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009 「卒業のデザイン」

今日の一品は「しらすと春キャベツのスパゲッティ」
材料は、しらす、春キャベツ、新玉ねぎ(淡路島)、大葉、粗藻塩(小豆島)、こしょう、ニンニク、オリーブオイル他。今日のポイントは、春らしい旬の食材が盛りだくさんなところ。しらすの塩分が結構あるので、粗藻塩はほんの少々にとどめています。大葉はあえて粗く切って、口の中で噛む時に香りが後から少しずつ広がるようにしてみました(ほんとにそうなるかは知らんけど〜)。

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社長&専務:ではでは、いただきます♪

専務:今日は春のパン祭り!ならぬ、春の食材祭り!春を感じるパスタやね。

社長:春は美味しいねぇ。「しらすパスタ」と「明太子パスタ」を最初に創った人は天才やわ!

専務:春といえば、別れと出会いの季節やね。

社長:どうしたん、急に!?

専務:外出するとさ、卒業式に向かう学生さんとか、入学式帰りの親子とか、今週は入社式を終えた新社会人もよく見かけるしね。

社長:そうね。「別れ」があるから新しい「出会い」がある。だから、「別れ」は決して悲しいものではないと思う。ちなみに、専務は卒業式で泣いたことあるの?

専務:うーん、実は一度もない笑

社長:私も一度もない笑。雰囲気でちょっとしんみりはしたけど、隣の同級生が号泣してるの見たら、冷めて涙は出なかった。

専務:号泣するってことは、よほどその数年間が思い出深いものだったり、離れたくない想いだったり、感謝だったり、はたまた、その先への不安とか・・・。色々な感情が入り混じるから涙が出るのだろうね。

社長:そうね。号泣できる人は混沌とした感情を素直に表現できていいなぁと思う。私の場合は、小学校のときは中学が楽しみすぎて喜んでたし、中高(特に高校)は嫌な思い出の方が多い我慢の時期やったからさっさと卒業して大学生になりたかったし。大学の入学式や卒業式は行かなかったなぁ。

専務:大学の式に出席しない人もいるんやね笑。社会人になってからの大学院は?

社長:おお、社会人大学院は入学式も卒業式も出たよ。卒業式の保護者として専務に一緒に来てもらったね!泣く感じではなく、しみじみ達成感を味わう感じやったわ。むしろ、在学中の方が別の意味で泣きたいことが多かった、あの時はさぁ・・・・・。

専務:ちょっと何言っているかわからんけど笑。とりあえず、卒業って、その人の考え方や性格もあるのだろうけど、その期間をどう過ごしたかが影響しそうね。

社長:あとは、小学校は6年、中高は3年、大学は4年とか、一応の年限が決められているから、普通にしていれば「卒業」は自動的にやってくるけど、大人になってからは、自分で卒業という節目を決めていくことになるよね。

専務:ほう、確かに、会社やコミュニティ、勉強とかは、年限はないものね。やめる行動を自ら起こさない限り、ダラダラと継続しちゃうもんね。

社長:そうね。自分で卒業を決めるっていうのは、自分で人生を切り開いていくときの「節目」を自分でデザインしていくことに近いと思う。自分も、あるいは、周りの人も、「それは卒業だね!」って思われるような「やめる行動」は、おそらく「卒業」であり、自分にとって望ましい「節目」が作れたことになるのだと思う。

専務:うん、節目を自ら作るって大事だなぁ。そういう「本当の卒業」はさ、卒業してもご縁が巡ってまたどこかで繋がったり、その後に再会して成長をたたえあったりできるし、嬉しいことだと思うわ。会社を辞めて独立!なんてときも、ちゃんと「卒業」として会社を辞めていれば、前の会社の人とまた一緒に仕事できたりもするよね。

社長:そのとおりやと思う!でも、実際のところは、本当はもうワクワクしてないのに、本当はもうとっくに卒業のはずなのに、「関係性やつながりを切る怖さ」が邪魔しちゃって惰性でなんとなく続けてしまう、とかはめっちゃやりがちだなぁと思う。これにはちょっと「勇気」がいるので、年を重ねるほどに難しくなっている気がする。

専務:そうね。でも一方で、勇気を持って捨てて、次に踏み出さないと、それ以上成長できないのも事実

社長:うん。大人になるほど意識的に「勇気」を持って、「別れる(やめる、離れる、捨てる)」をやらないとね。その先には、新しい「出会う(始まる、近づく、拾う)」が待っていて、そこに成長や学びがあると思う。やめる大義名分を獲得するまで待つことをやりがちやけど、そこまで待つとちょっと遅くて、「実際はまだやれるけど」「ちょっともったいないかな」くらいでやめてみるくらいがよいのかもしれない。

専務:「整理整頓」「断捨離」「守破離」、色々な言葉があるけど、「別れのデザイン」という意味では共通する部分があるね。

社長:勘違いされがちな「創造的破壊」「学び直し」という言葉も、根っこの部分では共通点があると思う。

専務;そう、違う観点やけど、「卒業ということにしている人」もいるなぁと思いまして。

社長:ははは!「卒業」って言葉は便利やもんなぁ笑

専務:あまり深掘りはしないけど、「あんた、それは卒業じゃないで!」と突っ込みたくなる時はあるわ。

社長:そうそう、これまた違う観点やけど、「卒業〜できない〜恋も〜ある〜♪」

専務:・・・・若い人わからんし。

社長&専務:ではでは、ごちそうさまでした♪

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