見出し画像

リバイバルな未来

column vol.1254

ビジュアル探索プラットフォーム「Pinterest」から今夏のトレンド予測が発表されていますが、「90sメイク」「Y2K(Year2000)メイク」引き続き人気のようです。

〈TABI LABO / 2024年7月6日〉

その証拠として、Pinterestの検索数

●90sメイク…270%増
●2000年代初頭のメイク…580%増


と、人気が上昇中

このリバイバルトレンドは、ファッション、コスメだけではなく、様々な業種に広がっていると感じています。

〜ということで、本日はそんな事例をいくつかご紹介させていただきます。

ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊


盛り上がる“ゲーム・リバイバル”

6月18日、任天堂の情報番組「Nintendo Direct 2024.6.18」が配信され、発表された今後発売予定の作品ラインナップに、SNSでは大盛り上がりを見せています。

〈集英社オンライン / 2024年6月27日〉

今回紹介された新作

●『マリオ&ルイージRPG』の9年ぶりの新作
●HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』
●『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』
●『FANTASIAN Neo Dimension』

●『ドンキーコング リターンズ HD』

などなど、まさに超人気タイトルが揃っています。

発表された直後は、Xのトレンド「Nintendo Direct」に関連するワードで席巻されるほどの大にぎわい。

リメイク作品が多いことについて、チャンネル登録者数21万人のゲームレビューYouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」を運営するKENTさんは

●ゲーム開発の長期化によって以前ほどはコンスタントに新作を出せない
●リメイクタイトルは新作よりも作りやすく、安定した結果を残しやすい
●少子化が進んでいて、ゲームユーザーの年齢層もどんどん上がっている

といった理由を挙げており、売上を考えるとリメイク作に頼らざるを得ない状況であると見解を述べていらっしゃいます。

確かに、アラフィフの私も「マリオ」「ドラクエ」というフレーズを聞くだけで胸がアツくなる

ちなみに、子どもの頃、家で初めて手にしたデジタルゲームが、ゲームウォッチのドンキーコングでした。

兄の誕生日か、クリスマスのプレゼントだったと思うのですが、よく貸してもらったことを覚えています😊

任天堂 / ゲームウォッチ ドンキーコング

多感な時期の思い出に浸りたいという需要は強く、私のような責任世代にとってはセラピーの1つにもなっているような気がするのです。

ガラケーインスパイア

胸アツなものといえば、他にもガラケーなんかもそうでしょう。

私が初めて携帯電話を買ったのが大学生の頃

ガラケーを見ると、青春時代を思い出します😊

そんなガラケーの中で今注目を集めている機種があります。

それが「INFOBAR」です。

〈oTona LIFE / 2024年7月25日〉

ちなみに、「INFOBAR」とは2003年に発売されたガラケーで、プロダクトデザイナー深澤直人さんとのコラボレーションで誕生した名機中の名機

特に「NISHIKIGOI」という赤色のボディとベージュの本体色とボタンデザインは人気を集めました。

KDDI / INFOBAR

その評価は海を越え、2007年には、アメリカ・ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品に選定されました。

他にも、2005年にはドイツの「iFプロダクトデザイン賞」を受賞するなど、世界的評価を受けています。

また、「思い出」という観点でも2017年にKDDIが発表した「auおもいでケータイグランプリ」では堂々1位に。

そうした人気を受けて、世の中がスマホに切り替わっても

●2011年に「INFOBAR A01」
●2013年に「INFOBAR A02」
●2015年に「INFOBAR A03」

を発売。

KDDI / INFOBAR

そして、今年5月17日には、KDDIから「初代 INFOBAR型 Apple Watch Case」限定販売され、大きな話題になりました。

KDDI / 初代 INFOBAR型 Apple Watch Case

これはベルトを外した状態のApple Watch本体「初代INFOBAR型のApple Watchケース」装着

すると初代INFOBARの「NISHIKIGOI」のデザインで、Apple Watchを操作したり、通話できるという遊び心あるプロダクトなのです。

ガラケーデザインの中には、普遍的な価値を持った素晴らしいデザインのものが多くありました。

そうした財産を転用していくことが、今後は他でも見られそうですね。

北海道に行きたくなる“あの味”

“過去を味わう” ということで、最後に紹介したいのが「食」についてです。

今年、非常に悲しかったニュースといえば、3月にMeijiの「チェルシー」53年の長い歴史に幕を下ろし、販売終了したこと。

チェルシーは子どもの頃、一番好きだった飴だからです。

Meiji / チェルシー

ところが何と!

そんなチェルシーが北海道限定で復活するというのです。

〈FNNプライムオンライン / 2024年7月26日〉

ただ、元々販売していたMeijiではなく、北海道の別の会社が販売するとのこと。

新たに発売されるチェルシーは、「生食感」の柔らかな口当たりに変更されます。

一方、チェルシーという名前やロゴ、特徴的な花のイラストはこれまで通りとなっているそうです。

ハードなキャンディ → 生食感

という変更はあるにせよ、食べてみたい味わい

SNS上でも

「北海道に買いに行きたい!」
「北海道だけでずるい!」

といった声が上がっています。

北海道民の方は、ぜひ懐かしの味を楽しんでくださいませ〜

〜ということで、本日は「リバイバル」をテーマに盛り上がる市場状況をお届けさせていただきました。

ヒットは財産

過去の宝が姿形を変え、未来を彩っていってもらいたいと願っております😊

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?