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イギリス随一のフィドル奏者 Dave Swarbrick

「Rags, Reels & Airs」Dave Swarbrick はとてもいい。

イギリスを代表するフィドル=バイオリン奏者 Daveデイヴ Swarbrickスウォーブリック のフィドルとマンドリンの演奏を中心とするインスト・アルバムです。盟友の Martin Carthy がギターで参加しています。

フォーク・ダンスの音楽としてイメージされる軽快な音楽で、どちらかというと僕は苦手な種類の音楽なのですが、このアルバムは楽しくて、最後まで聴いてしまいます。素晴らしい名人芸で、本当に踊りたくなってきます。

Dave Swarbrick の歴史はそのままイギリス・フォークとフォーク・ロックの歴史と言えます。*

フォークの重鎮達のバックを務め


歌手でギター奏者の Martinマーティン Carthyカーシー とのコンビで一世を風靡ふうび

Fairport Convention がエレクトリック・フォーク路線に大きくかじを切った時に参加してその後押しをし

Pentangle のギター奏者 John Renbourn のソロ・アルバム、中世を意識したプログレッシブ・フォークの名盤 「The Ladys and the Unicorn」や

シンガーソングライターの Vashti Bunyan のファースト・アルバム 「Just Another Diamond Day」に

その演奏ではなを添えました。

どれも同じ "フォーク" といっても、全く味わいの異なる音楽なのに、どれにもなんとも絶妙な演奏を加えています。

彼が前面に出たこのアルバムには、なんとも親しみのわく曲も入っています。

Dill Pickles Ray や

Porcupin Rag のメロディは

どこかで耳にした人も多いのではないかと思います。
そんな親しみのある曲も、超一級の演奏で聴くと、また格別です。なんともいい。名盤です。

(この記事は以前 Instagram (philosophysflattail)に上げたものを手直ししたものです。)

*Dave Swarbrick が活躍したイギリスのフォークとフォークロックの歴史については前に記事の注で上げた↓小西勝著「英国のフォーク・ロックの興亡」(SINKO MUSIC) が詳しい。




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