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オンライン授業・研修・働き方マガジン

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オンラインでの授業・研修・働き方に関する記事をまとめています。
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#ワークショップ

「つながりは大切だけど、つながり目的の場は話しにくい」を乗り越える場の設計

「つながりは大切だけど、つながり目的の場は話しにくい」を乗り越える場の設計

授業や研修、ワークショップを設計する際に、授業内容だけでなく、そこでどのようなつながりが構築されるかも合わせて検討することは非常に大切です。

コロナの影響で、オンラインで授業・研修がおこなわれるようになったこともあり、新入生・新入社員を孤立化させないためにも、つながりという視点を持って場をデザインすることの重要性はより高まっているといえるでしょう。

とはいえ、「つながりがないから、つながりだけ

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なぜオンライン授業の方が「ていねいな授業デザイン」と感じるのか?

なぜオンライン授業の方が「ていねいな授業デザイン」と感じるのか?

最近、オンライン授業をいろいろと作っているのですが、感覚的に「対面の時よりもていねいな作りになっているかも」という感触があります。今日はそんな感覚を考察してみたいと思います。

■対面授業の「8割程度」の内容しか扱えないまず前提として、オンラインの授業では対面授業の「8割」くらいの内容しか取り扱えないという感覚があります。対面授業だったら80分くらいの内容でも、オンラインだと100分はかかってしま

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「サードプレイスを失う危機」をわたしたちはいかに乗り越えるのか?

「サードプレイスを失う危機」をわたしたちはいかに乗り越えるのか?

今回のコロナの件は、病気として身体に対するダメージというのもあるのですが、コロナの感染の性質から、わたしたちの「社会的な生活に対するダメージ」も大きいのがやっかいです。

特に私が最近、大きな脅威と感じているのは「わたしたちからサードプレイス的な場を奪おうとしている」という点です。

サードプレイスの具体的な説明はこちらの本を読んでいただきたいのですが、簡単にいえば、

・家庭(第一の場)でも、職

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大学のコミュニティとしての側面をどう取り戻すのか?:授業以外に目を向ける

大学のコミュニティとしての側面をどう取り戻すのか?:授業以外に目を向ける

各大学、春学期はオンラインでの授業実施という方向性が少しずつ見えてきました。立教大学もつい先日、春学期はすべてオンラインという方針が示されました。

こうした流れを受けて、「授業」という側面では、オンラインで提供する準備が整っていくでしょう。しかし、「大学のコミュニティとしての側面をどのようにつくりだしていくのか?」という点は今後大きな課題になると思います。

今日はこの点について現時点で考えてい

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学びは高度に、ツールはシンプルに:オンラインでの演習型授業をどう成立させるか

学びは高度に、ツールはシンプルに:オンラインでの演習型授業をどう成立させるか

オンラインでの大学授業も、早くも明日で2回目です。私は、産学連携のプロジェクト型授業を18クラス(1クラス約20名)同時に展開するための、共通スライドづくりをしています。

この「リーダーシップ入門(BL0)」という授業は、立教経営の新入生全員が受講するものなので、新入生の環境に配慮しつつ、いかによりよい学びの経験をしてもらうかについて日々頭を悩ませています。

スマホのみの環境でも授業参加できる

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完全オンライン授業後の「対面授業の進化」に思いをはせる

完全オンライン授業後の「対面授業の進化」に思いをはせる

少し気の早い話かもしれませんが、この完全オンライン授業化が終わった後に、対面授業がどのように進化するのかを考えるとちょっぴりテンションがあがります。オンライン授業で実現させられたさまざまなアイデアを、対面授業に持ってこれるイメージが湧いてきました。

これまでの当たり前を一回すべて忘れたおかげで、元々のやり方が進化するというのは、イノベーションを起こすための基本的な流れといえるかもしれません。いま

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オンラインでできる遊びを考えよう!【舘野ゼミ活動日記】

オンラインでできる遊びを考えよう!【舘野ゼミ活動日記】

オンラインで始動した舘野ゼミの2回目授業はグループで考えてきた「オンラインでできる遊び」を実施してもらいました。今回は「オンライン」という制約が入るため、

・遊びとして面白いか?
・「オンラインならでは」を感じるか?

という2つの軸が入り、最初から少し難易度の高い課題になりました。舘野ゼミでは「遊び」ということを軸にしながら、「教育」「リーダーシップ」の要素を学びます。

・遊び的な要素を取り

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オンライン授業・研修でいかに学びとコミュニティ参画を促すか?

オンライン授業・研修でいかに学びとコミュニティ参画を促すか?

昨日、「オンライン研修の技法を探る」というテーマで、オンラインで講演をしました。ミミクリデザインの田幡さん、東南さん、安斎さん(アフタートークから)とともにお話ししてきました。500名の定員が事前に埋まり、当日も多くのコメント・質問がなされ非常に活発なイベントでした。

私はオンラインの学びの設計について35分くらいで話題提供しました。かなりこってり内容詰め込みました。

重要なポイントはこの5つ

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