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認知療法・認知行動療法

こんにちは。TASです。私が認知療法・認知行動療法を知ったのは、2回目の休職中、4、5カ月たった頃で、鬱の状態が少しずつ和らいできた頃でした。産業カウンセラーについては別の記事でお話ししようと思いますが、当時療養中ながら産業カウンセラーの資格取得に向けた勉強も少しずつしていた頃で、テキストにも認知療法・認知行動療法が有力な療法として記載されていました。

私は回復の兆しをさらに高めていこうと、認知療法・認知行動療法関連のワークブックを購入し、自宅でトレーニングを開始しました。ところがトレーニングを続けていくうちにどんどん体調が悪くなり、ちょうど2週間に1回の心療内科通院の際に主治医の先生に状況を伝えたところ、直ちにそのトレーニングはやめなさい、とのことでした。

認知療法・認知行動療法は、ざっくりとした説明で恐縮ですが、認知の歪み、なんでもネガティブに考えてしまう思考のくせを強制的にポジティブ・シンキングに変えていこうとするものです。主治医の先生曰く、こんな机上の空論が現場の臨床に通用するわけがない、ポジティブシンキングができない辛い状況だから苦しんでいるのに、無理やりさせても状況を悪化させるだけだと。自身がまさにそのような体験をしましたので、先生の説明はとても腹落ちしました。

また先生の次の説明も個人的にはとても納得いくものでした。
「辛くて動けないときは動かなくていい。辛いときは、エネルギーをじっくり貯めているとき。エネルギーが十分に貯まってくると自然に徐々に動けるようになる。逆に動けるようになったときは、貯めてきたエネルギーを消費しているときだから、使い過ぎないように注意してください」
それから私は辛いときは休むことがもっとも大事で、これは甘えではないと思えるようになり、可能な限り自分を休ませてあげるようになりました。これが病気とうまく付き合っていく秘訣の1つかもしれません。

さいごに、「認知(行動)療法はおすすめしません」というのは、あくまで素人の個人的経験に基づく意見に過ぎませんし、これらを考えていらっしゃる方がいましたら、ぜひ主治医の先生にご相談して頂きたいと思います。
もしかしたら、病気からほぼ回復した段階で、これらの療法に耐えられる状態に戻ってきていれば、さらなる強化方法としては効果があるのか知れませんね。少しでもご参考にして頂けることがあればうれしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

TAS

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