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巨匠を追って(東山魁夷・鹿野山)

画家の巨匠・東山魁夷(ひがしやまかいい)の絵が好きで、絵を描いたとされる場所に幾つか行ってみました。そのひとつが今回の場所です。
第一の目的の後、ロケハン(location hunting)を兼ねて房総半島をぐるりと回ってみました。写真は、その時の抜粋です。

『残照』という題名がついている絵がここで描かれたという場所に行ってみました。それは鹿野山・九十九谷(かのうざん・くじゅうくたに)という高台にありました。しかし、実際の絵とは違う風景でした。この案内にも「甲州・上越の山々の情景を重ね合わせた作品」とあります。画家は、実際見える風景と、心の内にある情景を重ねることで、イメージの風景を描いているのです。実際は見えないのだけれど、イメージを重ねることで具現化しているとも言えます。

画家のモチーフになったところ

この場所で、長い時間(車で一泊)過ごし、夕景や夜明けも見て、巨匠の心境に近づけたらと思いました。残念ながら天候には恵まれませんでしたが、少しだけ巨匠の気持ちが伝わってきたような気がします。

それとは別に、ここは飛行機のターンする場所らしく、かなり低い高度をターンして羽田空港へ向かいます。飛行機好きにはたまりませんが、住民には騒音もたまらないのではないかと思いました。

養老川・粟又の滝

養老の滝展望台からの「粟又(あわまた)の滝」です。大多喜町にある養老川には遊歩道があり、万代の滝、千代の滝、粟又の滝があります。

太東埼灯台

九十九里浜の南の端にある灯台・太東埼(たいとうさき)灯台です。
九十九里浜を見渡す岬に立つ灯台です。広々とした田園風景が見渡せ、海も見渡せる望めが素晴らしいロケーションです。岬には「恋のヴィーナス岬」の愛称がつけられています。

白子町にある碑と九十九里浜

どのようにしてこんなに長い砂浜ができたのだろうか? と思いました。

東山魁夷記念一般財団法人 『残照』


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