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「貢献」を自分ごと化すると、強い

column vol.331

昨日は、「貢献」することで自分の人生を見つけていく、という話をさせていただきました。

そんな中、今朝、アメリカのUSJにまつわる心温まるニュースがありましたので、ご紹介させていただきます。

「自分だったら…」と自然に考えている

アメリカで、とある投稿が一日で3万8000件のリツイート24万3000件のいいねを集め、大きな反響を呼ぶことになりました。

〈J CASTニュース / 2021年6月16日〉

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話題になったのは、こちらの写真です。

何が、そんなに良かったのか、分かる方はいらっしゃいますか?

ちなみに、スーパーマリオのポーズで写真を撮ったのは、ツイッターユーザーのハッチさん(@hatch_zattaaka)さん。

ゲームが大好きで、USJ内の「マリオ・カフェ&ストア」でお母さんに撮ってもらったそうです。

画面、右奥をよく見ると…、なんと店員さんが同じポーズで写っています。

この店員さんの粋な計らいに

「これ店員さんもポーズ取ってくれてんじゃんwwwww」

と反応に火がつき

「素敵な店員さん」
「ノリがいい店員さん神」
「こういう店員さんになりたい」

絶賛の声が相次いだそうです。

「ゲストと素敵な時間を過ごしたい」、そんな想いを大事にしているUSJですが、ゲストにどんな対応をすると喜んでもらえるかということを、いつも空気のように当たり前に考えているから、自然と出る行動なのでしょう。

恐らく、クルーからすると当たり前の行動なのかもしれませんが、この当たり前の行動が人々の心を掴み、ゲストの想いを自分ごと化できるクルーが多くいることで、その総和としてUSJの人気を支えているのだと感じます。

「自分ごと化」が視界を広げる

「自分ごと化」という観点で言えば、「仕事のオーナーシップ」という言葉があります。

オーナーシップとは「所有権」。つまり、その仕事をどれだけ自分のものとし、責任感当事者意識を持ってやっているのか。

そしてその結果として仕事全体に自分の味わいがどれだけ醸し出されるかということです。

〈GLOBIS 知見録 / 2020年11月17日〉

「自分は言われたことはやっている」と受け身で、どこか他人ごとのように仕事をしている時の視点はこんなイメージになります。

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「はやく仕事終わらないかなー」と思いつつ、とても視界が狭く(暗く)なっている状態であることが分かります。

それとは逆に、自分ごと化している人の視界はこんなイメージです。

画像3

業務そのものをしっかり見つめることはもちろん、周りの人たちへの目配りや、たとえ顧客と直接接していなくても、想像を巡らせているのです。

結果、こういう人は仕事がデキる。それも感激してしまうほど、素晴らしい仕事っぷりなのです。

私が婚約し、妻と新居を探していた頃、いくつか不動産会社を訪ねましたが、最終的に成約の決め手となったのは、営業さんの人柄だったと思います。

その方は、紹介してくれる物件ひとつ一つを慈しんでいるように紹介してくれたのです。まるで自分の大切な家のように扱い、それが自然に見えたので、とても信頼することができました。

この記事のもとになった『スキルペディア』村山昇さんは、優秀な人の定義をこのようにお話しされています。

事業組織にとって「優れた人材」とはどんな人材でしょうか。その分野の知識やスキルを保持した人でしょうか。知識やスキルを十分に保持していても、仕事を「自分ごと」にできず、意識の視野が狭く・暗くなっている場合が起こりえます。能力の発揮は、意識の醸成と不可分です。あらためて言わずもがなですが、人材育成において重要なことは、知識やスキル習得よりも一段下にある「意識の醸成」層に目を向け、手を下すことです。

確かに、自分が一緒に仕事したい人を思い浮かべると、視野の広い人(自分ごと化できる意識の高い人)だと思います。

当然、このような人だからこそ、スキルや知識も身につけるのだと思うのですが。

毎日4000回の腕立て伏せをする男の想い

米ウィスコンシン州に住むネイト・キャロルさんが、前人未到の大記録に挑戦しました。

それは、腕立て伏せ年間150万230回という世界記録を更新すること。

キャロルさんはニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われたアメリカンフットボールの試合のハーフ・タイムイベントとして腕立て伏せを行い、多くの救急消防隊員の人々が応援する中で記録を破りました…!

〈NEWSWEEK / 2021年6月11日〉

行う目的は、殉職した警官や消防士の家族に対して、住宅やローンの支援を提供するトンネルズ・トゥ・タワーズ基金の資金を集めること。

さらに、キャロルさんはご自身のお子さんたちに、目標を達成するために大切なことを教えたいと考えていたそうです。

しかし、一日平均4000回多い時は7000回にも及ぶこの腕立てチャレンジ…。常人には計り知れない挑戦ですが、「最も劇的な変化」は肉体ではなく、「精神的な強さ」だったそうです。

そして、150万231回に達し、精神的な強さを手に入れたキャロルさんは、挑戦についてこんな風に語っています。

目標を、何か自分が行うことではなく、自分そのものにすることだ。そうすれば困難な状況に陥ったとき、あるいは障害が立ちはだかって、やめるためや難しすぎると言うための便利な言い訳が見つかったとき、それでも粘り強くやり続ける方法が見つかるだろう。日々、小さな戦いに勝利することで、強さが身に付き、何が可能なのかが見えてくるようになる

…なるほど…、究極の自分ごと化です…(汗)

決して、小さな戦いの連続では無かったとは思いますが、目標達成に向けての心のあり方について、奥義を見せていただいたような気がします…。

本質はシンプルですが、なかなかできないことではありますね…。

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