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深化する「ニューノーマル」

column vol.83

昨夜、会社から帰宅すると久しぶりに軽めの満員電車になっており、「いよいよ元に戻ったのか?」と思っていたら、別の線の人身事故による振替輸送で混んでいるだけでした。

もちろん、平時であっても以前に比べたら乗車客は戻ってきましたが、JR終電繰り上げのニュースが示す通り、コロナ前と比較すれば圧倒的に少ない状況。確かに前だったら、振替輸送の時は電車に乗れないことも多かったわけで、ニューノーマルの世界を改めて実感しました。

この夏、若者の間で流行った意外な遊び

今夏は「シャボン玉遊び」が流行ったそうです。でも、そこはデジタル世代。SNSを絡めて楽しんでいます。

〈プレジデントオンライン / 2020年10月1日〉

夜に公園に集まりシャボン玉を飛ばし、レトロ加工アプリの「Dazz-フィルムカメラ」で撮影。フィルターの効果でシャボン玉が光って見えて、SNS映えする写真が撮れるというわけです。

ここで挙げられるのが「0密遊び」というキーワードです。

コロナの第2波で再び感染者が増えたとき、若者は戦犯扱いされましたが、サイバーエージェント次世代生活研究所の調査によると、「外出を控える」の回答率は20代の方が他の世代よりも高いことが分かりました。

0密遊びは他にも展開されており、公園など屋外で楽しむ「手形アート」や分散して楽しむイベント「ジオキャッシング(宝探しゲーム)」などさまざまです。皆さん、遊びを工夫していることが分かりますね。

コロナ禍で誕生「筆談バー」

「夜の街関連」としてネガティブなイメージを持たれてしまった新宿・歌舞伎町ですが、コロナ禍の7月にBookCafe&Bar「デカメロン」がオープンしました。

〈日経doors / 2020年10月1日〉

※有料記事ですが、無料部分で大まか内容が分かるかと思います。

「デカメロン」という店名は、ルネサンス期にイタリアの作家、ボッカチオが発表した小説のタイトルに由来しており、ペスト(黒死病)が流行による退屈しのぎのため10人の男女が10話ずつ計100話を語るという内容からインスパイアを受けています(お店は100日間の営業予定)。

そして、このバーの特徴は、コミュニケーションが「筆談」であること。「飛沫」というキーワードに着目し、デカメロンらしい「書く」ことをコンセプトとしつつ、感染予防を行うというユニークなアイデアです。

確かに、筆談の良さは公平であることだと思います。話をするとついつい声が大きい人に主導権を握られてしまいます。

最近では、仕事でもブレーンストーミングならず、「ブレーンライティング」を採用する企業も増えてきています。ブレストは否定しないことが前提ですが、実際、議論が白熱するとものの見事に崩壊しますので、採用される理由もよく分かります。

ある意味、日常的にもLINEなど、デジタルのコミュニケーションは当然筆談なので、それがリアルの場に転じただけで「筆談」の流れはノーマルなのかもしれませんね。

そして、「ノーノーマル」へ

日本マクドナルド日色保社長兼最高経営責任者(CEO)の言葉です。

〈日経スタイル / 2020年9月7日〉

「いかにお客様の声を聞いて臨機応変に対応するか」

毎日刻々と変化する状況下において、ある状態が普通になって、それが固定されることはもうしばらくない。ニューノーマルは次々と「ノーノーマル」に変わっていくと語られています。

そして、未来型店舗は「デジタル+人」とし、デジタルシフトが進む社会の中で、もう一度「人」の価値に目を向けられていることにも共感いたします。私も最後の安心は人がつくるものだと感じていますので、これから本格的に始まるAI時代において、コロナはプレテストとして私たちに考えるきっかけを与えたのかもしれないですね。

刻々と変化する嵐の中で、これからもさまざまな対策が練られるでしょう。

嵐といえば、台風14号の影響で今日はゴミ出しも大変でした…(涙)。横浜は朝がピークで落ち着いていきそうですが、今日は「Stay Home」でのんびり読書などを楽しみたいと思います。皆さまも大雨の中ですが、良い週末をお過ごしくださいませ。

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