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継業を阻む色んな因子②

銭湯の継業が難しくなっている因子をぼくの経験からゆっくり話しています。前回は「①廃業の情報が入ってこない」について話しましたので、興味があれば目を通して見てください。

では続きです。

②経営者に継業の意思がない事が多い

必ずしもではありませんが、銭湯経営者は銭湯に将来性を感じていないように思います。ぼくから見れば可能性に溢れているように思いますが、昔の銭湯黄金期を知っていると今の銭湯の状況は物足りないのかもしれません。

年配の経営者さんと話すと「家風呂が増えたから…」「スーパー銭湯には勝てない…」「若い人は銭湯なんか入らないやろ…」とネガティブワードが並びがちです(そんなことないと思うよ!)。

そんな思いを抱えているので、自分の銭湯は自分で畳んでしまおうと考えている人は少なくありません。

また、相続の難しさもあるのかもしれません。自分の子供に相続していく時に建物で残してしまうとトラブルの元になるから…と更地にしてしまったり月極駐車場にしてしまうケースが多いです。多分ですが、息子さんや娘さんからもそうして欲しいと言われているのかもしれません…。

現状、親族での継業が出来なかった経営者でなんらかの方法で銭湯を残そうと思っている人は少ないです。そんな人たちにまずは銭湯をやりたいと思っている人がいることを知ってもらい選択肢を増やす環境を作らなくてはいけませんし、それも組合とのつながりを作り組合内で「銭湯をやりたい若い子がいるらしい」みたいな噂を流す事が最初の一歩になるのではないかと思っています。


「①廃業の情報が入ってこない」に引き続き解決策は「組合との関係性を作る」でした。銭湯に魅力を感じる人はネットでの繋がりよりも対面での繋がりに魅力を感じる人かもしれませんが、それは銭湯の現場で働いている経営者の人たちも同じなのかもしれません。

長くなったので今日はここまで。次回は

③お互いの条件が合わないこともある


というお話です。前の2要素とは少し毛色が違う話になるかもしれません。

よろしければまた読みにきてくださーい。


立山鉱泉 中平昇吾

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