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お金持ちよりも「凄い人」

column vol.442

「分配なくして次の成長はなし。成長と分配の好循環を実現する」

岸田文雄首相は4日夜の記者会見でそう強調した上で、新しい資本主義実現を宣言しました。

その項目として

先端科学技術の研究開発への大胆な投資 ▽ デジタル田園都市国家構想による地方と都市の格差是正経済安全保障 ▽ 「人生100年時代」の不安解消 ▽ 分配戦略 ▽ 財政の単年度主義の弊害是正

などを挙げました。

一つの着目点が「人生100年時代」の不安解消だと思うのですが、コロナで忘れがちですが、2年前に「老後2,000万円問題」が勃発し、世間は一旦揺れました。

そしてコロナに振り回された約2年

これからの時代を生きる上でお金の話はますますシビアになっていきます。

一方でお金持ちは世の中にちゃんといる。

稼げている人そうでない人の違いとは何なのか?

この普遍的な問題に対して、真正面から提言する方がいらっしゃいます。

『33歳で資産3億円をつくった私の方法』の著者である米国公認会計士の午堂登紀雄さんです。

お金持ちの「行動の違い」

お金持ちは他と違ってどんな意識を持ち、行動を行っているのか?

まず第一に「出費の概念」が異なるようです。

〈All About〉

必要なものには大胆にお金を払う一方、自分が価値を認めないものには1円たりとも使わない

収入が増えたからといって生活レベルを上げるわけではない。それが本当のお金持ちの流儀のようです。

収入が増えても不要なものは買わない。衝動買いもしない。ただ、収入を増やしてくれるもの、たとえば事業不動産などは積極的にお金を使う

最近で言えば学習投資も同じですね。

自分を高めるためのものには出費を惜しまない。それがリターンとして返ってくる。この循環を上手くつくり出しているように思えます。

言うなれば、自分の価値基準がはっきりしている。もっと言えば「人生のコンセプト」が明確だと、それだけ出費の取捨選択が無駄なく行えるというわけです。

一見、遊びにお金を使っていても、もしかしたら自分を広げ交流の輪を広げているかもしれません。

意図があれば、それは投資に変わります。

出費を投資に変えるのが上手いのが本当のお金持ちの特徴と言えるでしょう。

お金持ちよりも上の「最強」の人とは?

ちなみに、午堂さんはそんなお金持ちよりも凄い最強の自分物像について、別の記事で語っております。

〈All About〉

といっても、先ほどの「本当のお金持ち」の話に繋がるのですが、午堂さんは「メンタルが強い人」が最強だと語っております。

もっと言えば「捨てる覚悟のある人」だということです。

私たちは、たくさんのモノを持ち、それらを捨てられずに生きています。

もちろん、モノだけではなく、お金学歴資格職業肩書などもそうですし、人脈も同じですね。

さらには、常識価値観もそうですね。これは、私たちが何十年にもわたって身につけてきたものです。

しかし、こうした資産は時として負債にもなります。例えば肩書があるから失敗を恐れて新しいことに消極的になる。

もしも、失敗をして恥をかいたとしても、新しくトライしたからこそ、今まで得られなかったものも多く得られることでしょう。

これからの時代に必要な「捨てる力」

私はこの「捨てる力」というのが本当に大切だと最近感じています。

今日は大革新時代です。

技術価値観も、何もかも、全てが目まぐるしく変わっていく。ゆっくりと変革する昔の時代は、人生は経験とともに積み上がっていくイメージだったと思います。

しかし、今はどれだけ古い概念(現資産)を捨て新しい概念(未来資産)に切り替えていけるかが肝要となります。

積み上げる人生から、変化を常態とする人生。

常にアップデートバージョンアップ。それには断続的な再起動が必要になります。

だからこそ、お金も変化のために捨てていく(出費)。つまり、今までの貯める人生から捨てる人生に変えていくことが、予測不能な変化時代を生き残る術なのかもしれません。

もちろん、何かを捨てても、何も得られないことは往々にしてあります…。やはり、捨てることは恐怖…。

だからこそ、「揺るぎない強さ」が求められる。

自分なりの価値基準、つまりは「人生のコンセプト」がはっきりしている人は最強なのです。

自戒の念を込めて言えば、ある意味…、強い人が少ないのは、それだけ「人生のコンセプト」が明確な人が多くはないのかもしれません…(汗)

本当に難しい…。

しかし、実はこのことがこれからの社会にとって非常に重要なポイントになるのではないかと、なかなか真剣に思っている今日この頃です。

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