コロナ渦の銭湯ってどんな感じ?

ひっさしぶりの投稿になります。立山鉱泉の中平です。

ぼくの銭湯のある富山にもコロナの影響は甚大で、まん延防止等重点措置の対象となりました。いろいろ考えることも多く投稿する元気が湧かなかったのですが、こういう時の状況とか思いを残しておくことも大切なことかと思ったので頑張って書きます。

コロナ渦に限らず世の中は大変なことで溢れています。不景気になったり、消費税が上がったり、災害が起こったり…銭湯に限らずどんな業界でもそういった外因から経営に影響を受けていると思います。

そんな中で銭湯って非常時に経営どんなもんになるんだろう?

コロナ初期では全く影響を感じませんでした。むしろ、外食などが出来なくなった人が娯楽を求めて来店するようなケースがあったりで令和2年4月はうちの銭湯は過去最高の経営状態でした。

ところが、5月にコロナ陽性者が来店されたことが大々的に報道され1週間ほどの休業もあり一転して過去最悪の経営状態に…

その後は、常連さんに支えられながら一進一退の日々。コロナの感染者数、緊急事態宣言をはじめとする様々な対策など変化があるたびにそれなりに影響を受けました。

面白いことに、富山の感染者がゼロでも東京の感染者数が増えてくるだけでも客足に影響が出ていました。変動する層は30〜50代で夕方以降に来るお客さんが変動していました(会社の関係などあるのかもしれません)。

反対に、固定している層は60代以上で昼の時間帯のお客さんはあまり変化がありませんでした。

うちもそうなのですが、多くの銭湯は常連さんに支えられているのでなんとかなっている…という感じなのではないかと思います。うちは家族4人食って行く分には問題ない程度です。

ざっくりとした考察ですが、常連さんに支えられているという構造上銭湯は非常時にもなんとかなる側面はあると思います。ただ、コロナのお客さんが来られるといったピンポイントでのアクシデントには当然どうしようもありません。

また、「なんとかなる」という事が良いことではありません。

例えば、飲食店さんは(めちゃくちゃ大変なのは承知していますが!)お客さんが少ないことを見越して仕入れ量を少なくするなどの工夫の余地はあるかもしれませんが、銭湯は店を開ける以上お湯をわかすので燃料費はほとんど同じだけかかります。

また、銭湯は機械が壊れるとびっくりするほどお金がかかります。

ボイラー、濾過器、ポンプ、熱交換器、配管、シャワーやカラン…サウナがあればサウナの設備も、ぶっ壊れると数十万から数百万かかる事があるので「とんとんの状態」は「ほぼ赤字」といって良い状態です。

なんか暗い話っぽくなりましたが、楽な商売なんてないので!


きつい状況はまだまだ続きそうですが、頑張っていきましょーう!!


立山鉱泉 中平昇吾

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