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経歴:山岳写真家。ツアーコンダクター。登山ガイド。スキーインストラクション。観光関連な…

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経歴:山岳写真家。ツアーコンダクター。登山ガイド。スキーインストラクション。観光関連など。現在は、登山、風景写真、クラシックギターで過ごしています。初中級者を対象に、それぞれの分野の経験談とノウハウを少しずつ、分かりやすく解説しています。

最近の記事

山に咲く清楚な花々(飯豊山Ⅰ)

山へ登る目的は、さまざま。登るスタイルもさまざまです。 その中に、「清楚な花」を見るのが目的という人もいます。 その花を全部ひっくるめて「高山植物」と言っていますが、花は、咲く季節や場所、高さを選びます。 福島県と山形県の境にある飯豊山(いいでさん)には、たくさんの清楚な花が咲きます。 輪生する大きな葉の真ん中に、白くスッキリとした大きい花が咲くキヌガサソウ。 傘のような葉っぱの形状から「絹傘(昔、貴人のうしろからさしかけた絹または織物を張った柄の長い傘)」から「衣笠」

    • 動物園散歩(羽村市動物公園)

      動物を撮影する際の狙いとレタッチについて少し触れます。 撮ってみて、意外と暗いところが多く、全体的に白っぽくしたくないので、少しアンダーで撮影したのですが、日影や室内(檻の中)では暗く出てしまいます。 そこで、狙いとレタッチを組み合わせ、意図した表現にします。 水の透明度がでました。「かすみの除去」「明るさをプラス」で。最後に目をレタッチ。 まず、鉄格子にピントが来ないように、ファインダーの中央が動物に来るようにするか、オートフォーカスを外して、マニュアルにして手動でピン

      • 美嶺の山(フィッツ・ロイ)

        フィッツ・ロイ(Fitz Roy)は、アルゼンチン南部(パタゴニア地方)、アンデス山脈にある山で、チャルテンとも呼ぶ標高3,405mの山です。 岩山が鋭く削られた形をしていて、特徴的な形状をしています。各旅行社(山専門)でトレッキングツアーが組まれています。 私たちも、エル・カラファテ(El Calafate)のホテルに泊まり、長い時間舗装されていない道をバスに揺られ、エル・チャルテン(El Chalten)の町へ。そこからは歩きで、Torre Lagoonへ。ここでキャンプ

        • 湖沼のある風景(北海道大沼)

          水のある風景は、いいですね。 今日は、北海道大沼国定公園にある「大沼」です。七飯町大沼町にある沼で、北海道駒ヶ岳がある景観です。 大沼の名前の由来は、アイヌ語からきているそうです。名前は沼ですが、水深が10mくらいのところもあり、湖と判断されます。 函館から車で30分強なので、自然を楽しみたいとなれば、ここでしょう。という立地です。 撮影は、朝夕の湖面に反射する色、駒ヶ岳と雲など大自然を写すことができます。 全国で最も古い自然公園のひとつで、北海道ならではの広々としたイメ

        山に咲く清楚な花々(飯豊山Ⅰ)

          神社仏閣の風景(厳島神社)

          世界遺産「厳島神社」は、広島湾にある厳島の海上に建てられた神社です。平清盛(たいらのきよもり)のイメージが強いのですが、推古天皇元年(593年)、佐伯鞍職(さえきくらもと)が創建し、平清盛が、安芸守(あきのかみ)になったことにより、嚴島神社を厚く信仰したと言われます。 厳島(通称・安芸の宮島)そのものが神の島と言われる所以《ゆえん》のひとつが、本州から見ると観音様が横たわっているような姿に見えたからと言われています。 厳島の最高峰は弥山(みせん)535mで、古代から島全体が

          神社仏閣の風景(厳島神社)

          巨匠を追って(東山魁夷・鹿野山)

          画家の巨匠・東山魁夷(ひがしやまかいい)の絵が好きで、絵を描いたとされる場所に幾つか行ってみました。そのひとつが今回の場所です。 第一の目的の後、ロケハン(location hunting)を兼ねて房総半島をぐるりと回ってみました。写真は、その時の抜粋です。 『残照』という題名がついている絵がここで描かれたという場所に行ってみました。それは鹿野山・九十九谷(かのうざん・くじゅうくたに)という高台にありました。しかし、実際の絵とは違う風景でした。この案内にも「甲州・上越の山々

          巨匠を追って(東山魁夷・鹿野山)

          城跡のある風景(松前城跡)

          松前城跡は、二つあり、今回は、北海道最南端(白神岬)の松前町にある城です。 福山城(松前城)とも言われ、日本の最北に位置する日本式城郭です。飛び火によって焼失し、本丸御門(大手門)を残すのみとなっています。 松前町は、北の小京都とも言われ、ご存じ「松前漬」は、郷土料理がもとになった松前町の味のひとつです。 日本海と津軽海峡に面したところで、大島、小島も松前町に入ります。 少し北へ離れたところにある松前藩屋敷へも足を運ぶ。 古《いにしえ》の人々の歴史や人間模様を見るよう

          城跡のある風景(松前城跡)

          雨の日に(水玉は輝く)

          普段やっかいものの蜘蛛《くも》の巣、それが、雨が降ると、水玉となって綺麗になっています。 梅雨のこの時期、そんな光景がいたるところに現れます。 蜘蛛の糸についた水滴は、何故丸くなるのか? それはタンパク質でできているからだそうです。下の写真は雨が降ったばかりで、雨が降って時間が経ったその下の写真は、丸い粒になっています。 ルピナスのように葉の表面が繊毛《せんもう》になっていると、葉に浸透せず表面に浮かびあがります。 ルピナスほどではないですが、ツルっとした葉にも水玉はつき

          雨の日に(水玉は輝く)

          雲と心模様

          問題は、自分自身のこと。 雲を観ていると、人生訓を映し出しているような気がするのです。 苦しいとき、悲しいとき、悔しいとき、希望を取り戻すとき、それぞれの心境に照らし合わせて観ているときがあります。 怒りと我慢を表現しているかのように見えます。これも心象風景と言えるかもしれません。 赤は、強い感情を表す色と言われます。この感情を人は学び、意識を変えると「情熱」へとなります。 心の葛藤が現れているかのようです。人はその時々の心境によって見え方も違うのでしょう。中心にある雲が

          雲と心模様

          夜景のある風景(函館)

          函館山から見る街の夜景は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星として掲載されているようです。細く狭まった半島と海が形を作っていて、函館山からの俯瞰《ふかん》が丁度いい展望となっています。 この写真を撮っているときも、誰もいない展望台が暗くなってくると、す ごい人だかりとなっていました。 テレビコマーシャルのロケ地になったことで一躍有名になったところです。港と船、五稜郭が坂の先に見えます。 ライトアップされた外国にいるような建物を見て回るのも楽しみです。 探せ

          夜景のある風景(函館)

          美嶺の山(南アルプス・聖岳3,013m)

          山深く、長い山道を歩いて辿り着く大きな山。 名前からして聖地を思わせる聖岳(ひじりだけ)。 大井川の上流「井川」を越えて、「畑薙(はたなぎ)臨時駐車場」で車を駐車し、マイクロバスに乗り換え、「椹島(さわらじま)ロッヂ」へ。そこからは歩き。 雨の中をもくもくと歩き、千枚小屋へ。小屋は大勢の登山客で賑わっていた。案内された自分の寝床で、カーテンを閉めて下着までずぶ濡れた身体を拭き、着替えをしてお落ち着いた。 翌朝は快晴。千枚岳を越え、悪沢岳(東岳)へ。なんだか今日は快調に歩ける

          美嶺の山(南アルプス・聖岳3,013m)

          俳聖の道(松尾芭蕉と黒羽)

          『おくのほそ道』で旅に出た松尾芭蕉は、黒羽で14日間も逗留《とうりゅう》しています。 黒羽城址公園の「芭蕉の館」の前にある銅像、松尾芭蕉と弟子の曽良です。 個人的に芭蕉が行ったとされるところに幾つか行きましたが、朽ちてなくなっているところもあります。 木漏れ日に輝く楓(カエデ)の若葉、芭蕉公園にて。 芭蕉も紫陽花を愛でたのではないでしょうか? 「奥の細道」で、一番長く逗留していた黒羽を後にして、松島、平泉、山寺、象潟(きさかた)へ旅立って行ったのです。 松島で詠んだ

          俳聖の道(松尾芭蕉と黒羽)

          神社仏閣の風景(平等院)

          京都府宇治市にある世界遺産「平等院」が今日のテーマです。 10円玉のデザインに使われているのは、皆さんご存じのとおりです。 ここに掲載の写真は、冬の京都をフォトトレッキングしたときのものです。 左右対称な造りですが、阿字池がうまく入らず、撮りにくいのです。なので、少し斜めから狙っています。

          神社仏閣の風景(平等院)

          湖沼のある風景(本栖湖)

          富士五湖のひとつ、本栖湖(もとすこ)を撮影するとなると、背景に富士山が写っている写真を想像されると思いますが、そのポイントとは逆の南側から西の方向を見たアングルとなります。 富士五湖の中で最も深く、透明度も高く、周囲12.6km、面積4.7平方km、水深122mの湖です。 本栖湖の特徴は、何といっても透明度です。その透明な水は、深さを増すと、青色に見え、それを「本栖ブルー」と呼んでいます。 この水は、飲み水としても使われているとか。 千円札の裏にデザインされている本栖湖から

          湖沼のある風景(本栖湖)

          美嶺の山(越後駒ヶ岳)

          駒ヶ岳と名のついた山またはそれに付随した山は、全国に27山もあるようです。正式名と通称などでご当地で呼ばれているようです。 さて、今日は越後三山(越後駒ヶ岳・八海山・中ノ岳)のひとつ、「越後駒ヶ岳2,003m(魚沼駒ヶ岳とも呼ぶ)」です。 六日町盆地から見ると、八海山(はっかいさん)の奥に聳《そび》えています。「駒」は子馬を意味しているので、古《いにしえ》の人は、山の形が「馬のようだ」と思ったのかもしれませんね。 明神尾根から北ノ又川方面を見てみると、谷へ下りる支稜線、その

          美嶺の山(越後駒ヶ岳)

          飛行機内の英単語(lavatory)

          飛行機では、トレイのこと「lavatory」と言っています。この「lavatory」のところに空き(Vacant)、使用中(occupied)とあります。 この単語は、学校では習わなかったし、普段の会話でも出てきません。 アメリカへの飛行機内で、日本人の女子高生集団がいました。私の座席はトイレの前、入れ替わり立ち替わり女子高生が来て、すぐ入る子もいるが、入るのを待っている子がいる。表示は「Vacant」。次に並んでいる子もいるので、「空いているよ」と教えてあげました。 こ

          飛行機内の英単語(lavatory)