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ワンダーランド・ワンダーランド

2018年4月から2020年2月までの2年間、群馬県高崎市に住んでました。

このnoteで群馬のこともあれこれ書きたいと思ってて、今回 初語りになるのでまず群馬を知るうえでの予備知識と個人の感想を書こうと思います。

= 地理 =

九州の海沿いで暮らしてきた私にとって、群馬という北関東の海なし県で標高100mの高崎市は、あらゆる意味でワンダーランドでした。

標高が100m高くなると、気温が0.6℃下がると言われています。標高100mは例えるなら30階建てのタワーマンションの上に土地が広がっているのと同じなわけで、どこか不思議の国のように感じてました。

九州と関東では、日の出日の入りの時刻にもだいぶ差があります。いま住んでる福岡と比べると高崎のほうが40分ほど早いらしいけど、 体感的には1時間ぐらい違う感じでした。福岡より朝早く明るくなり、夜早く暗くなります。慣れないうちはこれにも途惑いました。

九州だと冬でも日が暮れるのは夕方5時過ぎ、これが関東になると夕方4時台に日が暮れます。私の感覚では夕方より前の時間帯です。あっという間に暗くなる印象でした。

この感覚に追い打ちをかけるのが、群馬の風の強さです。

上州名物空(から)っ風と呼ばれてますが、これがただごとではありません。噂には聞いてたけど、初めて高崎に着いた時は「ここは風の惑星?」と思ったほど。冬の北風はもちろんですが、夏を除いて春も秋もずっと風が吹いていました。

季節・時間帯・天気などで変わるのか、風向きも一定ではありません。自転車漕いでも前に進まないのは、群馬あるあるです。九州育ちの私からすれば台風が来る前の強風が吹いてるイメージなんですよね。※個人の感想です。

= 気候 =

私が驚いたのは、その日差しの強さと乾燥した空気。

4月。高崎に来た最初の1か月、傘を差さずに過ごしました。ずっと天気が良く、実際小雨もあるにはあったけど、通りを行きかう人は傘を差してないし、私もそれを真似して外国人になった気分を味わいました。

5月。休みの日ずっと外にいたら日焼けで皮がむけました…。

この頃から洗濯するのが好きになりました。乾きっぷりの見事さに惚れました。干しても干してもすぐ乾く。快感ですね。

梅雨の時期に用事で福岡に戻ったとき、肌にまとわりつく湿気に驚きました。それが普通だったはずなのに・・。群馬は梅雨も快適でした。

群馬県:年間日照時間ランキング2位、年間降水量ランキング45位、年平均相対湿度ランキング44位(2018年度)。晴れの時間が長く、雨が少なく、湿度が低い県だということが分かります。

これが夏になるともうめちゃめちゃ暑いです…。カラカラの熱風をのどの奥にぐりぐり押し込まれる感じ。呼吸するたびにのどがヒリヒリします。

夏のカミナリの多さにも驚きました。カミナリは雨の前兆だと思ってたけど、ここでは違ってました。夕方、遠くの曇り空にカミナリが明滅するのをよく見かけました。遠雷というやつですが、こんなに頻繁に見ることは今までありませんでした。もちろん雨を伴うカミナリもあって、そのときの激しさといったら、そりゃもう別次元の怖さですよ。※個人の感想です。

調べてみると、北関東は雷が多い地域で「雷銀座」と呼ばれてるそうです。そういえば雷電神社も見かけたことがあったっけ。雷除けの神様はたぶん九州にはいないなあ。

= 自然 =

山並みの美しさには癒されました。高崎は、群馬の県庁所在地である前橋と二分する都市だけど、見晴らしの良い街並みがあり、遠くをぐるっと山に囲まれて、自然を感じることができます。私が住んでたところからは、群馬を代表する上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)も見えたし、谷川岳に積もる白い雪、長野方面の浅間山もきれいに見えました。

冬の朝、マンションのドアを開けると白い雪をかぶった浅間山とご対面。

元日の浅間山

美しい・・。

※2020年元旦の浅間山をマンションから撮影。

= 交通 =

高崎は交通の要衝でどこへ行くにも便利な街です。上越・北陸新幹線があり、JR在来線は6路線、私鉄1路線が乗り入れする高崎駅があります。

新幹線を使えば東京まで最速で50分。在来線でも2時間なので、朝の8時に高崎を出発すれば、10時に東京に着く計算です。お店の開店と同時に1日東京で過ごすことができます。

車の場合は関越自動車道があり、高崎ICから練馬ICまで1時間ちょっと。石神井公園駅近くのコインパーキングに止めて、そこから先は電車で移動するパターン。この場合も、家から出発して2時間あれば東京に着きます。

交通費を考えて、東京に一人で行く場合は在来線、家族で行く場合は車、と使い分けてました。東京に行くのは思ったより簡単 ♪

新幹線が使えるので、北陸や東北方面にも足を延ばせます。金沢も仙台も遊びに行きました。軽井沢までなら新幹線で20分、車で1時間の近さです。

九州にいたら簡単に行けないところばかり! これは転勤した役得ですね。

高崎市から少し足を延ばせば、同じ群馬県内に、数年前まで「日本一暑いまち」をPRしてきた館林市もあれば、豪雪地帯として知られるみなかみ町もあります。暑いのも寒いのもある、極端すぎる土地柄・・。

群馬はまさに私にとってワンダーランドでした。

* * *

ああ、天気や地理の話でこんなに書いてしまった…。九州とは文化も全然違ってそれも書きたかったのにー。次回いつかまた書くことにします。

群馬のあらましを書くことができたので、これからは群馬で体験したエピソードを展開していけそうです!

ワンダーランドの旅の報告はまだまだ続きます。お楽しみに!

* * *

= 最後に【個人の感想】=

ここからは個人の感想です。私がそう感じてただけなので、違ってたらすみません。詳しい方はコメントで訂正してもらえるとうれしいです。※群馬県の方、よろしくお願いします。

その1:高崎の市街地にはセミがいない。

夏の風物詩であるセミがいない街。 嘘だと思うでしょうか?

高崎にいる間、セミの声が全くしない夏を過ごしました。正確に言うと1度だけ1匹鳴いたのを聞いた気がするけど、それなら他にもセミはいそうなもので、そちらのほうが空耳だったのではないかと思ってます。

その2:高崎の市街地で桜をほとんど見かけない。

春になると全国どこでも桜が咲く風景を見られると思ってたのに、高崎にいる間は桜を見かけませんでした。私の記憶が一部飛んでるのでしょうか?

庭の桜、公園の桜、学校の桜・・見た記憶がない。いやたぶん桜はあるんだろうけど、私が見てないだけなのか? でも桜が咲いてて気づかないことはないはずだけど・・。街並みとしての桜はあまりないのでしょうか?
※観光スポットに行けば桜があるのは確認済み。

情報求む!

誰か教えてー(終わり)


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