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2010年代個人的邦楽10選

2006年くらいから今はもう生産されていない録音メディアのMDにその当時流行っていた最新の邦楽ナンバーで自分好みの曲をピックアップしてちょっとダサいタイトルですが「New Single Collection」シリーズとして制作してました。結局それはMDが絶滅するまでのナンバー「1」~「16」くらいまで2006年~2018年まで足掛け12年ほど続いて、熱心に流行歌をラジオやテレビから流れてきた「これは!」という曲を目ざとくチェックしてノートに書いて溜まってきたら選考して曲順選んでTSUTAYAで借りたり、どうしてもない場合は買ったりして家でMD録音ステレオで録音するというのが、この間の最大の僕の趣味でした。1994年のカセットテープから続いていますね、自分で選曲して曲順選んでそれをヘビロテで聴きまくるという感じで。今はそんな録音メディアないので仕方なくUSBメモリーに直接録音できるオーディオ6万円くらいしましたが購入して2年で3000曲以上今までの人生で聴いてきてお気に入りのジャンルレスな洋楽、邦楽、ジャズ、クラシック、ゲーム音楽などを録音しまくってきました。しかしもうそろそろ90%ほどは目ぼしいものは録音したので、カセットテープから続く僕の最大の趣味「音楽の録音、選曲」というものは終わりを告げようとしています。寂しいです。……あ、何の話やねんって感じでしたね、すいません。で、2010年代とかはまだそのMDに夢中になって録音していた時代で今の邦楽の流行歌より余程追いついていたので結構いい曲を見つけられていたんじゃないかな、とか思ったりします。僕の中で洋楽を邦楽が完全に超えていた時代でもあります。今はどっちもあまり知らないので偉そうなことは言えないのですが、この時代は少なくとも邦楽の方が良かったというか好きでした。前置きがかなり長くなったので、曲紹介の方を。2010年から、何回か「New Single Collection」シリーズからの選曲を中心に行きたいと思います。ではどうぞ。

アルクアラウンド / サカナクション (2010年)
いつサカナクションを知ったのかと言われるとやっぱりこの曲と秀逸なMVだったと思います。このバンドも今までいなかったタイプで邦楽の進化を体現している感じですぐ好きになっていきました。テクノでいながら体温もある、パフュームや中田ヤスタカとは違ったアプローチで、80年代とかの懐かしさ、ノスタルジックな感覚を呼び起こさせてくれました。21世紀に出てきた邦楽ロックのバンドでもかなり大物なんじゃないかって思ったりします。


桜 / 清水翔太 (2010年)
加藤ミリヤとかのコラボとか流行っていたりしましたが、僕は断然この曲が好きでした。メロディーラインがとにかく美しくて、清水翔太の繊細な若い感性がそれを見事に表現していて。なかなかここまで美しいバラードは出て来ないんじゃないかって思ったりします。カラオケは難しかったですね。


夏空 / Galileo Galilei (2010年)
これは深夜アニメの「おおきく振りかぶって」の主題歌だったらしいですが、アニメの方は見ていなくて、たぶん、深夜のMV紹介の番組とかで「うわ、めっちゃいいバンド出てきたやん」っとすぐにセンサーが反応してリストアップしたのだと思います。今はもう解散してしまったらしいですが、出てきた当初は凄く可能性を感じさせるバンドでしたね。繊細過ぎてしんどいかも、みたいなあの思春期のピュアな底抜けの感性がこの素晴らしい音楽を生みだしていたのが分かっていたので。後の「サークルゲーム」とかいう曲も凄く好きでした。ファンの方はもっといい曲知っているのかもしれないのですが、僕はこの2曲だけでも十分です。素晴らしいバンドだったと思います。


アイスクリームシンドローム / スキマスイッチ (2010年)
これもいい曲でしたね。年齢は同じ1978年生まれのお二人ですが、もう30代越えて大人なポップソングをまだ瑞々しい感性で書けることに一流の職人魂を見た気がします。まだ尖っている、でもそれを極上のポップに仕上げて来る、やっぱりこの頃の邦楽は才能がひしめき合って、次から次にいい曲が、いいバンドとかが出て来る面白さがありましたよね。今は知らないのでまた別の意見はあるかと思いますが。音楽聴いていて楽しかった時代です。


メトロ・フィルム / 秦基博 (2010年)
いつから秦基博知ったかは忘れましたが、バラードは昔から名曲が多くて有名なドラえもんの「ひまわりの約束」と以外でもこれとか、いろいろいいバラード、そして何よりあの声ですね、あれだけでもう聞き浸れます。カラオケはこれも難しい曲だったりして、聴くのが正解だと思ったりしていました。このPVに出ているのってブレイク前の綾野剛じゃないですか? それとやっぱり歌詞がいいですね、情感、故郷を離れた男の寂しさが昔を思い出すことで満たされていく、あの感じがリアルに描写されていて、久しぶりに聴きましたがいい曲でした。


宇宙飛行士への手紙 / BUMP OF CHICKEN (2010年)
丁度専門学校の国家試験前の3年の秋にいろいろクラスメイトみんなで一緒にテスト勉強していた時のバックミュージックだったりして思い出深いものがあったりします。バンプの歌は何かスケールがでかいと言うか、そのまま向こうの宇宙の意識に行くくらいリアリティありますね。その意識で存在しているカリスマ性も持ち合わせている感じもします。僕の個人的な感想なので、オカルトっぽくなって、すいません。


やさしくなりたい / 斉藤和義 (2011年)
社会現象にまでなった大ヒットドラマ「家政婦のミタ」の主題歌でしたよね。ドラマは「それほどヒットしているのだから」ということで最終回だけ見た記憶があります。でもこの斉藤和義の歌うこの曲がいいなあって思ってMDとかに迷わず入れました。何が好きかというと、途中のギターソロが凄まじいレベルで郷愁を誘うのです。何といったらいいのか、70年代の洋楽ロックへのオマージュというか、いや70年代の日本の原風景を思い起こさせる、魔法のような旋律がここでは聞けます。こんな曲本当にめったにないのですが、その旋律に手が届いた斉藤和義は本当に天才的な才能持っているのだな、とか思ったりします。


スターライトパレード / SEKAI NO OWARI (2011年)
また新しい才能が出てきたぞ。楽しかったですね、ホント。この時代。ワクワクさせるミュージシャンがこれでもかって邦楽からいっぱい出てきましたから。サカナクションと双璧みたいな感じだったです。タイプは違いましたが、この二つとりあえず抑えとけ、みたいな。そのすぐ後にbacknumber、米津玄師とかそれこそ怒涛のように洋楽の神様の生まれ変わりかっていうくらい、凄いのが出てきたし、完全に洋楽から邦楽に大きな芸術の集合意識が降りてきたんかなとか。まあ僕個人の狭い了見なので異論もあるでしょうが、僕はそう思ってこれらのアーティストにときめいていました。完全に時代は邦楽だって、ひとり唸ったり。この曲も深夜の工場の光を思い起こさせて、イメージを喚起させる力が共感性が凄いですね。PVはちょっとイメージとは違いましたが。


夏の大三角形 / NICO Touches the Walls (2012年)
この曲を聞いていた時はもうそんなに若くはなかったのですが、何故か気持ちはあっという間に高校生に戻っていました。それくらい思春期のあの感情、感性、ミスチルとかを聞いていた純粋な時代を思い出させる、そんな一曲でした。戻りたいけど、もう戻れない。今を頑張るしかないか、とかいろいろ思ったり。だから一瞬のあの青春の時代を駆け抜けられたら、最高の思い出とかになるんやろうな、と毎回「リア充」なメディアなど見ていると思ったりしてもどかしいですね。後悔しても仕方ないのでやっぱり今やるべきことやるしかないっす。


ファッションモンスター / きゃりーぱみゅぱみゅ (2012年)
モード学園のCM曲とかでしたね。パフュームと同じ中田ヤスタカプロデュースでやっぱり懐かしいテクノ音源、ファミコン世代ど真ん中なので、この曲は特に好きでした。間奏の「アレ」とかまんま当時のファミコンBGMだと思ったりしましたが、絶妙に外してどれでもないけど、見事にあの時代の体感を再現している、ああこの人も天才やった。僕個人的な感想ですがカプコンから出た「ロックマン2」の神曲「ドクターワイリーステージ」を少し意識して作ったんちゃうかな、とか思ったりしますが、どうなんでしょ? ホント一時この曲にドハマりしてずっと再生し続けた人生でもまれな一曲になっています。


この曲らへんでもう12年も前ですか。今はさらに進化しすぎてさすがにこの年齢になるともうついていってないのが、ごめんなさいって感じです。今はひたすら今まで聴いてきた洋楽、邦楽、ジャズ、クラシック、ゲーム音楽を心ゆくまで自分のペースで聴いてしまっているので、流行歌には完全に閉じています。まあ最近は自分の人生の感受性を大事にしてそれを基準に生きているので、音楽の聴き方も自分のオーダーメイドで幸せになれるのならそれでいいか、と思ったりします。ここでいろいろと共有していけたら、幸いです。ではまた何かの10選で。

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