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アート&カルチャーの新たな展望

column vol.735

2023年1月に東京・墨田のホテル「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」で開催される日本初「アートジョブフェア」に注目が集まっています。

〈CINRA / 2022年7月28日〉

こちらは、アートの働き方に特化したジョブフェアで、アートの仕事に就きたい人担い手を探す人の双方が集うイベント。

先月25日から出展者の募集が始まっています。

アートと言えば、小売業界でも百貨店を中心に存在感が高まっていますが、一方、「アートの世界では食っていけない」というイメージも少なからずあります。

しかし、このジョブフェアが新たな希望を与えてくれるのです。

アートの仕事の可能性を広げる祭典

アート作品が並ぶアートフェアとは異なり、ジョブマッチングのための企画。

日本では現代アートだけでなく芸能工芸など文化芸術に関わる仕事は多種多彩で、民間国立公立一般社団法人NPOなどさまざまな団体が人材を求めています。

今までは、それらの求人をまとめて知る機会が無かったので、今回の試みはなかなかセンセーショナルだと言えます。

例えば、ギャラリストキュレーターは一般にも認知される職業ですが、最近は作品設営の専門家であるインストーラーなど比較的新しい職業も生まれています。

しかし、インストーラーを始め、「アートに関わる職業」と捉えられていない仕事は多いので、ここで関連が見える化できることで働き手の需要を喚起することになるのです。

出展者の企業団体の顔ぶれは3方向あるとのこと。

(1)新規事業や新規施設の立ち上げにあたって求人したい方
特に地方を拠点とする事業者の方は人材との出会いは切実。
(2)事業への転換・拡大を考えている事業者の方
システムエンジニアやカメラマン、ライター、デザイナーへの求人。
(3)繋がりや広がりを得たいという事業者の方
専門家の助言や他団体の繋がりをつくるための出展。

求職する方々もさまざまなニーズがありまして、中でも注目したいのが「副業」です。

「アート界に飛び込みたいけど、なかなか勇気がいる…」と思う方でも副業ならチャレンジしやすい

本業で手堅く、副業で自分の好きを突き詰めるという組み合わせは今後ますます増えていくでしょう。

また最近は「アート思考」がビジネスの現場でも求められているので、働き手の能力開発という点でも、こういった機会が生まれることは素晴らしいことですね。

アニメ・ゲームの祭典もオンラインで実施!

日本のサブカルチャーの需要は言うまでもありませんが、ジョブマッチングという視点でピックアップしたいのが、DMM主催ほ「アニメ・ゲームサミット」です。

〈GameBussiness.jp / 2022年7月28日〉

今年は8月31日(水)から9月2日(金)にかけてオンラインで実施されますが、業界注目の商談の場になっています。

ゲームや漫画、アニメなどエンタメコンテンツのローカライズ会社「アクティブゲーミングメディア」では、2021年の1月に開催された第二回から参加。

交流ラウンジにて2日間で40社と話をし、第三回目30社と商談したとのこと。

〈AUTOMATION-MEDIA / 2022年7月28日〉

大手ゲーム会社中小アニメ会社地方自治体などなど、普段お会いしない企業の方々と幅広く話せることが最大の魅力のようです。

第四回目の今回は「地方創生とアニメ」をテーマに一般社団法人アニメツーリズム協会の基調講演登壇も決定。

しかも、基調講演は無料

自治体との商談だけでなく、自治体とのコラボレーションについても学ぶことができるそうです。

また、西日本最大級のマンガ・アニメのイベント「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2022」との連携も発表しており、全国各地から多様な来場者が来場予定となっております。

高コスパビジネスの可能性を広げることができるので、非常に注目したいイベントですね。

高校で漫画を学べる時代

4月に公立で全国初のマンガ学科を新設する高校があります。

熊本県の高森高です。

〈熊本日日新聞 / 2022年7月28日〉

先月27日にオープンスクール(学校説明会)を開いたのですが、全生徒79人を大きく上回る130人が県内外から参加。

参加者の内訳はマンガ学科101人、普通科29人で新設学科に人気が集中しました。

マンガ学科の体験授業では、コミックゼノン元編集長でもある持田修一社長「世界で通用するキャラクターの表情の描き分け方」と題して中学生たちを直接指導。

参加者は即興で驚きや悲しみといった6種類の感情を伝える表情を自由に描いたそうです。

その後はアーティストビレッジ阿蘇096区を訪問。

女性劇団「096k(オクロック)熊本歌劇団」の活動を見学し、プロが実際に使用する漫画制作・編集機材にも触れたとのこと。

参加した生徒は「プロの漫画家や編集者に身近でアドバイスしてもらえる環境がとても魅力的。もっと絵の勉強をしたい」と興奮気味に話したそうです。

とは言え、マンガ学科に入れるのは40人という狭き門…。

希望者が多いだけに生徒たちからするとドキドキが止まらないでしょうね…(汗)

思い返してみれば、今年は日本初のeスポーツ専門高校が誕生したばかりです。

ゲームや漫画など、大好きなことを仕事にできる選択肢が増えるというのは本当にワクワクしますね。

アートジョブフェアで副業を見つけるなど、大人も人生を楽しむ時代です。

未来に胸が膨らみます♪



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