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読了メモ「レヴィ=ストロース入門 」14


1.いつかまた暇なら考察すること

そろそろ考察も尽きてきたので、他に思いついたことをメモしておく。

①動物名と家族名の2つの表現を持つ登場人物
p183 ジャガー女
⇒多分、「正気」を失ったから。つまり、構造からの逸脱者。
p166  伯父のスカンク
⇒多分、家族名の端だから。「伯父」の先に「家族名」はないということ。つまり、構造の境界者。

②固有名詞と実存
「家族名」物語から「固有名詞」物語への推移は、構造と実存が分離していく行程と重なる。「混沌から世界が分別していく」神話に似ている。
結局、人間の思考のクセなのかもしれない。
言葉/記号の中でもっとも「構造(存在)」を表現するのに適しているのが「数字」であり、もっとも「実存」を表現するのに適しているのが「固有名詞」だろう。程度問題ではあるが。

③計算機との相性
今回抽出の考察で、
読了メモ「レヴィ=ストロース入門 」11|浅井哲史 (note.com)
のA分/B文の分析は計算機で判別、カウントできそうな気がする。
なので、1物語ではなく多数の物語をサンプルとすれば物語内の時間や空間、性質について統計的な法則を機械的に抽出できそうな気がする。多分、今のAIなら余裕。重要なのは「機械的にできること」。

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