見出し画像

未来にやさしい「活用」生活

column vol.98

1ヶ月前の記事になるのですが、朝日新聞【世田谷に空き家5万戸の衝撃 2割以上が市場に流通せず】という記事に衝撃を受けました。

〈朝日新聞デジタル / 2020年9月28日〉

空き家は東京都内に約81万戸もあり、その7割は23区内にあるとのこと…(驚!)。人口92万人を抱える世田谷区の空き家は5万戸都内で最多らしいのです…(汗)

私は小学校3年生まで世田谷区に住んでいたので、ゆかりのある土地でこんな事態になっていたことに驚きました。もちろん、空き家を活用したさまざまなプロジェクトは広がってきているので、この現象をいかに活用していくかが問われます。

オープニングトークが家だっただけに、ホームグランドの小売業の「再活用」をテーマに最新事例をご紹介したいと思います。

「リユース」へのリテラシーを向上させるPOP UP

三越伊勢丹新宿店では、今週28日(水)から11月3日(火・祝)までの期間限定で、ジーンズブランドの「ヌーディージーンズ」がオープンします。

〈JIJI.COM / 2020年10月25日〉

新作とは別に、リユースデニムを使った一点もののジーンズが約100点用意されるそうです。しかも、リユースデニムを買うとリペアサービスを受けられるとのこと。さらに、先着で60名さまにエコバッグをプレゼントするということで、エコづくしの展開です。

しかも、ただの販売ではなく、エコロジーへのリテラシー向上のための仕掛けもありそうで、気になります。ということで、今週どこかでお店に立ち寄りたいと思っています。

世の中のためになる企業しか生き残れない時代?

ソーシャル企業(ESG経営)の代表格といえば、良品計画ファーストリテイリングでしょう。

〈WWD JAPAN / 2020年10月22日〉

良品計画の過疎化・高齢化に悩む地方都市への取り組みは有名ですね。最近で言えば、新潟県の「無印良品 直江津」のオープンに伴って、今秋より、観光バスを再利用した移動販売を開始。

〈TABI LABO / 2020年9月30日〉

商品だけではなく、地域のつながりも提供します。山形県酒田市にて軽トラックでの販売はしていましたが、その第二弾ですね。モビリティを再活用をして、地域の暮らしを支えています。

ちなみにファーストリテイリングも「われわれは、服の領域で社会を支えるインフラになる」という言葉を世に放ち、ESG経営に力を入れています。リユースについても今年の8月に「廃棄物管理と資源効率の向上」についてインフォメーションを出されています。

〈ファーストリテイリングWebサイト〉

あと、ショッピングセンターのESG経営先進企業として最初に頭に浮かぶのがマルイです。同じくWWDでも先月記事になっていました。

〈WWD JAPAN / 9月17日〉

今後、ソーシャル企業(ESG経営)であることが当たり前でないと顧客から支持されない時代になっていくでしょう。

ハロウィンで注目のリユースプロジェクト

今週末はいよいよハロウィンです。当社のオフィスは渋谷にあるので、毎年ハロウィンの様子を見てきましたが、コロナ禍の今年はどんな形になるのかとても興味深いです。

そんな渋谷のハロウィンで「ハロウィンごみゼロ大作戦」が実行されます。

〈流通ニュース / 2020年10月23日〉

楽天はフリマアプリ「ラクマ」において、この施策に賛同し、今年もハロウィン当日に不用となったハロウィングッズを回収する「ラクマ・リユースボックス」を渋谷駅周辺5ヵ所に設置するとのことです。

西武渋谷店A館前東急百貨店本店前MEGAドン・キホーテ渋谷本店1階と、5ヵ所中3ヵ所は小売店に設置。ハロウィンイベントにおいて、小売業がゴミゼロ運動に貢献しています。

メルカリの隆盛もあってか、顧客の意識調査をしていても、5年前に比べて圧倒的にリユースへのマインドがポジティブになっています。この辺をより意識して小売業が「活用生活」を推進していけると良いですね。

それではまた。明日もよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?