【父と娘】忘れたくない記憶の記録〜最後の10年編
それから父はしばらくして家庭菜園をはじめた。
はじめは自宅の庭先でこじんまりと。
その日自分たちが食べる分だけ。
葉野菜やゴーヤなどからはじめ、少しずつ身がつき収穫し食べることができるようになると、これまた少しずつ自宅の縁側まで畑を拡大していた。
この頃から釣りの機会が減り、畑に忙しくするようになった。
気がつけば、近所の野放しの畑を借り、農家っぽいことを始めた。この時植えたのはさつまいもやじゃがいもや大根だったかと。
さつまいもはネズミかモグラにやられたりで、なかやか手強