「共感消費」のつくり方
column vol.65
最近、まだまだほんの少しですが、コメントをいただけるようになり、note仲間(と言ったらおこがましいですが)の存在をとてもありがたく思っています。当然のことながら、フォローやスキも非常に励みになっておりまして、本当にいつもいつも感謝しております。誠にありがとうございます。
ということで、日頃noteでお世話になっている方々へのオマージュとして「共感」について語りたいと思います。
「等身大」がカリスマに
アメリカで5人の高校生によるポッドキャスト番組『Teenager Therapy(ティーンエイジャー・セラピー)』が人気を博しているそうです。
〈AMP / 2020年9月6日〉
友情、学校、家族、お金、恋人、ニキビ――限りない10代の悩みを、とりとめもなくおしゃべりする番組なのですが、多くのティーンエイジャーの悩みに寄り添う駆け込み寺的存在になっているとのことです。
同番組のダウンロード数は初回エピソードから数ヵ月以内に10万回を記録。2020年8月末現在のリスナー数は、音楽・ポッドキャストの配信アプリ「スポティファイ」だけで44万人。総ダウンロード数は170万回、ストリーミング数は440万回に達しています。
もちろん、メンバーによるリスナー獲得のための努力の賜物ですが、内容自体が面白くなければダウンロード数が伸びることはありません。
等身大の高校生が紡ぎ出す「本物」の言葉が、コロナ禍の孤独感を満たしていることが人気の秘訣になっているようです。
「等身大」だから応援したくなる
こういった現象は10年以上前から見られるようになりましたね。アイドルの世界では「会いに行けるアイドル」であるAKBが15年前に誕生し、今年は、普通の子がスターになっていく「Nizi Project(虹プロジェクト)」が注目を集めました。
Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSでも次々とインフルエンサーが登場し、今はYouTubeやTiKToKといった動画プラットフォームから多くのスターが生み出されています。
特に音楽業界は動画プラットフォームでいかにバズるかが大切となっており、最近人気のアーティストはYouTubeやTiKToKからスターダムにのし上がっています。
最近、10代や20代の人たちと話していても、よくそんな人見つけられるなぁと思うほど、まだまだ知られていないけどキラリと光る存在を発掘しています。私が10代、20代だった20〜30年前も先物買いはしていましたが、知るためのチャネルは少なかったので、今の若者の方がキュレーターとして成熟していると感じます。
いずれにせよ、今後はますます「人よりも早く見つけた」、「自分が育てている」というマインドを掴むことが重要になっていくのでしょう。
お客さまから「仲間」へ。売上がアップ
自分の成功体験で言えば、とある商業施設で「お客さま編集員」という制度を設けて会員誌を作成したところ、メディアの価値も上がり、売上もアップできました。
お客さま編集員は任期が1年間で、館の上手な使い方(過ごし方)や、隠れたニーズを編集会議で話していただき、コンテンツ制作のヒントとしました。そこから生まれたイベントなども多く、各テナントの商品企画にも反映してもらいました。
また、1年の任期ながらOG・OBとして、いろいろと協力してくださり、年を重ねるごとに仲間が増えていき、共感の連鎖が強まったと自負しています。
一方で、逆に商業施設の営業部が、エリア誌の特別編集員として参加したパターンもあります。もともとは、エリア誌がスポンサー獲得のために営業に来たことから始まったのですが、我々が意見を言っているうちに、「じゃあ特別編集員になってくださいよ」ということになり、参加するようになりました。
すると、エリア誌の抱えている豊富な人脈とつながるようになり、地元では有名なヨガ講師や人気タレントのお母さんなどの名物人と出会うことができ、販促企画するうえでの財産となりました。
特に、人気タレントのお母さんがテニススクールを運営しており、生徒募集の体験企画を館で行なった時は、タレントご本人が応援にかけつけ、館は大盛り上がりとなりました(運営側の我々は一時期パニックとなりましたが…汗)。
いずれにせよ、地元コミュニティのもつ力を強く感じる施策となりました。
ということで、私も皆さまのおかげで無事4連休という普段なら気の抜けそうなムードの中でもnoteを書き続けることができました。
これからも感謝の念をモチベーションにかえて、まずは100日連続投稿を目指したいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
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