「人生は50歳から」の、深い理由
column vol.367
若い頃思い描いた40代にはなれていませんが、その分、いくつになっても貪欲に成長したいと思えるようになりました。
そんな中、プレジデントオンラインの【「今の50歳は、昔の30歳」新たな人生戦略を立てるなら50歳が絶好である理由】を読んで、ますます励まされました。
〈PRESIDENT Online / 2021年7月18日〉
50歳は昔の30歳
「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず」
孔子の言葉です。
15歳のときに学問に志を立て、30歳で自己の見識を確立し、40歳でものごとの道理を理解して迷いが消える。
50歳で自分の生きる意味が分かり、60歳になると他人の意見に素直に耳を傾けられるようになる。
そして、70歳になったら自分の心の思うままに行動しても人の道から外れることはなくなると説いています。
しかし、当時から人間の寿命は伸びており、1.6倍で考えると良いと言われおり、現代の年齢感に当てはめてみると、昔の30代は今の50代。
そう考えると、25歳から50歳までを「青年期」、50歳から65歳までを「壮年期」、65歳から80歳までを「実年期」、80歳から95歳までを「熟年期」、95歳から110歳までを「大人期」、110歳から限界といわれる120歳までを霞を食って生きる(?)「仙人期」となります。
ということは、40代の私は「青年期」を生きているのです。つまり、まだまだ青春時代です(笑)
50歳からは「個」人として生きる
「自分の人生50歳から」というのは現代のライフステージに鑑みてもそう思います。
多摩大学副学長の久恒啓一さんは、現実の世界を生きる〈わたし〉は、「公」と「私」と「個」の3つの軸で成り立っていると話します。
「公」は、国や社会、会社など組織に所属する自分。ビジネスパーソンの場合、「公=仕事における〈わたし〉」となります。
そして、「私」は「公」を離れた私生活における自分。結婚をして家庭を持てば「私=家庭における〈わたし〉」となるわけです。
そして、「公」でも「私」でもない自分が「個」として存在します。趣味やボランティア、noteでの自己表現も「個」の時間です。
40代までは働き盛りの子育て世代。50代から「個」の割合が増えるというのは納得できますね。
50歳から伸びる能力もある
そして、「個」は「自分は何者なのか」というアイデンティティー、「どうありたいか」「何のために生きるのか」という存在意義を表す「主体的な自己」を意味します。
ひと昔前なら、60歳で定年。その後は余生を年金で過ごし、80歳で寿命を全うする。人生80年モデル時代はそれで良かったのですが、100年人生時代になり、年金もどうやら期待できない…。
人生後半戦をもうひとふんばり、豊かに輝かせるためにも、改めて自分の人生の意義を見出し、生まれ直しが必要です。
ちなみにですが、50歳から伸びる能力も多々あるようです。
〈MASHING UP / 2017年11月30日〉
他人を理解する洞察力は50代がピーク。そして判断力のピークは60歳以上だと言われています。
語彙力は60代後半~70代前半が最も高いとも言われているそうなので、私のnoterとしてのピークがあと20〜30年後であると考えるとワクワクします。
そして、シニア人材教育コンサルタントの田中淳子さんによると、50歳以降は知力よりも「新しいことをやろう!」という「想い」が大切で、その想いを開花させるための「気力」(何かをしたいという気持ちのパワー)と「体力」(気力を維持できる程度の身体のパワー)を持つことが大事だと指摘。
〈日経BizGate / 2020年1月17日〉
作家の中谷彰宏さんもダイヤモンドオンラインに寄稿した【リスペクトされる50代は能力よりも「目的意識」が高い】というコラムの中で、50歳までは全くの下積みと考え、50年間蓄積してきた知恵や能力をいかに使って新しいことをするかが肝要であると語っています。
noteを個性の発掘の場に
私も気がつけば今年で45歳。四捨五入すると50歳。いよいよ人生の後半戦に差し掛かってきました。
昨年から始めたnoteもちょうど一年経ち、noteを始めて良かったことを整理すると主に3つの点にまとめられます。
1つはさまざまなnoterさんに出会えること、2つ目はその出会いから多くのことが学べること、そして最後の1つが、自分の能力(個性)の棚卸しができることです。
リアルとは違って、もともとは私のことを知らず、先入観も利害関係も無い中で、私に向けられる反応やお言葉を通して、気づかされる自分の側面も多々あります。
「出会い」「成長」「自己発見」。
あと5年、毎日noteを書き続けたら、このnoteの世界で何か新しいカタチの人生が始まっているんではないかと、うすうす期待しています(笑)
最後に、note株式会社CEO加藤貞顕さんの最新記事があるので共有させていただきます。
〈Voice / 2021年7月22日〉
「クリエイターが集う創作の街」
このコンセプトについて、加藤さんはこのように話しています。
いろいろな人びとが集まる場所を比喩的に表現しました。現実世界でいえば、ニューヨークがイメージに最も近いです。住宅街もあれば、セントラルパークのような大きな公園やメトロポリタンに代表される美術館、さらにはかつては治安が良くない地区だったけれどいまはお洒落に生まれ変わったブルックリンなど、ニューヨークにはさまざまな顔があります。そして何よりも、あらゆる人種の人びとがいて、自由と多様性にあふれている。noteがめざすのもやはり自由な空間です。プロの作家からアマチュアまで誰もが表現できる場をつくっていきたい。またネット空間の利点として、場所や紙幅といったリソースの制約がない点が挙げられます。つまりは、デジタルの力によって、現実世界にはない「理想の街」がつくれるんです。
私もこのnoteの街が自分にとっての理想になるように、もう少し今の生活が整理できたら、ただ書くだけではなく次の展開が実現できたらと思っています。
とはいえ、そんなに無理はせず、ハードルは上げたくないので、次の展開はまだ公言しないようにしておきます(笑)
まずは2年目のnote生活を楽しく過ごしたいと思います。
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