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「初耳!」SNSのニューウェーブ

column vol.197

昨日、ツイッターで情報収集していたら、多くのインフルエンサーたちがこぞって「Clubhouseを始めました」といったような内容の投稿をしていたので、気になって調べてみました。

なるほど、SNS界の大型新人が先週日本に上陸していたのですね(驚)!

〈現代ビジネス / 2021年1月31日〉

「音声版ツイッター」「知り合いラジオ」とも呼ばれている、この新しいプラットフォームについて、まずはご紹介したいと思います。

音声で交わる「社交場」プラットフォーム

クラブハウス(Clubhouse)は、音声で交流するソーシャルメディアで、昨年3月にアメリカで生まれたばかり。

5月には3,500人だった会員数が、シリコンバレーで火がつき、1月22日の報道によると、時価総額は1000億円を超えたとのこと。このままアジアにも広がれば、ツイッターやインスタグラムに並ぶ、メジャーSNSの仲間入りも果たすでしょう。

この期待のルーキーメディアは、主に3つの使われ方が想定できるそうです。

(1)井戸端会議ラジオ (2)セレブ対それ以外 (3)音を使ったエンターテイメント

(1)「井戸端会議ラジオ」は、その名の通り、知り合いとたわいもないことを話すためのもの。

(2)「セレブ対それ以外」は通常のラジオのように、インフルエンサーの会話を聞くイメージです。ラジオと違うのは、場合によってはその会話に参加できる場合もあります。

(3)「音を使ったエンターテイメント」はライブやコンサートなど、音声(音楽)コンテンツを楽しむものですね。

例えば、ピアニストがリクエストを聞いて生演奏をする、歌手が家で鼻歌を口ずさむ、声優たちがトークをする、寝る時刻になったら歌のお姉さんが子守唄を歌う、その他にも落語漫才インディーズバンドニュース天気予報英会話レッスン瞑想など、音にまつわるさまざまなエンターテイメントがコンテンツになります。

もちろん、音声なので、読書や料理など何かを「しながら」で聞くことができるのです。

しかも、音声はアーカイブに残らないので、その場限り。録音や共有なども禁止オフレコトークが飛び交う特別な時間になることが予想されます。

完全なる「招待制」

クラブハウスの一番の特徴と言えるのが、招待されなければコミュニティに参加できないということです。

しかも、メンバーはたった2名しか招待できないので、かなり吟味しなければなりません。

さらに、招待した相手が何か問題を起こせば、招待した側のアカウントも凍結されてしまうので、まさに連帯保証人のようなカタチになります。

私がフォローしているインフルエンサーの方々も、フォロワー数が10人台とかでしたので、コミュニティに参加できるのはVIP中のVIP。まさにクラブハウス(社交場)という名にふさわしいプラットフォームです。

現在、渡辺直美さん、藤田ニコルさん、エハラマサヒロさん、ふわちゃん、金子貴俊さん、つるの剛士さん、メンタリストDaiGoさんなどの有名人が続々と使用し始めているとのこと。

数ではなく、「厳選された特別なコミュニティ」という価値観で勝負するクラブハウスに今後も注目していきたいと思います。

中国の巨大コミュニティプラットフォーム

「厳選」の対局にある事例も1つ紹介させていただきます。

中国の「ビリビリ動画」というソーシャルメディアはご存知でしょうか?

私はこの記事を見るまで知らなかったのですが、いわゆる中国版ユーチューブで、ユーザー数は月間平均で1億9700万人(2020年9月末時点)。コロナの影響もあってか、前年同期比より54%増加したそうです。

ここでのインフルエンサーは、1,000万人規模のフォロワーが付くらしく、新たな目玉としてVTuberの発掘に力を入れているそうです。

そこで、活躍するのが日本のVTuber「乙女おと」さん。

主戦場となるはずだったユーチューブのチャンネル登録者数は3万6000人でしたが、中国人のファンが彼女の生配信をリアルタイムで見られるようにと、有志でビリビリ動画のアカウントを開設したそうです。

すると、今では約24万人ものフォロワーが付いているとのこと。

彼女は中国語が話せませんが、「翻訳組」と呼ばれる日本語が分かる120人ほどのファンコミュニティが、交代で彼女の動画に字幕を付けたり、生配信時はコメント欄に同時通訳を書き込んでくれるそうです。

熱烈なファンを味方に付ければ、異国で夢を叶えることができる世界。

冒頭のクラブハウスの事例もそうですが、今後はプラットフォームも多様化し、勝負する国も多様化していくのかもしれません。

以前、noteでご紹介させていただきました、フォロワーをもたない欧州発のソーシャルメディア「Yubo」なども含め、SNSは新たなステージに突入したのでしょうか?

ちなみに、「Yubo」が気になる方はコチラをご覧くださいませ。

いずれにせよ、今後のSNS界に注目したいと思います。

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