山之口 援

明治大学大学院グルーバルビジネス研究科(明治ビジネススクール)兼任講師

山之口 援

明治大学大学院グルーバルビジネス研究科(明治ビジネススクール)兼任講師

最近の記事

変革の導き手としてのブランディング

山之口援 明治ビジネススクール兼任講師 (日本BtoB広告賞ウェブサイト部門審査委員) ブランドをデジタルでアップデートする。日本BtoB広告協会が主宰する、日本BtoB広告賞において、デジタルコミュニケーション領域を担っているのが、ウェブ部門です。ウェブ部門は、2004年に新設され、その後<一般サイト><リクルートサイト><スペシャルサイト>の3部門へ拡大。2022年からは、<企業PR><製品PR><イベントPR><学校案内><新卒採用><中途採用>の6部門へと再編してい

    • 廻り道。街とその不確かな壁

      #以下本編引用あり。前知識なしで読みたい人は先に進まない方が良い。 まずは簡単な要約から 疫病から守るためにこしらえられた、高い壁で囲まれた街がある。そこでは、自分の「影/分身」と、対話できる。私たちは、誰かの「影」として、自らの活動を記録し、記憶する容器のようなもの。他者の「影」の話に耳を傾け、自分の「分身」と、心/意識の最深部で密会する。若い兎が初めて春の野原に出たときのような、説明のつかない、予測の出来ない野放図な躍動の欲するまま、前に進め。境界で区切られた現実/意

      • ポストコロナ禍のブランディング

        ブランディングが再注目されている。先の見えない事業環境を乗り切るべく、社員、顧客、投資家への働きかけを強化する試みである。「パーパス」を「ブランドマネジメント」と接合し、(全てのステークホルダーとの)「ブランドコミュニケーション」へ展開することで、企業業績に貢献する。ポストコロナ禍での、ブランディングの始め方を解説する。 ブランド(=なりたい自分)に、一歩踏み出す。コロナ禍のあたふたとした時間は、事業の立ち位置や、仕事の意味合い、生活そのものを考え直す契機となった。 ブラ

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        変革の導き手としてのブランディング

          データドリブンマーケティングを考える

          学校のことは別アカウントにまとめていこうと思っています。引き続きよろしくお願いします!

          データドリブンマーケティングを考える

          授業ノート:レフレーミング2

          何が出てくるか分からないもの。次はこれ書こうとか、あれも重要だと考えてても、まったく筆は進まない。なのにある時、次はここかと驚くこととなる。分かってみれば当然なのだが、その当初は全く予期せぬ方向へ引っ張られるかのよう。心労は絶えない。しかし、何かを創り出している過程でのワクワクも感じている状態が続く。レフレーミング技法を学ぶ。その2である。 一体何を議論しているのか?新しいもの/ことを創り出すことは本当に難しい。何か思いついても、やってみないと、イケ(て)るか分からない。理

          授業ノート:レフレーミング2

          MBSデータドリブンマーケティング講座について

          2017年度より兼任講師。2020年度秋学期は、人生初のオンライン授業。一度もリアルに会うことのなかった本年度受講者と学びを続けていく。これまでの受講者、連続受講者にとっても、授業その後のアップデートになればと思い、2021AWに向けた授業プランニングをnoteで行うこととした。 明治ビジネススクール(大学院グローバル・ビジネス研究科)本研究科のミッションは、日本経済・社会のダイナミズムの高揚のため、専門的な知識・スキル、情報分析能力、価値創造力、広い視野及び高度な倫理感覚

          MBSデータドリブンマーケティング講座について

          授業ノート:アーキテクチャ

          時代は確実に変わっているが、それに合わせて変わるというのも、楽じゃない。変わるためには訓練期間が必要。しかし、せっかく身に付けたスキル(強み)すら、あっという間に、コモディティ化する。陳腐化に対抗するためには、関連ありそうな知識を誤読してでも、スキルをアップデートする。正しいか正しくないかは検証フェーズに任せるとして、とりあえず分かった気になるまで、読み進めてみることにする。 デザインーアーキテクチャーシステム以下、ほぼこの本↓の勝手レビューのようなもの。「データをどうやっ

          授業ノート:アーキテクチャ

          授業ノート:リフレーミング

          新しい何かを始めたくて、独りから、世の中へ拡げていく。とはいえ、とりあえず気の利いたアイデアがないと、始めるものも始まらない。そんな「ブランド」の実存的な悩みをぶつけられ、応える方法はないかと探していたところ、 「最近話題の」リフレーミング/NLPである。言葉の手触り的に、何かの「解」につながりそうな気がしたが、信じて真面目にやらないと、成果に結びつかない感じでどうも気が乗らない。 自分に何ができて、何ができないことを考えては、やるべきことが見えない。むし

          授業ノート:リフレーミング

          MBSDDM補講① リキッド、ブランド、シミュレーショニズム

          「リキッドとブランドの関係をどう考えますか?」 2020AWの最終日に質問を受けて、そもそも「リキッド消費」なるものをきちんと勉強したことなく、よく答えられず、どっかで気になっていたのだが、一旦分かったような気になったので、まとめてみる。 まずは、「デジタル社会におけるブランド戦略」↓を読んでみた。 「暖かくなったので、お洒落して、お出かけしたい」 しばらくそのままほっておいたが、暖気とともに、「この気持ち」を掴めたことで、絡まった結び目がほぐれてきた。 これ↑が、その

          MBSDDM補講① リキッド、ブランド、シミュレーショニズム

          MBSDDM2020AW総評

          明治ビジネススクール/データドリブンマーケティング講座について兼任講師4年目。人生初のオンライン授業。2020年度秋学期は、2020年9月23日に開講、一回の休講を挟み、2021年1月27日までの15回の授業、期末レポートをもって終了。受講者評価を完了し、総評をnotes上で下書き始めた。一度もリアルに会うことのなかった本年度受講者と学びを続けていくことを願い、一部を削除し公開することにした。連続受講者やこれまでの受講者にとって、少しでも授業の補完になれればと思う。 DDM

          MBSDDM2020AW総評

          船井幸雄記念館(桐の家)@熱海

          自粛前の人混みを避け熱海へ今年は、コロナで時間もありそうなので、仕事以外でも何か書いてみようかと思い、Notesにアカウントつくってみた。しかし、よくあることだが二回投稿した後にはすっかり興味を失いその存在すら忘れてた。 4歳児でもつくれるパン焼きに挑戦した話 (前編) 4歳児でもつくれるパン焼きに挑戦した話 (後編) テレワークで如何にオンラインでプレゼンやファシリテーションするかを学ぶこととなり、ビジネススクールの授業はZoom。教師業も大きな変革期にあるのだろう。

          船井幸雄記念館(桐の家)@熱海

          4歳児でもつくれるパン焼きに挑戦した話 (後編)

          コロナ禍で、マスク、消毒液、スイッチ(リングフィット)、小麦粉が店頭から消えた。衛生用品や前から欠品気味のハードはわかるが、小麦粉は正直想定外(欠品するほど需要がスパイクしてる?)うどん粉(中力粉)でもパンはつくれると聞いてトライしてみることにした。 前行程はこちら↓ 焼き入れ行程(所要時間3時間)寝坊した。07:00 種は昨日の2倍くらいまで膨張↓ 田舎パン(パン・ド・カンパーニュ)をイメージして成型 ストウブに入れる 2時間待つ。二次発酵の工程を想定してなかっ

          4歳児でもつくれるパン焼きに挑戦した話 (後編)

          4歳児でもつくれるパン焼きに挑戦した話 (前編)

          なぜ人はそんなにパンを焼きたがるのか?外出自粛生活(平日はテレワーク、週末は巣篭もり)で、スーパーの食材は試し尽くし、テイクアウト・フードデリバリー・お取り寄せ品などによる家計圧迫への抵抗感が強まるなか、近所のパン屋の行列に並ぶ誘惑を断ち切り、パン焼きにトライすることに。 調理経験ほぼゼロ(小学校でほうれん草炒めは作った記憶あり)。基本外食でOK(丼やラーメンだけで生きていけた)無類の炭水化物好き(健康上は控えるよう指導あり) 近所のスーパーでは小麦粉が欠品状態。パン焼き器

          4歳児でもつくれるパン焼きに挑戦した話 (前編)