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緊張するプレゼンを楽しむテクニック

こんにちは@tateshina_lifeです。

人に何かを伝える時、表情が非常に大事であるということを前回のnoteで書きました。仕事でお客さんと、またはその準備のための社内にて。プライベートで時には大事な告白をする時に。表情はとても大事です。

今日は、こういった”プレゼンテーション”の場で使えるテクニックを紹介します。僕がいつも意識したり、やっていることです。普遍的なものだと思っていますが、実践してみた結果でお好みでアレンジしてみてください。

先に入り、世間話をする

会議で最初から全員が揃うケースは多くありません。提案するこちら側は当然揃っていますが、相手はバラバラとやってくることが普通です。リモート会議では5分前とかから入室する(できる場合)と同じようなことが起こります。

世間話と書きましたが正確ではありません。相手に関係する話をあえてするのです個人、プライベートに近ければ近いほど効果があります。会社のように所属する組織のことを話しても良いですが、それが相手に対して影響を与えている事象について言うのです。

「株主総会の準備で大変ですね」
と言うのもベターですが、

経営企画だと株主総会の準備、組織間の調整で大変ですね?
もう一歩相手の状況に踏み込んで言うのがベストです。

天気の話やこちらの個人的な話はやめておきましょう。
(「今日、来る時に雨大変な雨でした」…)

トレイラー(予告編)を流す

全員が揃い簡単な挨拶を交わします。その後、資料のタイトル、目次、本日の目的、では第一章へ…とはやりません。

「今日はぶっ飛んだアイデアをお持ちしました。貴社の中長期的な経営には間違いなく正しいと思いますが、短期的には貴部門に負荷をかけることになります。一時的に苦しい思いをされるかもしれませんが、刺激的で楽しい旅になるはずです。この内容を伴走させていただく私たちも伝える段になってドキドキワクワクしています。」

話をした結果として最後に相手の感情がどうなるのか、どうなることを提案側は期待しているのか、について先に予告編として伝えます

感情の話をするとこちらのテンションは上がります。上がったテンションは相手に伝わり、相手の感情を少し動かします正しさは頭で理解することに繋がりますが、楽しさは心を動かすのです。

プレゼンテーションの場は少なからず緊張感があると思います。心は閉じています。こちらがわがドアを少し開けることで光が漏れ伝わり、相手のドアが少し開きます。

相手の厳しい、苦しい反応と友達になる

会社と会社が利害をぶつける公的な状況を、個人同士が悩みを語り合う私的な状況に変えていきます。前回のnoteでも書きましたが、相手の表情の動きに注目して、こちらがする話のどこに興味を持っているのかを分析します。

結論とプロセス、自部門と他部門、直近のこと将来のこと、特定の単語、横文字や外来語、ちょっとした脇道にそれた内容など、話をしながら、聞きながら文章のどの部分に相手の反応があるのかを観察します

その上で、反応があった部分について後で振ってみます。回りくどいことはせず直接的に「○○という単語で厳しい表情をされていましたが、何かひっかかるところがありますか?」と聞きます

ポイントは、楽しい表情ではなく厳しい、苦しい反応を捉えることです。明るい、楽しそうな表情についてはスルーで構いません。厳しい、苦しい反応に相手が置かれた課題の本質や、意思決定者の苦しみが隠されています。その原因を取り除くことで物事は動き始めます。

姿勢を正し顔を上げる

相手の反応を見るためには顔を上げることです。サッカーで言う”ルックアップ”です。プレゼンテーションをしていない参加者が資料とにらめっこをしていたりしますが顔を上げましょう。更に、プレゼンテーターも顔を上げて相手の反応を見ながら話をするのです

相手の顔を見て話すと自然に相手も顔を上げるようになります。身振り手振りなどをすることもこちらに注目を引きつける上で良いですし、身体を動かしながら話をすると思考も回るようになります(詳しくは書きませんが、人間そうなってます)。

アイコンタクトやミラーリング(相手の反応と同じ挙動をとる)をすることで相手との距離は縮まります。

相手の資料を使う(間接視野を使う)

では資料を見ないでどうやって話をするのでしょうか。

はい、暗記することです。

相手に伝えたいことがあれば、内容をそらんじることができるくらいまでは努力しましょう。資料を辿らなくても結論、論拠、証拠を構造建てて伝えることができる状態になっておくのです。

その上で流れや細かな内容の関連や順序については、見開きで資料を印刷しておき、相手の手元にある資料を見て把握するのです。見開き印刷であればページの前後関係が分かりますから流れを類推できます。それでも分からなければ「次のページかな?」と呟けば、相手が次の見開きページを開きます。相手を動かすことは心理学的にはポジティブなことです。

リモート会議の場合、自分がプレゼンテーターであればPPT画面共有を自分で行い、左側のサイドビューにあるページサムネイルを、各ページ構成が分かるくらいに拡大しておくのです。そうすれば順序と関係、相手の反応をディスプレイの一画面で捉えることができます。便利な時代ですよね。

罠(遊び)を仕掛ける

資料をその通りに読まないことです。

資料では論拠や証拠を山のように詰め込んでおいて「読みにくい資料ですよね。要するに…」と要約する。

資料にはとても分かりやすい一般論だけ書いておき「これって誰でも言えることですよね。本当に言いたかったことは…」と相手にとっての小別解を伝える。

物事を思い通りに進めないことで相手に驚きを与えます。驚きが楽しさに繋がるということは皆さんもゲームをしたり、レジャーランドなどでのアトラクションで体験したことがあるでしょう。ゲームのルールをこちらが提供することにより会話の主導権を握ることにも繋がります。そして何より、ルールメイカーの楽しみは、相手が楽しんでくれているところを見ることにあります。

いきなり全てを完璧に実行することはできませんし、外すこともあるでしょう。試行錯誤の数が経験に繋がります。失敗した相手とはご縁がなかったと言うことです。安心してください。続けていく内に、成功する(楽しくなる、物事が動く)確率は必ず上がっていきます。

人生は映画のようなものです。
脚本も演出もあなた自身によるのです。
良い人生をプロデュースしてください。

エキサイティングな映画を楽しみにしています。

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