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継業を阻む因子③

思いの外長いシリーズになってしまった継業を阻む因子シリーズ。今日で最後です。

前回までは、

①廃業の情報が入ってこない

②経営者に継業の意思がない事が多い

という話をしてきました。良かったら目を通して見てください。今日が最後の因子です。

③お互いの条件が合わないこともある

当たり前のことかもしれませんが条件が合わないこと継業はかないません。

そして条件が合わないことは結構たくさんあるんです。

例えば家賃問題。その銭湯が駐車場を10台分持っていたとして、銭湯をせずに月極駐車場にして1台1.5万円で貸したとしたら15万円の売り上げがあるので、当然それくらいの賃料にしたいと考えると思うのですが、銭湯経営にあたって15万を高いと思いますか?やすいと思いますか?

例えば営業時間。銭湯には2階やすぐ隣が自宅になっている作りの銭湯も多く「9時には店を締めて欲しい」なんて要望を出されたりします。「そんな事話し合いで折り合いをつければ」なんて思うかもしれませんがこんな小さな行き違いが大きな問題に発展しがちです。

例えば故障の修理やリフォームの負担割合。折半にするのか?7:3?3:7?ここが上手く折り合いついたと思っても、「それなら家賃をもう少し相談させてほしい」なんてことを言われたりします。リフォームに関しても 自分の理想の銭湯を実現するために直したいところ、こだわりたいところがあると思いますが直していいかは全て経営者次第です。


細かいことを上げればきりがありません。


もちろん話し合いでお互いが納得できるまで話し合う事が重要なのですが、そもそも継業に前向きではない人相手にこっちの要望を伝えすぎると「そんな事なら継業は結構です…」なんて逃げられがちです。

解決方法はケースバイケースになってくると思いますが、ぼくは条件を話し合う前に銭湯をやりたい熱意を伝えて、この地域に銭湯を残す意義を伝えて…お互いに銭湯を残すのが前提である事を確認しあえた事で、突っ込んだ話を出来たと思います(それでもめっちゃもめました笑)。


なんか3回にもわたって継業難しい話をしちゃったので、次回はもう少し楽しい話をしようと思います。

スバリ「はじめて起業するなら銭湯が絶対おすすめ!」という話をします。継業を目指す人にはぜひ聞いて欲しい話です。


立山鉱泉 中平昇吾

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