おふろや

富山で小さな銭湯を運営しております。特別な設備はありませんがあったまるお湯が自慢です。

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はじめまして

富山で立山鉱泉という銭湯を運営しおります、中平昇吾と申します。 「銭湯を経営している。」なんて自己紹介をすると大抵2パターンの反応があって①「そんな人初めて見た!」という珍獣発見パターンと②「経営大変でしょー?」という勝手に憐れまれるパターンです。(実は「番台羨ましいっす!!」という変態パターンも稀にあります。) あんまり気持ちの良い反応をされない訳ですが、銭湯がドンドンと潰れ若者の銭湯離れがすすむ現状を見れば仕方ないような気もしています。 そんな中で、僕が銭湯の経営を

    • 実は2店舗目を継業していました

      こんにちは。かなり久しぶりの投稿になります。 コロナショックの精神的ダメージが思いの外デカかったとみえて、このnoteの存在を完全に忘れていたようです。ふと検索に引っかかり見つけたのですが、途中まで自分の書いた記事だと気づかないほどでした。 見つけてしまったのも何かのタイミングだと思うので、再開してみようと思います。 実は2店舗目の継業をしてました2023年3月に富山市新庄エリアにある荏原鉱泉を継業しました。銭湯運営を3年間してみてそれなりにハードな状況を経験してきたの

      • 起業時、家族は敵?味方?

        立山鉱泉の中平です。 ぼくは銭湯を継業する前は作業療法士というリハビリの仕事をしていました。病院勤務で国家資格でもあるのでそこそこ安定した生活を送ってきたんですね。 嫁さんも同業で、ぼくと嫁と子供二人。特別贅沢が出来る訳でもありませんが、たまに家族旅行するくらいには余裕のある生活でした。 そんな中、急に「おれ!銭湯する!」なんて旦那が叫び出す訳なので家族は当然混乱しました。当たり前ですね。 それでも、ぼくからしたら当時の嫁はせっかく見つけた夢に水をぶっかける敵だったん

        • コロナ渦の銭湯ってどんな感じ?

          ひっさしぶりの投稿になります。立山鉱泉の中平です。 ぼくの銭湯のある富山にもコロナの影響は甚大で、まん延防止等重点措置の対象となりました。いろいろ考えることも多く投稿する元気が湧かなかったのですが、こういう時の状況とか思いを残しておくことも大切なことかと思ったので頑張って書きます。 コロナ渦に限らず世の中は大変なことで溢れています。不景気になったり、消費税が上がったり、災害が起こったり…銭湯に限らずどんな業界でもそういった外因から経営に影響を受けていると思います。 そん

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        • 銭湯を起業したい人に
          11本

        記事

          経営スタイルは楽観的・保守派です

          いつもありがとうございます。立山鉱泉を継業した中平です。 さて。前回の記事で起業するなら銭湯で!という話をしまして「いやいや…そんなバカな…」と思われた方も多いと思います。実際、銭湯業界でそんな話をしている人は殆どいません。 でも起業のリスクは銭湯をしようが飲食店をしようが美容院をしようが変わりなくあります。自営業は自己判断と自己責任でするものなので自分は自分で守らないといけません。 そんな中で、銭湯業界ってどうしても未来に対してネガティブに思います。 いろんな意見が

          経営スタイルは楽観的・保守派です

          はじめての起業には銭湯がおすすめ!

          いつもありがとうございます。立山鉱泉の店主の中平昇吾です。 ぼくは起業する時にいわゆる経営の勉強は全くしませんでした。勉強しないといけないと思いつつ…銭湯の経営について書いた本なんてないし…ごにょごにょ。 銭湯の継業には熱心に取り組んだものの経営の知識としては丸腰で飛び込んだわけですが、どっこいなんとか世間の荒波を渡っています。 これは銭湯の経営がある意味単純なおかげだと思っています。 ちょっと誤解をあたえそうな発言ですが、ぼくが銭湯起業時に感じた事を書いていこうと思

          はじめての起業には銭湯がおすすめ!

          継業を阻む因子③

          思いの外長いシリーズになってしまった継業を阻む因子シリーズ。今日で最後です。 前回までは、 ①廃業の情報が入ってこない②経営者に継業の意思がない事が多いという話をしてきました。良かったら目を通して見てください。今日が最後の因子です。 ③お互いの条件が合わないこともある 当たり前のことかもしれませんが条件が合わないこと継業はかないません。 そして条件が合わないことは結構たくさんあるんです。 例えば家賃問題。その銭湯が駐車場を10台分持っていたとして、銭湯をせずに月極

          継業を阻む因子③

          継業を阻む色んな因子②

          銭湯の継業が難しくなっている因子をぼくの経験からゆっくり話しています。前回は「①廃業の情報が入ってこない」について話しましたので、興味があれば目を通して見てください。 では続きです。 ②経営者に継業の意思がない事が多い必ずしもではありませんが、銭湯経営者は銭湯に将来性を感じていないように思います。ぼくから見れば可能性に溢れているように思いますが、昔の銭湯黄金期を知っていると今の銭湯の状況は物足りないのかもしれません。 年配の経営者さんと話すと「家風呂が増えたから…」「ス

          継業を阻む色んな因子②

          継業を阻む色んな要因

          銭湯やりたいなーって思いついた時に選択肢として新規で起業するのか、継業で起業するのかがあります。 新規で土地買って、井戸掘って、建物たてて、設備を入れて…となると多分2億円はかかります。いやー高い。こっちの選択肢を取れる人はぼくのnoteなんぞ読む必要がないと思うので詳しくは話しません(話せません)。 多分、銭湯やりたい!って方は継業を狙っていくことになると思います。 起業として銭湯を継業するのって実はすごいメリットが多いと思ってるんですがそれば別の機会にゆっくり話しま

          継業を阻む色んな要因

          遂に訪れる起業チャンス

          まだまだ連載3回目なので「遂に訪れる!」なんて言われても感動がありませんが、「銭湯やりてーなー」と思い始めてからかなりの時間がたっていましたのでそれなりに興奮しました。 はじまりは2018年4月に銭湯組合からもらった電話。 「立山鉱泉の店主さんが膝の手術するから、入院期間中にお店をやってくれる人を探しているんだけどしてみる?」というオファーでした。 ぼくは速攻でこの話に飛びついた訳ですが、この情報をいち早く受け取るために組合との関係性を繋げておく必要があったし、銭湯を簡

          遂に訪れる起業チャンス

          銭湯をやろう!と思いついた

          ぼくが銭湯をやろう!と思いついたのは多分2015年あたりだったかと思います。 経営をスタートさせたのは2018年8月だったので、思いついてから3年半の準備期間を経て起業したことになる訳ですが、その期間に濃密な準備をしていたかと言われると「NO」です。 どんな風に過ごしていたか思い出して見たら、だいたい3つの期間に分かれそうなので順番に説明します。 ①もやもや期(2015年〜2017年)ほとんど何にもしていない時期です。何にもしてない中でも、一応もやもや期と名付けてしまっ

          銭湯をやろう!と思いついた