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「心に寄り添う」テクノロジー

column vol.115

ドラえもん今年50周年って、ご存知でした?

子どもの頃、一度は「ドラえもんがウチにやって来ないかなぁ」と思ったことありませんか?私はよく七夕の短冊に書いていたことを思い出します。

優しいだけではなく、口うるさいところもある。それでも常に温かみしか感じないのは、ドラえもんがのび太くんにいかなる時も寄り添っているからなのでしょう。

そんなドラえもんについて、台湾の天才デジタル担当大臣「オードリー・タン」さんが【ドラえもんこそ、世界を救う支援AIのモデルになる】と語っていたのでご紹介します。

テクノロジーを社会に馴染ませる

おそらくそれは、万能な「ドラえもんの世界」にのび太を連れていくのではなく、「今いるのび太の世界」に、のび太がうまくなじめるようにするのが、ドラえもんの役割。

〈現代ビジネス / 2020年11月9日〉

どんなに優れたテクノロジーでも、社会に馴染むものでなければ機能しません。ドラえもんは便利な道具を出しますが、精神的に未熟なのび太くんは欲に走り最後は空回りします。

AI技術がいくら進歩しても、テクノロジーと共存する人間が進歩しなければ技術力は発揮されないどころか、マイナスに働く可能性もあります。

ドラえもんの話は今の時代を象徴しており、この作品から改めて学ぶことが多いと感じました。

コロナ禍で活躍する動物ロボット

そんなドラえもんの到来を予感させてくれる動物ロボットがいます。

〈News Phere / 2020年10月29日〉

犬型ロボット「スポット」が福岡ソフトバンクホークスの応援団として、人型ロボット「ペッパー」とともにダンスを披露したのは記憶に新しいところ。

スポットは世界のさまざまな場所で活躍しているようで、病院での診察や計測に利用されたり、密な状況を改善したりと「ウィズコロナ」時代の欠かせないパートナーになりつつあります。

また、世界各地の高齢者施設で面会者の制限が設けられる中、動物ロボットが高齢者たちの孤独を癒しているとのこと。日本生まれのアザラシ型ロボット「パロ」は、アメリカでは医療機器として承認されており、すでに多くの医療施設や介護施設に取り入れられています。

ロボットが利便性をもたらすだけではなく、心に寄り添う時代なのですね。

お坊さんYouTuberに注目

ロボットだけではなく、人間だって負けていません。お坊さんYouTuberの小池陽人さんに注目が集まっています。

〈ITmedia NEWS / 2020年10月5日〉

小池さんのチャンネル「須磨寺小池陽人の随想録」の登録者数は2.64万人(2020年11月11日時点)。内訳は最も比率が高いのが65歳以上で35.4%、次いで55~64歳の23.8%。45歳以上で8割以上。24歳以下はわずかに2.9%。

80代の女性からも「見ているわよ〜」と声をかけられるそうで、小池さんの法話が中高年の皆さんの心を潤していることが分かります。

よく、ユーチューブやインスタグラムなどの話になった際、「ウチは高齢者が主なお客さんだから関係ない」と話す方がいらっしゃいますが、面白いコンテンツをつくれば観てもらえるのですね。

ちなみにOggi.jp「ドラえもんのひみつ道具ランキング」が紹介されていたので共有させていただきます。

〈Oggi.jp / 2020年10月24日〉

LINEが保有する約529万人の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」。そのLINEリサーチで、ドラえもんコミック連載開始50周年に合わせて、日本全国の15歳〜59歳の男女を対象に、一番ほしいと思うドラえもんのひみつ道具について調査。

映えある1位「どこでもドア」でした!

ある意味、ZOOMなどのオンラインミーティングがその役目を担っているとも言えますね。今年初めて使いましたが、本当に画期的だと感じました。

もしも1つだけ手に入るなら、私はまだ未熟な人間なので「ほんやくコンニャク」ぐらいにしておきます。しかしそれも、ポケトークなどの翻訳機がより進化すれば実現する夢ですね。

そう考えると、子どもの頃に見た未来の世界が現実になろうとしています。昭和世代の私としては、何か灌漑深いものを感じます。これから50年後の世界は一体どうなっているのだろう??

そんなことを夢想すると「タイムマシン」が欲しくなります。やはり、私は欲深い人間のようです(笑)。

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