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セクマイの僕が同性の友達の手を繋いでしまった話


今回の記事では、上記の記事で書いた旅行について、セクマイの僕が同性の友達と2人きりで旅行に行った後の今の気持ちについて書いていこうと思います。
上記の記事をまだ読んでないという方がいたら読んでいただけると嬉しいです。

僕は大学生で、セクシャリティはFtX(中性)、恋愛対象は女性です。

夏休み中に高校時代の友達と2人で1泊2日の旅行に行きました。水族館に行くことがメインでした。
行く前の気持ちで書いたように、僕がセクシャリティを自認して初めての同性の友達との旅行だったので複雑気持ちを持って出発しました。
どういう気持ちで過ごせば良いのだろうという変な戸惑いもありました。

実際に久しぶりに会うと、すごく楽しい時間を過ごせました。

会ってすぐに、僕の髪型が高校時代と変わっていたので、その子が頭をツンツンしてきた。かわいくてすごくドキドキした。

また、ホテルの予約はその子がしてくれたのですが、最初間違ってツインベットの部屋予約してて、急いでシングルベットの部屋にできてよかったっていう話をその子がした。
その時、僕はツインベットでもよかったなという気持ちがあったが、その子は嫌かーということが分かり、その子は僕のことを完全に友達として見ているということも明確になった。そりゃ友達とツインベットは違うよねと自分を慰める。


水族館ではなんか恋人のような気分でその子のことを見ている自分がいた。久しぶりに会って少し大人になったその子を見てドキドキしたし、かわいかった。ふとした瞬間に写真を撮られていたり、僕も撮ったりしていた。

帰りにアンケートみたいなのに答える時に起こったことがある。アンケートには「誰と来館したか」という質問があった。選択肢には家族、恋人、友達などがあった。その時にその子から「恋人にする?」って言ってきた。僕はすごく動揺した。「してもいいよ」と僕は答えたけど、スルーされた。きっとその子はふざけて言ったのかなと思っている。でもその時に動揺やドキドキしたということは僕はその子へ恋愛感情を抱いているのかなと感じた。薄々、旅行に行く前から感じていた。友達としての気持ちじゃないものがあるなと。でも僕が僕の気持ちを認めたくないと思っているところがある。どこか不純な気持ちがある気がするから。


夜には観覧車にも乗った。
本当に恋人のようだった。

その後のホテルまでの帰り道、手を繋ぎたい、くっつきたいって気持ちが僕の中で溢れていた。
でも実際には出来なかった
実際にはなんとも言えない1人分の空間が2人の間にあった


帰りの新幹線では僕が先に駅に降りて帰ることになっていた。僕が降りる駅に着いて別れる時、席を立って手を振った。そして気づいたら手を握って恋人繋ぎでバイバイしていた。僕から手を繋いでしまったのか、向こうから手を繋いできたのか、今でも思い出せない。でも本当に気づいたら繋いでいた。繋いでいた位置的に僕から繋いでしまったということの方が高いと考えられる。本当にごめん。その子には謝りたい。繋いだ時、その子は少し驚いたような顔をしていたけど、普通にバイバイしてくれた。



僕はその子のことを好きになっているのかもしれない。だけど、どこか僕の中でその子を本気では好きになってはいけないと思っている。

その子は「彼氏できた?」と聞いてきたりするので、僕のセクシャリティについて気づいていないと思います。聞かれても高校時代からずっと「好きな人はいない」で突き通していますが笑
その子自身も高校時代は男の子と付き合っていたので、付き合うことは難しいと思っています。

本当に付き合いたいのかと言われたら、そうではないのかもしれません。やっぱりどこかで好きになってはいけないという気持ちがあります。これがどういう気持ちかは今は僕自身もよく分かっていません。

恋人ごっこのような楽しくとも複雑な気持ちが今回の旅行で感じたことです。

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