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アマチュアキック選手時代の減量の話

パーソナルトレーナーをしていると時々極端に短い期間で痩せたい!とお願いされることがある。

そんな人にいつもする。

それは健康的なダイエットじゃなくて減量だよって話。


まあ、自分がアマチュアキック選手時代に減量でやらかしただけの話なんですけどね。

極端に短い期間で体重落とすと何が起こるか知ってもらえたらあなたも無理なダイエットはやめようと思うかなと思って書いて行きます。


その当時自分の体重は、67キロぐらいで減量して62キロの階級の試合によく出ていました。

とあるグローブ空手の大会にいつものように62キロでエントリー。

いつものように練習して、試合まで過ごしていたわけですよ。

大会5日前にふと、あれ?リミット大丈夫かな?と思ってなんとなしに体重計に乗ると…。

67キロ。やらかした。

いつも追い込んで練習すると、自然に落ちていたはずの体重がその時は全く落ちていない。

やばい…。

アマチュアは当日計量なので、あと5日で5キロ落とさないと試合すらできない。

単純計算で1日1キロ。

落とすしかない!

そこから5日間は地獄でしたね。

もう一回、同じことしろと言われても絶対にやりません。

1日日目から当日までの過ごし方を見て行きましょう。

・1日目

今のようにダイエットに関して知識もないし、5日という短い時間で5キロの減量を初めてしなければいけないので焦りました。

考えた結論は、単純なもので食べずに動きゃ落るんじゃね?という安易なもの。

ただ、少しは食べないと動けなくなるだろうというのは何と無く頭にあったので選んだのは薄皮あんぱん。

ええ、あなたも一度は食べたことがあるであろう。

コンビニやスーパーで手に入る5つ入りの小さなあんぱん。

あれ一袋が5日間の僕の食事でした(遭難でもしたんですか?)

それを一日一つだけ食べて練習していました。

この時は、プロはもっと厳しい減量をしていると思って多少の空腹感はありましたがへっちゃらでした。

・2日目

空腹感で眠れないというのを生まれて初めて体験したのがこの時でした。

練習して体はかなり疲れているにも関わらずお腹が減ってねれない。

漫画のはじめの一歩で鷹村が減量しているシーンでお腹に座布団当てて空腹感を紛らわせるみたいなシーンがあるんですけど、あれやるとマジで紛れますね。

体重は65キロまで減り、後3キロ。

・3日目(大会2日前)

体重の落ちを考えて水分も抜いて行くことにしました。

この時から精神的にかなりしんどかったですね。

少しだけしか水分も取れなかったですが、力石は蛇口を針金でガッチガチにしてたし、部屋から出られないようにしてたし。

それに比べたら、まだ俺はあんパン食べてるし蛇口に針金巻きつけてないしまだ余裕があるとかゆうわけのわからないことを考えるようになっていました。

体重は残り2キロ。

・4日目(大会前日)

あと2キロ...。

もっと水抜けばよゆう!と考えて水分で2キロ落とすことにしました。

計量は大会当日なので前日には62キロにしておかないといけません。

当時は大学に通っていたので、大学では小さな缶コーヒー(もちろんブラック)をすするように飲んで過ごして最後の練習です。

練習後の計量で61.8キロ。(やればできるじゃないか!)

少しだけ水分とって、明日の計量時には62キロの計算で就寝。

・5日目(大会当日)

ついに大会当日です。

現地での計量なので、それまでは一切なにも口にせず絶飲食の状態で計量が終わるまで過ごします。

そして、ついに計量です。

62キロちょうど計量パス!!!!

やりまぢたーーー。

これから試合というまえにやり切った感でいっぱいです。

・その後

フラフラの状態で試合をし、一回戦判定負け。

3位決定戦がまさかの試合30秒後という展開。

はい。

ぼろ負けの判定でした。

言い訳はしません。自分が悪い。

試合後に食べたクォーターパウンダーのLセット2つがすごくおいしかったです。

みんなも減量するときは余裕をもって計画的に!


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