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【父と娘】忘れたくない記憶の記録〜10代編①〜

うちはいわゆる普通の家庭。
裕福とはいえないけど、日々の暮らしに
困るほどではない、贅沢は無理だけども。
今思えば、父の酒癖の悪さ、酒タバコに
流れるお金は家計を圧迫していたのだと思う。

生まれてから物心ついたときからずっと
父の周りには酒タバコがあった。
毎晩仕事帰りに飲んで酔っ払って帰り、
自宅でもさらに飲んでは母を困らせ、
翌朝は何事もなかったように仕事に行く。
よく考えたら、よく遊びよく働いていた笑
まぁ昔の人は酒タバコパチンコといった、
昭和を生きた世代にはあるあるかもしれない。

そんなんだから上京するまで、父が仕事を終え
まっすぐ帰ってくることは皆無で、毎晩酔って
大声出してが日常茶飯事。睡眠障害もいいとこ。
布団に潜り込んで、寝たふりを決め込み、とに
かく関わりたくない、そんな夜を毎晩過ごした。

ただよく働くのも子供心に知っていて、
毎朝、あんなに前日飲んだのに、朝は
きちんと起きて必ず仕事に行く。感心する。
(当時アルコールチェッカーがあれば100%
アウトだろう。)
そして仕事のせいか定かではないが、
学校行事など一度も参加した事がない。
過去に一度、登校中酔った状態の父にでくわし
陽気に手を振る父を恥ずかしく思った記憶は、
何十年たった今でも鮮明に覚えている。
だから参加しないのをどこかホッとしていた。

一度仕事場へ連れて行ってもらった際、
当時幼い私は手を繋ごうと待っていたタバコに
気づかず大火傷をしたり、職場の海でBBQで、
酔っ払らう父の後ろに隠れて人見知りしたり
いつでもどこでも酒とタバコはセットだ。

こうみると生まれた時から父との時間は少なかったように思う。

私は三姉妹の末っ子として家族になったが、
いわゆる世間の末っ子甘えん坊可愛がられるは
うちに限って通用せず、むしろ誰よりもよく叱られ、酔った父に絡まれたり、怒られたり今思えば八つ当たりされていた。
普段は仕事でまともに会話もしておらず、
父の普通の状態がなく、私は早くから家を出たいと思っていた。

続きはまた今度

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