美嶺の山(南アルプス・聖岳3,013m)
山深く、長い山道を歩いて辿り着く大きな山。
名前からして聖地を思わせる聖岳(ひじりだけ)。
大井川の上流「井川」を越えて、「畑薙(はたなぎ)臨時駐車場」で車を駐車し、マイクロバスに乗り換え、「椹島(さわらじま)ロッヂ」へ。そこからは歩き。
雨の中をもくもくと歩き、千枚小屋へ。小屋は大勢の登山客で賑わっていた。案内された自分の寝床で、カーテンを閉めて下着までずぶ濡れた身体を拭き、着替えをしてお落ち着いた。
翌朝は快晴。千枚岳を越え、悪沢岳(東岳)へ。なんだか今日は快調に歩ける。中岳、前岳、荒川小屋、赤石岳へ。赤石岳避難小屋でゆっくり撮影しようと想っていたが、ガスの中、どんどん歩ける自分の足が先に行こうと言ってくる。さらにどんどん歩き、「百間洞山の家」で2泊目、次の日も快晴。中盛丸山を越え、兎岳を越え、聖岳へ。もちろん奥聖岳でも撮影。大きな山だった。
聖岳の山頂部は広く、聖岳山頂(右)から奥聖岳(左)はほぼ平らです。
形のいい富士山をどのように撮るか? この写真のように、前景に山深い谷や稜線を入れて奥深さを出してみる。
霧の中のシナノキンバイ(信濃金梅)とハクサンイチゲ(白山一華)の群落です。山も大きいが、お花畑の規模も広い。
南アルプスは、北アルプスよりも早く形成された山脈で、長野・山梨・静岡の3県にまたがり、南北120kmの間に3,000m級の峰が14座も聳える山脈です。その中でも、聖岳は最も奥深いところにあります。
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