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銭湯をやろう!と思いついた

ぼくが銭湯をやろう!と思いついたのは多分2015年あたりだったかと思います。

経営をスタートさせたのは2018年8月だったので、思いついてから3年半の準備期間を経て起業したことになる訳ですが、その期間に濃密な準備をしていたかと言われると「NO」です。

どんな風に過ごしていたか思い出して見たら、だいたい3つの期間に分かれそうなので順番に説明します。

①もやもや期(2015年〜2017年)

ほとんど何にもしていない時期です。何にもしてない中でも、一応もやもや期と名付けてしまったので無理やり活動内容を挙げてみると、飲み会とかで「俺!いつか銭湯で起業するわ!」と言ってみたり、インターネットで「銭湯 起業 仕方」とかで検索をかけている活動をしていました。

多分このノートに辿り着いている人は分かっていると思うのですが、インターネットに銭湯の起業の方法はのっていません。スーパー銭湯のフランチャイズの紹介か、東京のネオ銭湯の紹介がちょっとのっている程度です。

10分も調べれば大した情報を収集できないことなんて理解できるのですが、ぼくは約2年間何度も何度も検索を続けていました。

②小さな一歩期(2017年〜2018年1月)

2年間のもやもやと過ごしたぼくが重い腰を上げたきっかけはもはや思い出せません。ただ、すごい勇気を出して「銭湯組合」に電話をかけました。

三十路のおっさんがダイヤルを押しては消して、押しては消して…。ドキドキしながら発信ボタンを押すなんてなんか情けない感じですが、端から見て小さな一歩が実は一番大きな障害なんだと思います。

事実、この一本の電話から一気に話が進んでいきます。組合から多店舗経営している銭湯経営者を紹介してもらい、バイトをしながら銭湯運営についてやボイラーなどの機械の基礎知識を学びました。その間に何度も組合に顔を出して職員さんと仲良くなって、「廃業の情報があったら1番に教えてあげるから!」という約束を取り付けました。

③大きな決断期(2018年1月〜2018年8月)

1年ほど銭湯でバイトをしてきて、なんとなく銭湯業界の裏側も覗けてこれた頃にバイトとしてお世話になっていた経営者さんから正社員にならないかという提案をいただきました。

正直悩みどころで、銭湯の勉強をするだけならバイトで十分だと思いましたし起業資金を貯めるなら元の仕事を続けている方が確実にお金がたまります。

ただ、ここでぼくは正社員になる道を選びました。理由は「銭湯業界での信頼を獲得するため」です。結果的に全ての退路を断ち覚悟を示せた事が継業する際に大きな後押しなったと感じています。


この3つの期間を経て2018年8月に廃業銭湯を引き継ぎ、銭湯を起業することになりました。読んでいただいた通り3年半の期間中、実際に起業に向けて前進していたのは1年半程度でした。

そして、何もしていないもやもや期で全く掴めなかった「銭湯 企業 仕方」の答えは「組合に電話してみる」という超アナログな小さな一歩でした。

次回は継業の時の話を少し具体的にかけたらと思いますー。


あ、何かしら反応いただけるのめっちゃ嬉しいです!ありがとうございます!


立山鉱泉 中平昇吾

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