見出し画像

【24卒芸術系学生へ】 23卒のデザイナーの就活備忘録

芸術系学生は読んでみてほしい。
少しでもあなたの就活の不安を取り除きたい。

この記事は、就活が不安な全てのクリエイティブ系の学生さんへ向けた内容です。
デザイナーの就活全体の流れの一例を知ることができると思います。

まずはじめに、
私は美大出身ではなく、
23卒の総合大学の芸術学科出身です。

3年の7月頃から就活に意識を持ち始め、
4年の5月初めに第一志望の企業の
UI/UXデザイナー職の内定をいただきました。

会社名を言っていいのか問い合わせてるので一応伏せます。

就活を始める前に欲しかった情報を
”備忘録”として
就活の過程や、気づいたこと、
やっておけば良かったと感じたことなどを書いていきます。

私は7社受けて最初に応募した企業に受かり、
なんとなく就活を終えましたが
それだけでも多くの気づきがありました。


あなたの得意or好きなことは、
3DCG?キャラデザ?インテリア?プロダクト?
ゲーム?エディトリアル?イラスト?ファッション?…etc

どんな職種を希望する方でも、コネやインターンの裏道を使わなければ、
職種の違いはあれど基本的な就活の流れは似たようなもんだと思ってます。

これを読んでおけば大丈夫とは行きませんが、
もし、この記事が誰かのお役に立つことができれば幸いです。

初めてnoteなので足らない部分もありますがご容赦ください。

※ 2022年10月22日 情報を更新しました!


(1) この記事で伝えたいこと10個

伝えたい要点を書いておきます。

  1. VIVIVIT、Redesigner for student、美大芸大ナビ、Wantedlyという
    就活サービスにとりあえず登録し、夏から何かしらの作品を載せよう。

    →詳しくは(6)

  2. 就活用のGmailのメールアドレスを一つ必ず作ろう。
    あらゆる局面で使います。

    →詳しくは(6)

  3. 企業さんとのやりとりに使う定型文を作っておこう
    →詳しくは(7)

  4. 興味が1mmでもあればインターンやアルバイトには積極的に参加しよう。
    就活情報は上記の就活支援サービスからたくさん得られます。

    →詳しくは(8)

  5. ポートフォリオは10月から作り始め、人に見せてフィードバックをもらおう。
    ビジュアルで見せ、5W1Hを含みながら語り、制作過程も説明しよう。

    →詳しくは(9)

  6. Web適性検査のために、数学I Aだけは復習しておこう。
    →詳しくは(10)

  7. 面接でスーツを着る機会がマジでなく、私服で面接がとても多い。
    しかし、大手企業の面接ではスーツを着用するところもありました。

    →詳しくは(13)

  8. ポートフォリオのプレゼンはいつでもこなせるよう練習しておこう。
    作品のクオリティはもちろん、人に伝える能力も重要です。

    →詳しくは(13)

  9. なんだかんだ言って面接の練習は必要だが、
    デザイン職の面接の質問は全く予測できない。
    また、趣味の話はなんでも即座に語れるようになろう。

    →詳しくは(14)

  10. みんなそれぞれの就活のやり方があるから
    焦らなくていい。大丈夫。
    参考程度にこんな感じなのか〜というイメージだけ分かれば良い。


下記文章にそれぞれを深ぼった内容を時系列で綴っています。
23卒デザイナー内定者の就活の備忘録です。


(2) はじめに


まず言いたいことは、
1日5分 就活関連のことをしましょう。
たったの5分だけです。

サービスに会員登録するなり、作品の画像だけ1つ上げるなり、
人事の人にメールを1回返すなり、企業を1社だけ調べるなりしましょう。

就活へのハードルを低くするのが目的です。

「焦ってる」と言っている人に限って
なんにもやってないというのはよくある話です。

なに?やる気が出てからやりますだって???
やる気はやり始めて初めて出るものです。

就活はしたくなくて当たり前。
1 日 1 歩進んでいくようにすれば
おのずと意識が就活に向くようになります。
焦らずゆっくり着実にいきましょう。


(3) 私について - 大学受験のとき

私はどういう人間で
どのレベルの人がこの備忘録を残しているかを
お話しした後に、時系列で語っていきます。

高校3年の春に、
いざ四年制大学へ受験しようにも興味のある分野が何もないため、
いっそ好きなことをやろうと思い立ちました。

もともとノートの片隅に好きな絵を落書きしたり、
細かい作業が比較的得意だったり、

漫画や映画、同人系などの創作物がすこぶる好きな人間であったので、
芸術やデザインの分野に興味を持ちました。

ただ、美術のビの字も知らない素人の高校生が美大に入るには、
浪人するのは当たり前であるという現実を突きつけられ、

他に現役で入れる芸術を学べる世界がないか探したところ、
総合大学の芸術学科に行き着き、今に至ります。



(4) 入学から就活を始めるまでの期間 - 1〜3年生

就活を始めるまで何をしていたのか、
総合大学のデザイン科の学生の日常をお話しします。

デッサンの基礎やAdobeソフトの基礎、
木工や金属などのあらゆる素材や技法での表現、
レーザーカッターや3Dプリンタ、大型プリンタなどの機械の操作、

wacom製品やクリスタの扱い、
近代デザイン史や芸術学など、
今までの人生で触れてこなかったことを一気に叩き込みました。

デッサン?鉛筆ってどう持つの?
という段階からのスタートです。


私の学科は、幅広いデザイン分野を学べ、
そこから自分の興味ある分野を突き進んでいくような方針の学科でした。

なので、グラフィックやインテリア、情報デザイン、
漫画、イラストととりあえず気になるものは全て試し、

作品を生み出し続け、
コロナ前までは毎日大学が閉まるまで
残って没頭していた記憶があります。

とは言ってますが、
作業が全く進まずみんなで遊んでいた記憶がほとんどですが...
(ささっと手を動かせ)


ポートフォリオなんてもちろん作っていませんでしたし、
3年の夏ぐらいまでは就活や将来の方向性など微塵も考えていなく、

様々な良い作品を触れ、
自分自身で考えて
たくさん生み出すことを頑張っていました。



(5) 就活に対して意識を持ち始める - 3年の春〜夏

正直、総合大学出身の人が、
3年の夏から就活を意識し始めるのは比較的早い方だと思います。

しかし、美大生の方々は
もっと前から始める人も多いと聞きました。
3年秋頃にもう内定決まっているとかいうのは都市伝説だと思いたい。

私が就活に意識を向け始めたきっかけは、
夏にVIVIVIT展という展示会に参加する機会をいただけたことです。


結果から言うと、本当に参加して良かったなと今でも思います。

夏だけではなく、秋にも出展者を募集しているので
下記URLからぜひ見てみてください。

イラストや3DCG、動画やアニメーション、
UIといったプロダクトなど幅広く扱っている展示会です。

ビビビット展は、厳正な審査を通過した全国のクリエイティブ系学生が一同に会し、作品を展示することで社会との接点を持つための展覧会です。...という堅苦しい序文は抜きにして、「全国トップクラスの学生デザイナーの作品はどんなものなのか」「社会に対して、どんな問いを持っているのか」 「制作の参考やきっかけを掴みたい」といった課題を持たれているデザイナーの方にこそ観覧いただきたい展示です。

ビビビット展

大学のゼミの教授に薦められ、
全国の芸術系学生さんたちが集う展示会というものは
なんやろなと興味を持ち、応募しました。

自分の考えた企画が選考に通るように頑張って、
選考に通った後も懸命に作品制作に集中していました。


私はあるサービスを考えて、ビジネスモデルやその他諸々も練り込んで、
UIのビジュアルに落とし込むといったプロセスでメンターさんに
サポートをしてもらいながら制作しました。

多摩美・武蔵美などの有名美大の学生さんや、
有名な総合大学の芸術学科や専門学校の学生さんがうじゃうじゃいて、
それだけでも圧倒されちゃいましたね。

でも負けないようにしっかり学んで取り組みました...。


このVIVIVIT展の一番の魅力は、
なんと最終日の展示日には
数多くの企業さんの方がたくさんいらっしゃるのです。

その企業さんに制作物を直接プレゼンする機会を貰える上に、
VIVIVITという就活サービスやメアド、
Twitterなどをその場で交換して、

今後の就活がスムーズになるように、
クリエイティブ系学生と企業さんを繋げてもらえるのです!!!

嬉しいことにたくさんの企業さんと
繋げてもらえたことがきっかけで
私の就活は始まりました。



(6) 私が使用した芸術系学生向けの就活支援サービス

VIVIVITから使い始めて、
最終的に私が主に使ったのはこの4つです。
ごちゃごちゃ考えずまず登録してみるのを強くお勧めします。

  • VIVIVIT

  • Redesigner for student

  • 美大芸大ナビ

  • Wantedly

VIVIVIT

Redesigner for student

美大芸大ナビ

Wantedly

就活情報は、上記の4つのサービスと、
先生や先輩、インターン先の上司から得ました。
先輩と仲良くなっとけよ...!!!


ます、ここで重要なのがこの段階(サービス登録)で
必ず就活用メールアドレス(Gmail)を作成するということです。
これらのサービスの会員登録も新しく作ったメアドを使いましょう。

就活用Gmailメアドを作る理由は4つあります。

  • サービスのスカウトなどの通知メールがものすごく多いから。

  • サービスを通じてメアドを聞かれることがあるから。

  • のちに出てきますが企業のマイページの登録時にも使うから。

  • 説明会や面接時にGoogle meetを使うことがあるからです。

たくさんのやりとりを行うので、私用のメアドと必ず分けましょう。
筆者は私用のメアドを使ってた時期があったので
受信ボックスが逝きました。


VIVIVIT・Redesigner for student・Wantedlyは、
サービス内にポートフォリオを載せていると、

それを見て企業さんがその学生が少しでも
弊社と親和性が高い!と感じてくれたときに
スカウトをかけてくれます。

もちろん自分から接触することも可能です。

ここで注意なのが、
このような就活サービスで声をかけてくれた大多数の企業さんは
あなた以外にも多数の学生さんに声をかけているという点です。

声をかけられたからといってあなたが特別であるというわけではなく
企業の話を聞いたり自分の話を聞いてもらえる権利を得たと考えるべきでしょう。

でもなんとなくスカウト来るとウハウハになるんですよね〜。
分かるよ…分かる。


この時期は作品の写真だけでも、
とりあえずなんでも載っけてました。

体感だと、VIVIVIT・Redesigner for studentは
めちゃくちゃ声をかけてもらえます。
この二つは、活発なプラットフォームだなといつも感じてました。

ポートフォリオなどの就活情報は、VIVIVIT・美大芸大ナビを使用しました。
美大芸大ナビについては情報収集にしか使っていないので詳しく分かりません。

Wantedlyはあまり使いませんでしたが、
一番使っていたと言っていた先輩もいましたね。

マイナビなどの一般的な就活サービスは不思議なことに
全く役に立たなかった印象です。
就活カレッジ的なものにも行っても意味ありませんでしたね。


やはり、人によってサービスの合う合わないがあるんだと思います。



(7) 企業さんとのサービスやメールなどでのやりとり 

就活支援サービスやメールを通じて、
説明会や企業マイページに誘導する
スカウトメッセージというものが来ます。

やっぱり企業の人事の方との
メッセージのやりとりは不安になると思います。

多くの企業さんと連絡することになるので、
自分なりと定型文を作っておくと便利です。

メッセージの返信は意外と体力を使いますからね...。

人事の方も基本は定型文です。
名前と前置きを変えているだけ。

逆に人事側のメッセージの作り方を検索してみると面白かったです。
そんな風に就活生を見ているんか〜ってなりました。


私は、VIVIVITなどの就活支援サービスではこのように返信しました。

株式会社〇〇
〇〇様


この度は「話したい」を押していただきありがとうございます。

お世話になります。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の
ねこぜと申します。

〇〇を学んでいます。

是非、お話をお伺いしたいです。
お返事お待ちしています。
何卒よろしくお願いいたします。


ねこぜ

このメッセージはスカウトに返信する最初の文章です。
日本人のメールは長すぎですね。個人的にこれでも長いと感じます。
失礼のない程度にシンプルに行きましょう。

基本的のやりとりは、

  1. スカウトメッセージが来る。

  2. 返信する。

  3. 企業マイページに案内される。

  4. 説明会やカジュアル面談、インターンやアルバイトに案内される。
    場合によってはメールアドレスを聞かれる。

  5. 選考に進むか yes/no。


ここでカジュアル面談について少し触れておきます。

カジュアル面談とは、面接などの選考の前段階において行われるもので、文字通り「カジュアル」に双方のことを知るための情報交換の場です。 応募者には転職の意志が固まっていない場合も多く、企業側が応募者に向けてアピールすることもあります。

HR大学 人事をやさしく学ぶメディア

カジュアル面談はオンラインで私服で参加し、
人事とラフにお話をすることができます。

何を聞いたらいいか分からなかったら、
何を聞けばいいか分からないということや就活の不安なども話す
たくさん良い話を聞けるのでおすすめです。

企業の説明会はオンラインで参加することができ、
会社のことやデザイナーなどの業務内容などを
徹底的に説明をしてもらえます。

私は特に断られなかった場合は後から見返せるように画面録画をしていました。
就活を終えた今は全て消しましたが、
画面録画はやって良かったことかどうかは未だに分かっていません…。
だめだったかも。🤫


説明会の最後には質疑応答がありますが、
これはなければ無いで大丈夫です。
無理やり捻り出したあまり意味のない質問ほど無駄なものはないです。

例えば、よくあるのは他の学生さんが
「他社にはない貴社の強みは?」と聞いてて、
そのような質問には大した答えは返ってこなかった印象があります。
ちゃんと説明聞けば分かることでもありますからね。

その会社の説明を聞いて引っかかった部分や
もっと詳しく話してほしい部分
を聞くのが一番良いと思います。
深ぼった質問です。

また、やりたいことや今の自分の現状を
企業の募集職種の内容や、選考の仕方と照らし合わせた時に生まれた質問
だと
もっと良いと思います。

他にも色んな境遇の学生さんもいらっしゃると思うので、
そのようなことはみなさんが気になるところでもありますからね。
NO MORE 中身のない質問。



(8) インターンや説明会に参加し始める - 3年の夏〜秋

就活サービスやメールを通じて
声をかけていただいた企業さんには全てご返信し、
説明会やインターンシップ、アルバイトが募集されていたら
とりあえず参加しまくりました。

興味があるインターンシップやアルバイトなどには
積極的に参加した方が良いです。
就活関係なく見識がとても広がります。


この時期は企業研究・企業分析というやつをやり始めました。
しかし、ふわふわっとやっていたので未だに何が正解かしっかり理解してはいません。
分からないなりに、次の4点を念頭に置いて企業さんの話を聞いていました。

  1. 世の中にはどのようなジャンルの企業や職種があるのか。

  2. 自分はそれらに興味があるか。

  3. 自分は何をやりたいか。

  4. 会社に何を求めるのか。事業内容?給料?風通しの良さ?安定性?...etc

これらを頭の片隅に置きつつなんとなく参加するだけでも十分なはずです。

企業研究を軽くやっとけば、
一般大学の学生が就活に一気に動き出す冬の時期に
焦ることがなくなると思います。


興味がない企業でもとりあえず見てみるのが重要です。
見た後に「やっぱり興味がないな」というのも立派な収穫です。

さらに「なぜ興味があるか、なぜ興味が無いか」も考えると満点だと思います。
いつか志望理由を考えるときに役立ちます。

芸術系就活サービスを通して、
やっぱりデザイン系がやりたい職種ではないかもしれないという
気づきも得られるかもしれません。

自分に合ったやり方で就活をゆっくりと始めましょう。



(9) 企業マイページに登録 - 3年の秋〜冬

企業マイページとは何かというと、
インターンや本選考で必ずといってよい割合で登録させられるものです。
今後の選考フローややりとりを企業独自のプラットフォームで完結できます。

  1. サービスなどでスカウトメッセージが来る。

  2. 企業マイページに登録して説明会に参加するように言われる。

  3. 企業マイページから続きの選考に進む。

大体の企業マイページまでの流れはこんな感じです。


ここで注意点がありまして、
企業マイページは就活用のGmailアドレスで会員登録をしてください。

たまにメールで通知してくる企業マイページがありまして、
メールの管理が大変になってしまうので、
就活用のGmailで登録することを強くおすすめします。

企業マイページはよく使うWebサイトの
ブックマークに入れておくと便利です。
企業数が多くなると本当に管理が面倒になるので気をつけましょう。



(10) 秋から作ろうポートフォリオ - 3年の秋〜冬

避けては通れない最も重要になるのがポートフォリオ作りです。

PFは、大学・専門学校でやってきたことの結晶、
自分の鏡になるものです。
PF作りが遅いと就活のテンポと心の余裕に大きく影響を与えます。

結論から言うと10月からポートフォリオを作り始めましょう。
これはあくまで総合大学出身の人の話です。
美大出身生はもっと前からやる人もいるっちゃいる。

え、なに?
もう2月になっちまって何も作ってなくて絶望してる?
いーや!まだ間に合う3月になる前に作るんだああああ!!!


下記にあるのはある人に聞いた秋からの
総合大学からデザイン業界に入る人の就活のスケジュール感です。

美大生の方はこれを見て遅いと感じるのがいい感じだそうです。(マジかよ)
結構この通りなので共有しておきます。

10月〜11月半ば
企業...散発的な説明会や短期インターン開催。
学生...ポートフォリオを制作する。PF ver.1.0の完成。
   →作品をつくる、計画する、現状を把握する。

11月半ば
学生...PF ver.1.0の完成。
   →人に見せてフィードバックをもらう(ココ重要)

11月半ば〜1月半ば
企業...説明会ピーク時①(この辺から本格化し始める)
学生...新しいものの制作、ポートフォリオのブラッシュアップ。
   →行きたい企業の作品を制作する。客観性を持ってブラッシュアップ。

1月半ば
学生...PF ver.1.0の完成。
   →人に見せてフィードバックをもらう(ココ重要)

1月半ば〜3月
企業...説明会ピーク時②
学生...ポートフォリオを磨く。新しいものをつくる。

3月
企業...一般的な就活解禁デー

5月〜
企業...大手企業の募集開始
(もっと前から募集している大手企業もたくさんある)

ポートフォリオ(PF)は
企業によってフォーマットが違うのでその度に作り直していました。

PFは何度も何度も作って、壊して、また作って、
修正して、詰めてようやく完成するものです。


注意点がありまして、
行きたい業界の系統の作品は少なくとも2つ以上は欲しいところです。
11月半ば〜1月半ばの時期でも全く遅くはないので、作ってみましょう。

アートや3DCG、写真などを扱う学生さんは並べるだけもいいかもしれませんが、
5W1Hを含んで制作過程も時系列で説明した文をちょこっとあるだけでも
説得力が格段に上がります。(実証済み)

たくさんの人に見せてフィードバックをもらいながら、
気長に頑張りましょう。


インターンシップの選考にも必要となってくるので、
私は8月ごろから暫定的なものを作り始めて、
10月ごろから本格的に着手し始めました。

ポートフォリオの参考は、
はたらくVIVIVITのポートフォリオ百科
美大芸大ナビ、Pinterestを使用しました。

あまり人のに影響されすぎないように気をつけようね。

完成してもさらに高みを目指すつもりでいきましょう。



(11) 選考のために自己分析をする - 3年の冬

就活にはどうしてもエントリーシートや履歴書が必要になります。
志望理由を考えたりといった面倒なことが始まるのです。

就活における自己分析とは、自分の特徴や長所・短所、価値観を把握・分析することで就活での『強み』を見いだすことです。
分析結果を元に客観的な視点を持つことで、面接の自己PRや志望動機などで抽象的な表現ではない、具体的でオリジナリティーのある発言ができます。

自己分析とは|マイナビ新卒紹介

後の面接についてのお話でしっかり触れますが、
デザインの世界ではあまり形式的な問答を好まない人が多いです。

なので、履歴書を出しても志望理由を書かなくて良いといった企業もあります。
ポートフォリオと一緒に出すからかもしれませんが。
しかしながら、結局は自己分析が必要になる局面が来ると思います。


私は大体の企業の志望理由にこのような形式で文章を考えました。

  1. 私は今までこのような領域で制作活動をしてきた。

  2. そこでこのような気づきを得て、やりたいことが具現化した。

  3. 貴社の特徴が私のやりたいことと一致した。

  4. このような部分が貴社でしか体験できないことだと確信した。

  5. 締めの文章。(なくても良い)

自分のやってきた作品制作でも趣味でもサークルでも
インターンでもなんでも良いので、自分の経験から得た気づきと
その企業でしか出来ない特徴をなんとか結びつける
イメージです。

志望理由は色んなアプローチがあると思うので、
正解はありませんが一つの例として参考になれば幸いです。



(12) ちょっとは対策しようWeb適性検査 - 3年の冬

企業の本選考の書類審査に挑む頃に立ちはだかる壁があります。
それがWeb適性検査。

作品ばかり作っている我々は、高校時代の学習内容なんて覚えていません。

web適性検査とは、インターネット上で行う筆記試験のようなものです。 ただし単なる筆記試験ではなく、能力検査と性格検査の2種類が行われることが多くあります。 この2種類の試験を通して、応募者の能力や一般常識、性格の傾向などを判断します。

ジェイックの就職支援-就活お役立ち情報

人によっては友達と協力して...という人もいるようですが、
当然ルール上では禁止されています。(当たり前)

でもそれが出来ちゃうなら、
あのWebテストに意味があるのかとも思いますけどね...。
それも能力のうちということなんですかね。


WebテストにはSPI、ENG、玉手箱、GAB、TG-WEBの5種類か、
企業独自のテストがあります。
基本的には結構簡単です。

性格検査なんてぶっちゃけ対策しませんでした。
むしろ楽しみながら臨みましたね。


しかし、一つだけめっちゃ難しかった
能力検査のWebテストがありました。
それが大手企業に多かったTAPというテストです。

高校の数IAレベルの数学の問題が多く、
難易度もしっかり高い。

さらに、一問あたりにかけていい時間が他のテストなら約1分に対して、
TAPは一問あたり約34秒。

Webテスト全体を通して言えることは、
問題集は買わなくてもいいけれど
数学の問題だけは軽く勉強しておきましょう。

びっくりしちゃうのでね。



(13) デザイン職の面接の内容 - 3年の冬

面接の問答の内容をできる限りお話ししようと思います。
内定を承諾した企業の面接の話の後に、
他の企業のお話をします。

まず驚いたのが、
デザイン職の面接でスーツを着る機会がマジでないことです。

私服で面接がとても多い。
大手企業の面接では着用するところあるにはありましたが、
基本は私服です。

普段のナチュラルな自分を出してほしいからだそうですが、
せっかくスーツ買ったのに...と私はなってましたね。


次に面接の内容をお話しします。

私は一次 / 二次 / 最終の3回で、全てオンラインでの面接でした。

  • 一次面接 vs.人事の方。

  • 二次面接 vs.デザインマネージャー(デザイナーのトップ)。

  • 最終面接 vs.会社の代表(社長)です。


まず、一次面接は1:1で、人事の方はマイナビにあるような
定型文的質問を一人ずつ投げかけてくるようなイメージでした。

相手が人事の人ならばどの企業も普通の質問対策をしておきましょう。
だいたい定型文的です。
一体どこを見ているのやら…。


次に、二次面接ではデザインマネージャーです。
一次の時とは打って変わってとてもラフにお話ししました。

今までやってきたことや、趣味の話になったり、ポートフォリオを画面共有して、作品についてプレゼンテーションを行なったりしました。

ここでポイントなのが、
ポートフォリオのプレゼンはいつでもこなせるよう練習するべきです。

作品のクオリティはもちろん、人に伝える能力も重要です。
人柄が良くて制作能力に長けていてもプレゼン能力が欠けていれば、
プレゼンが自分より優れている人に負けてしまいます。


次に、最終面接前に人事のトップの方と面談をしました。
会社の代表は最終面接でも普通に落とすと言われている人だったので、
就活生の不安を取り除くために用意された対代表の選考フローのようです。

選考というより、いかに最終をくぐり抜けるかといった
背中を押してサポートをしてくれるようなお話をしました。


最後の、最終面接は会社の代表です。
大きい会社の社長なのでビビり倒してましたね。

私の専門はUI/UXというより、情報デザインという分野なので、
その自分の専門領域のお話をたくさんしました。
社長だからこその目線のお話が聞けて大変勉強になりました...。


大手企業ほど、書類の後に独自の課題を出されて、
それを10日間でこなして作品にして提出
といったことも行いました。

ゼミの教授や知り合いのデザイナー、
就活センターの人などに相談しながら進めていきましょう。



(14) デザイナーから聞かれた質問と逆質問 - 3年の冬

私はあらかじめ面接などの会話には準備をしておくタイプなので、
質問を企業ごとに予想して、
それに対する回答をあらかじめ考えて面接に臨みました。

しかし、面接相手が人事ではなくデザイナーになると話が違います。
デザイン職の前では就活の定型文など通用せず、
質問が全く予測できないのです。


まず、マイナビ等を見ながら考えておいた人事対策の質問集を共有します。

彼らの大好物は人生の失敗談とそれをどう乗り越えたかというお話です。
あればあるで強みになるでしょう。

・簡単な自己紹介
・志望理由
・貴方の長所、短所
・貴方を3つの単語で表現すると?
・転職/就職する会社に期待、希望するものを3つ言うと?(企業選びの軸)
・将来のキャリアについて
・現段階の就職のスケジュールについて
・貴方の学習方法について
・貴方が最近読んだ本(タイトル・著者名)と感想
・貴方が最近、関心がある、身に付けたいと思っている知識・技術・スキル
・貴方の目標・やりたいことは何か。
・どのような時にストレスを感じるかと対策法
・弊社で働くことで得たい力は何か
・弊社の印象はどうか
・好きな言葉とその理由
・就活が終わって卒業までの過ごし方
・学生時代頑張ったこと
・最近気になったニュース
・今の大学に入学した理由何か
・集団・グループの中であなたの立場や立ち回りは何か
・弊社が今後手がけていくべきことは何か
・どんなタイプの人が苦手か。どう対処するか。
・休日は何して過ごすか。
・趣味特技は何か。


次に、あらゆる人に相談して考えておいたデザイナー対策の質問集を共有します。

・なぜ〇〇デザイナーを選んだのか
・デザイナーになることは両親は賛成か
・〇〇デザインにおいて考え方や重視していること

これだけです。少ない理由はちゃんとあります。
なぜデザイナー対策の質問が少ないかというと
考えても時間の無駄だからです。

本当に考えてない質問が飛んでくるので、
普段から自分の考えをまとめて瞬時に話す練習が必要なんです。
それがデザイナーの仕事でもありますからね。

当意即妙といいますか。臨機応変な対応を見られます。


私たち学生は、普段から「やばい」「すごい」「おいしい」などの形容詞や
「きらい」「きれい」などの形容動詞だけで会話が成立することが多いです。

それに付け加えた、「どこがなんなのか」「なぜそうなのか」
「自分はどんな気持ちだったか」と言う部分が足りていないことがあります。
そのようなことを普段から考える練習をしておきましょう。


ちなみにどのような質問が来たかお話しします。

一番驚いたのは、
進撃の巨人の面白さを5分で話してと言われたことです。

聞かれた瞬間心の中の海外ゲーム配信者が
「WTF?!」と言ってました。

進撃や映画が好きなことを
ポートフォリオの全文にちらっと書いたのですが、
そこに目をつけられた質問です。

作品について聞いてくれやもう...。


当然、私自身を進撃オタクと自負しているのですが、
いざ面白いところを聞かれるとそれはもうありすぎて
考えがまとまるのに時間がかかりました。

物語の面白さの説明では、
何も知らない中学生でもわかるような世界観やあらすじの説明と、
自分の主張を具体的なシーンで説明するのが最も伝わりやすいのだそう。


また、好きな洋画の監督や俳優の話や、スノボの話、
Twitterの絵師の話、サウナの話、髪型の話、服の話とかもしました。

趣味を語るのは、簡単なのになぜ面白いかを詳しく語ると難しい。
このスキルは営業力・プレゼン能力に直結するので
普段から友達相手にやってみよう。


最後に逆質問です。
面接の最後には質問コーナーがあります。
私が事前に持っておいた質問を共有しておきます。

・〇〇さんの20代の頃の将来のキャリア設計を覚えていれば教えてください。
・20代の頃にした方が良いことはなんですか。
・〇〇の業界での注目しているニュースはありますか。
・この業界に関して覚悟しておくことはありますか。
・僕を落とすならなぜですか。etc…

逆質問についてはマジでなんでも良いと思います。
誰かのを参考にするなり、自分独自のを作るなり、
その場で考えるなり自由です。

話が盛り上がったらこっちの勝ちです。



(15) 私の内定承諾までのスケジュール感を公開

7月...VIVIVIT展に参加。VIVIVITに登録。
8月...インターンに複数参加。Redesigner for studentに登録。
9月...インターンに複数参加。カジュアル面談も複数参加。
10月...説明会に複数参加。
10月下旬...ポートフォリオ作り始め。
11月...説明会に複数参加。インターンもちらほら。
12月...アルバイトも受ける。応募企業が固まってくる。

1月...内定をもらった企業を知る。
1月中旬...カジュアル面談をする。
2月中旬...書類選考(履歴書+ポートフォリオ)に応募する。
3月上旬...書類の通過連絡。
     一次面接の日程調整。
3月中旬...一次面接。(人事)
3月下旬...一次面接の通過連絡。
     二次面接の日程調整。
4月上旬...二次次面接。(デザインマネージャー)
4月上旬...二次面接の通過連絡。
     最終面接前のカジュアル面談の日程調整。
4月中旬...カジュアル面談。(人事のトップ)
4月下旬...最終面接。(代表)
5月上旬...内定付与。内定承諾前のカジュアル面談の日程調整。
5月上旬...内定承諾書の提出。

内定承諾書については一度了承したらモラルとして蹴ってはいけません。

しかし、もっと大手に行きたい、やりたいことができたといった場合は
やむを得ないので早めに連絡しましょう。

企業側も多額のお金をかけて新卒を集めています。
そのことを念頭に考えましょう。



(16) 最後に

書いた後に見たら1万字超えてました......。
読んでくれる人いるのかな...。笑
誰かの助けになれば嬉しいです。

1月とか早めに決まる人は天才か何かなので
周りと自分と比べないようにして
自分のペースで進めましょう。

最後に、就活は長く続きます。
時々リフレッシュして忘れてみるのも大切です。

ここまで読んでくれた貴方を心から応援します。
気負いせずに気長にラフに取り組みましょう。

読んでいただきありがとうございました。
頑張ってね!!!

この記事が参加している募集

就活体験記