落とし物の話。
僕は大きな忘落とし物を何回かしたことがある。
定期券。
鍵。
財布。
これらの物を落としたことがある。
基本的には戻ってくるが戻って来なかった物もある。
磁気定期券を落とした際は戻って来なかった。
めちゃめちゃ落ち込んだ。
急な多額の出費に絶望した。
IC定期券を自動券売機で更新した際。
クレジットカードだけ取って帰ってしまった。
…肝心のIC定期券を置いたまま。
親切な方が走って追いかけてくれた。
おかげさまでIC定期券は無事に僕の手元に戻ってきた。
鍵は落とした後すぐに気づく事が多く、現場に戻ると大体そのまま落ちていた。
1度だけありえない失態をした。
鍵を締めた。
ドアが開かないのを確認した。
確実に締まっている。
そして。
鍵穴に鍵を刺したまま出かけたことがある。
もう自分が信じられなくなった。
財布は子供の頃からよく落としていた。
お祭りの日に落とすことが多かった。
小学4年生で生まれて初めて警察のお世話になった。
当てくじ屋に落ちていたらしく親切な方が届けてくれていた。
大人になりまたもや財布を落とした。
現金は少なかったが身分証をほとんど入れていた。
保険証。
免許証。
キャッシュカード。
クレジットカード。
子供の頃と違いめちゃめちゃ大事なものが入った財布。
それを落としてしまった。
その時の僕の心境。
…まぁ何とかなるか。
めちゃめちゃ冷静だった。
焦りや不安は微塵もなかった。
とりあえず落としていそうな場所を探した。
無かった。
落とし物センターにも行った。
無かった。
最終手段。
交番に行った。
時間・場所・財布の形・入っている金額。
一通りの情報を説明した。
少しの間交番で待機した。
お巡りさんにお茶を頂いた。
お茶を飲みながら交番内のポスターを眺めていた。
その際言われた一言。
「すごく落ち着かれてますね。こんな事聞くのも変ですけど焦ったりしないんですか?」
お巡りさんには初めてのパターンだったらしい。
ちょっとお巡りさん引いてない?
いや僕は信じてるんですよ。
お巡りさんなら見つけてくれると。
そしてわかっているんです。
今僕に出来ることは何も無いと。
結果無事に見つかった。
またや親切な方が交番に届けてくれていた。
中身も何一つ盗られてはいなかった。
匿名だったのでお礼金を払うこともなかった。
良い街だなぁと思った。
完全に他人事である。
何にせよ落とし物をしないに越したことはない。
自分は落とし物をよくする。
ということを念頭に置いて生活を心がけよう。
毎度僕の落とし物を拾ってくださる親切な方々。
大変ありがとうございます。
落とし物の話でした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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