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016 「異動・承継のタイミング」

今日の一品は「3種プチトマトと2種チーズのパスタ」

材料は、プチトマトソース(赤丸・黄丸・赤長丸)、玉ねぎみじん切り、ニンニクみじん切り、オリーブ油、乾燥パセリ、パルメザンチーズ、セミハードチーズ(細切りにスライス)、粗藻塩(小豆島)、黒コショウ他。

今日のポイントは、「夏に余ったので軽く煮て冷凍しておいた様々なプチトマトソース」を使ったところ。チーズはチェスコで買ったセミハードタイプのチーズをスライサーで上から散らしてみました。こういうパスタの正式名称はわかりませんが、今回も、大変美味しうございました。

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社長&専務:ではでは、いただきます♪

専務:夏に余ったプチトマトたち。もうすっかり秋ですなぁ。

社長:10月に入ってだいぶ気温も下がったね。
暑がりの私には涼しくて動きやすい季節やけどね。

専務:10月は季節も移り変わるけど、人も移り変わる時期・・・。

社長:どうしたん急に。
まあ、10月から下半期やし異動や転職も多い時期やね。

専務:いやまあ笑、特に意味はないけど、、
で、社長はさ、「異動や転職のタイミング」ってどう思うかな?、と思って。

社長:そうね。まず、転職のタイミングは、009話「卒業のデザイン」に書いた内容に近い気がすると思う。何かを手放さないと新しい何かはつかめない的な話をしたね。ちなみに、参考までに009話はこちら↓

専務:よし、じゃあ、今回は「異動のタイミング」について話そう!

社長:おお、そうしよう!
ちなみに、転職(退職)などは自分のタイミングで決意できるけど、実は異動のタイミングは自分では決めれないことが多いよね。組織や幹部の都合で、自分とは遠い世界で異動が決まったりすることが多いし、、、自分で決めたい派の私としては、実は異動の方が気持ち的にしんどいかもしれない。

専務「左遷であいつに飛ばされた!」

社長「まさに、晴天の霹靂!」

専務「自己申告、ぜんぜん叶わへんやん!」

社長「玉突き人事!」

専務:異動あるあるな言葉・・・
私は異動はさほど苦ではないけどね(異動は自分の受け止め方次第だし)。ちなみに、私もこれまで会社勤めで色々な部署を経験したけど最長は5年くらい。
社長はどう?

社長:私の会社勤め10年のうち、特に2社目の7年半はめっちゃ異動させられたわ。記憶では「半年→2年→2年→1年→2年」だった気がする。専任とか兼任とか変わりながら4年くらい担当した業務もあったな。

専務:半年や1年は短すぎるね・・・なんか悪いことしたん?笑

社長:してないわ!笑
特に後半の1年の仕事は、1年目から絶好調で良い数字出していて、2年目は表彰も狙えそうな下準備ができていたのに・・・新しいトップに呼び寄せられちゃった。トップから期待のお言葉もいただいたものの、異動の内示があったときは「なんでやねん!」って思ったわ(と同時に、専門性を磨いて独立準備すべき時期が来たなと決意した)。

専務:ほ〜、ちゃんと人生の転機をデザインできてますな〜。

社長:そんなことはない。
私から見ると、専務は、会社からちゃんと「育つ環境」を与えてもらっている気がするで。当時の私は「どんな仕事でも安定的に器用にこなす」のが強みだったらしいので、それを逆手にとられて「便利道具」的によく異動させられた印象です。今でも、年配の人からうまく乗せられて「便利道具」にされそうな時がたまにあるけど。

専務:う〜ん、私はちゃんと育ってるんか分からんかったけど、でも、3年くらいやるとようやく仕事の全体像や奥深さが分かってくる気はする。

社長:めっちゃいいやん!
「3年で異動」ってよくあるパターンやけど、とても理にかなったパターンやと思うで。私の感覚的には1〜3年目はこんな感じかな。

・・・・・・・・・・・
■1年目
前任者から引き継いですぐなので、既存の方法や関係性をいったん受け入れて、仕事の知識を吸収する時期。素朴な疑問やアイデアを貯めていく時期。
 ↓
2年目
既存の方法や関係性に工夫や改善を加えながら、自律的に自分の仕事として昇華していく時期。信用や信頼を貯めていく時期。
 ↓
■3年目
信用や信頼を土台にして、温めてきた自分の疑問やアイデアをかたちにすべく挑戦してみる時期。新しい成果が生まれる時期。
・・・・・・・・・・・

専務:「このプロセスを1年で回せ!」って言う人もいそうやけど笑

社長:ま、まあね笑。
でも、私の感覚では「急がば回れ」的なプロセスの方が自己成長につながる思う。はたまた、これを1年や半年で回せる仕事ならば、たぶんさほど奥行きのない仕事ではないかと個人的には思ったりもします。

専務:このプロセスやと3年目が一番面白そうね。
あと、3年目終わったときに「もう1年やりたいな」と思いがちやわ。

社長:そうよね。
実際にもう1年やると、ものすごい成果や収穫につながる可能性も高いと思うわ。
でも、これも組織あるあるかもやけど、4年目で成果出すと・・

「5年目もやりなさい」← ただし、目標は倍増よ(涙)
「君はこの仕事の専任だ」
← ただし、責任もセットよ(汗)

ってなりがち。
スペシャリストと言えばカッコいいですが、他の仕事ならではの経験ができないので、自己成長が止まってしまう側面もある。

専務:成果出すことに飽きちゃって、モチベーション下がるかもしれないね。
時には、天狗になって横柄な態度になっちゃったりして?!

社長:実際そういう人をたくさん見てきた。
なので、同じ人が、同じ部署で同じ仕事に4〜5年もやるのは、個人にとってもよくないし、実は、組織にとってもよくないと思うねん。組織が活性化しないだけでなく、ややもすると、不正や不祥事などの温床になったりもする・・・。

専務:あ〜〜、よくニュースで見るね。
「10年に渡って◯◯円横領していた!」的なニュース。
「なんで10年も同じ部署?」「なんで周りは気づかへんの??」って思う。

社長:組織内では「その仕事を長年経験してきた専門性の高い人」としてきっと評価が高かったりするけど、裏を返すと、その仕事が「ブラックボックス化」していて、その人しか把握していないものだらけになってしまう。その人がそこで情報を握ることは、ネットワークのハブ的存在になることであり、結果としてパワー(権力)を生み出すことになる。
コミュニティでのパワーのお話は004話でもしましたね。

専務:会社やコミュニティで、同じ人がずっとトップの座に居続けると、計り知れないパワーを持つね。。。誰も逆らえない「裸の王様」やわ。

社長:しかも、本人は「裸の王様」であることに気づけない。
「後継者に継げるようにまだまだ私が頑張らねば!(といいつつ交代しない)」
は事業承継あるある。

専務:異動は「仕事の承継」。社長交代は「事業承継」やね。
また今度は事業承継について語ってみましょか。

社長:仕事の承継も、事業の承継も、タイミングが重要だと思うわ。
個人の感覚的な結論としては・・・
ちょっと早いくらいでちょうどいい」
「いつでも継げる状態にしておくのがいい。」

だなと思う。
今、振り返ると、20〜30歳台の「半年→2年→2年→1年→2年」はとても貴重な経験だったと改めて思います。当時の上司に感謝です。

社長&専務:ではでは、ごちそうさまでした♪

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