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90年代個人的邦楽10選Ⅶ

邦楽、それも90年代連発してばかりですが、やはり思春期や10代に聞いていた歌っていうのはこう心を動かせる度合いがどの年代よりも強いみたいで、最近集中してしまっています。もう第7弾とかですか。80年代洋楽と双璧みたいな感じで次から次へと曲が思い浮かんで(っていうと天才作曲家みたいですが、ただの蒐集家です)きたりします、この90年代邦楽の面々は。コロナに感染して家で時間も出来て、3日もして少し回復してきたのでこういう音楽記事を書く気力が出てきました。そんな感じですが、早速どうぞ。


今すぐKiss Me / LINDBERG (1990年)
正直言って今回のこの記事はこの曲を聴いて思いついた次第で。当時はまだ小学6年生でしたが、誰もが知っているヒット曲でみんな歌ってましたね、クラスメイトとか。この曲が昼休みの校内放送とかからかかってきたら。それくらい分かりやすいノリのいいポップロックで。ボーカルの渡瀬マキが可愛くて声がキュートで、子どもながらに華のあるバンドやなあって思ったりしました。流行りの歌を聴くのは高校に入ってからですが、当時の思い出や時代背景とかもいろいろ思い出させる曲だと思います。


世界が終わるまでは… / WANDS (1994年)
WANDSで一番好きな曲でカラオケでもよく歌います。スラムダンクのエンディングソングでもあり、いろいろ懐かしいですね。歌いやすいし、カッコイイし、カラオケ行ったら必ず歌う曲のひとつでした。今も時々歌ったりします。この曲がスラムダンクのエンディングソングに決まった時ジャンプ誌上で作者の井上雄彦さんが「今回のスラムダンクのエンディングは何とあのWANDSがやってくれるそうで、聞きましたがめちゃくちゃカッコイイです」とか興奮気味に紹介していたのを覚えていたりします。実際買ってみたら「ホンマや」ってなったのも懐かしいですね。MVはスラムダンクの静止画でいいのがあったのでこれで失礼します。


STAY GOLD / ZIGGY (1994年)
これはまだZIGGYのことを知らない時に、確かあの頃はまだ毎日のように東京ドームの巨人戦とかプロ野球中継がやっていて、前年に長嶋茂雄監督が復帰した巨人軍の視聴率が毎回20%を超えてゴールデンタイムで放送されてましたね。その日本テレビ系列の巨人戦のエンディングでこの曲が流れてきて当時音楽を聴き始めて音楽に興味を持ち始めた僕はすぐに「何この曲かっこええやん」と思ってCD屋に買いに行きました。たぶん、ミスチルのイノセントワールドの次くらいに買った人生で二番目に買ったCDとかやったんちゃうかな。まだ家にシングル2枚しかなかったので、イノセントワールドとカップリング、そしてこの曲とカップリングばっかり聴いていたような気もします。懐かしい。


月 / 桑田佳祐 (1994年)
この年はサザンオールスターズが活動休止していて桑田さんとかがソロでいろいろ曲出したりしてこの曲とか渋いけどかなり好きでした。サザンとは違う桑田さんの世界観の広がりというか、まだ高校生の僕にはその良さとかあんまり分かっていなかったですが、この当時の桑田佳祐のソロでは一番好きな曲です。和の世界観、ちゃんと土着的に日本の歌を現代の感性でとらえて表現できる凄い才能だと思います。この年に大ブレイクした桜井和寿も凄いけど、桑田佳祐も全く負けていない、感じが眼福というか耳福な(そんな言葉あるんかな)時代でしたね。


手紙 / 米米CLUB (1994年)
「浪漫飛行」や「君がいるだけで」がもの凄い大ヒットした平成を代表する名曲なのでその影に隠れがちですが、僕個人としてはこの曲もそれらに匹敵するくらいの名曲だと思ったりします。まあでもこの記事書くまであんまり聞いたりしてなかったのですが、久しぶりに聴くとやっぱりいい曲ですね。あの当時に夢中になって作っていたカセットテープに録音しておばあちゃんの田舎新潟に持って行ってカセットウォークマンで聴いていたのを懐かしく思い出したりします。


夢見る少女じゃいられない / 相川七瀬 (1995年)
織田哲郎ファミリーとかいうと小室ファミリーみたいですが、実際90年代初期は小室哲哉よりもプロデューサーとしてヒットを連発していたのは作曲家でもあった織田哲郎の方で、ZARDやWANDS、DEENなどの作曲を手掛けて何曲もミリオンヒット飛ばしていましたね。そんな彼の最終兵器とも言えるのがこの相川七瀬で。この頃はもう小室哲哉プロデュース楽曲がかなり勢力を伸ばしていて危機感を覚えたのでしょうか、それまでのさわやか系のアーティストというより少しワイルドでそれでいて女性というややヤンキー方面のイメージで売り出されたのがこの相川七瀬でして。ハマっていたと思います。それまでのさわやか系だったら売れなかっただろうけど、小室ファミリーにはない「やんちゃ」なロックのイメージでめっちゃヒット飛ばしてましたね。マニアックな話ですがこれより10年以上も後の2000年代のとあるフェスでポリシックスというバンドのライブ終わりのDJブースで普段は歌わないポリシックスの女性メンバーがこの曲かけて歌っていたのがめっちゃ華があってカッコよかったなって思ったりしました。時代を超えた名曲なんやなって再認識したり。あと余談ですがこの曲の発売日は僕の17歳の誕生日でした。知らなかったです。


every little thing every precious thing / LINDBERG (1996年)
阪神タイガースファンにはおなじみの藤川球児の登場曲でもありますね。僕個人はこの曲はたぶん1996年のアトランタオリンピックでフジテレビか何かのテーマ曲だったからそこでよくオリンピックの映像や中継とともに聞いていてよく知っておりました。もう藤川球児とか言っても今の人には解説のめちゃくちゃ上手い人としか認識されてないんかな。全盛期は本当に「俺たちの誇り」でしたね、阪神ファンにとって、こんなすごい選手が阪神におるなんてって。大昔の弱い時期からのファンだったから21世紀入ってからの金本や星野監督などで強くなった阪神に慣れてないうちに凄い選手が鳥谷にしても赤星にしても、そしてこの藤川にしても、次から次へと「あのどうしようもなかった阪神」から出て来るのが、そして毎年のように優勝争いしているのがしばらくはホンマに「夢でも見てるんちゃうか」って感じで現実感なかったですから。すいません、野球の阪神の話になると止まらないもんでして笑。藤川球児がこの曲をリアルタイムで聴いていたのは高校1年くらいですか。そりゃ魂に突き刺さって大いに野球とかで励まされていたんでしょうね。この曲が甲子園で藤川の登場とともにかかってくるのを見たり聞いたりすると不思議とテンション上がりました。そして火の玉ストレートで完璧に抑えてくれる。至福の時間をありがとう、藤川球児。


Alone / 岡本真夜 (1996年)
岡本真夜と言えば1995年に発売されてダブルミリオンを達成した名曲「TOMORROW」の方が有名ですが、個人的にはこのしっとりとした名バラードが好きです。凄いアーティストなんやなってこの曲聴いて改めて思ったりしました。恋愛の細かな感受性をここまで詩と曲に乗せて歌えるってなかなかいないんじゃないかなって思ったりしました。そんなに経験ない僕がいうのもあれなんですけど笑。本当の体験を昇華できた時にできる数少ない一曲のようにも思えます。


One more time, One more chance / 山崎まさよし (1997年)
もはや90年代の平成のスタンダードナンバーみたいになっている感じもする山崎まさよしの代表曲です。この静かな感じがもう時代が後戻りできない、そんな印象も受けましたね。阪神淡路大震災やオウム真理教の一連に事件を経て苦味を味わったからこそ成熟したような社会の老成感漂う名曲だとも思います。あの時代背景にはピッタリでして。あそこから足を付けてどれだけ歩いてこれたかで、その後の人生が大きく変わっていった時代の分かれ目に鳴り響いていたようなそんな曲にも個人的ですが、思ったりします。足をつけすぎて底辺ずっと歩きっぱなしでしたが、あの時代の軽い感じに流されていたらもっとヤバかったかも、とか。個人の印象ではありますが、繊細な人ほどそういう時代の空気の変わり目には敏感で、だから引きこもりや不登校があの時代から大きくクローズアップされてきたのかな、と当事者でもあったので思ったりします。


夏色 / ゆず (1998年)
あのどうしようもなくすさんだカオスな90年代後期に飛び出た飛び切り有望な新人、それがゆずみたいな。一気に時代を持っていきましたね。どこまでも真っすぐな、正統的なフォークデュオで。ラジオ、関西ではFM802で大いに気に入られかかりまくってました。それは日本全国どこでもみたいな感じだったのでしょう。時代の対極を示す、だけど特に北川悠仁の感受性は前向きを基本としつつも、その時代の根底を流れる泥水も受け取って表現してしまう本物の天才でした。余談ですがミスチルの桜井和寿、ゆずの北川悠仁、コブクロの小渕健太郎ってめっちゃ似ていると思いませんか。全盛期の3人並べたら本当にそっくりで、そしてそれぞれが日本ポップス史に残る大名曲を何曲も生み出した天才達で。こんな偶然めったにないと思うのですが。よかったら比べてみてください。


またやってしまった感もありますが、コロナ感染の閉塞感を打ち破るには好きなことするのが一番かなと思いまして。一回もかかったことなかったので油断しておりました。ワクチンも何だかんだで3年前に2回目打ったきりで。かかってなかったのでもう大丈夫かなとか。やっぱり暑い中いろいろプレッシャーも抱えてアルバイトしまくったり、心労が重なって免疫力落ちたのがいけなかったのでしょう。病気予防にはやっぱり免疫力をどう高めて健康で心身ともに過ごせるかにかかってますね。年齢いくと余計にそういうことに気を遣います。こういう曲聴いていた若い頃はメンヘラでしたが、身体はポテトチップス食うても、カップ麺食うてもへっちゃらやったのに、それも30代後半から体に堪えだして、もろい人間やなあ、いや年相応かな。そこら辺から食べるものには気を付けるようになり、今ではヴィーガンにもなったりしております。そのあたりのことはいろいろエッセイとかに書いているのでよかったら。そんな感じですが皆さんも健康にはくれぐれ気を付けて過ごしてください。ではまた何かの10選とかで。

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