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日光かわず庵雑記帳

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作家・たくき よしみつ のWEB日記『のぼみ~日記』(https://nikko.us/nikki/)の中から、コラム的なもの、時事問題的なものを選んで再編集し、集めました。
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2023年6月の記事一覧

『神は成長する』進捗状況(2)

『神は成長する』進捗状況(2)

日々劣化速度を増していく我が脳みそと馴れ合いながら(?)、『神は成長する』は現在400字詰め換算で(古いな)百数十枚といったところ。
そのうちのごく一部をここに転載して、自分へのゴール前鞭としておきます。

「意識世界」と「物理世界」の関係

 ここからは、一つの意識が生成する個々の世界を「意識世界」、意識世界が多重に重なり合った世界の総体を「物理世界」と呼ぶことにする。
 この思考モデルをさらに

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『無言歌』とAI ~文芸とは何か?~

『無言歌』とAI ~文芸とは何か?~

『麗しき距離~鶴の飛翔~』に続いて、やはり聖光学院の同窓生(11期)・小松洋くんが中学時代に書いた詩にあたしが曲をつけた『無言歌』を一発録りしてみた。
何年か前、Martin、アントニオ・サンチェス、Parcerの3台を売り飛ばしたとき、Conde Hermanosも一緒に売るかどうかちょっと悩んだ末に手元に残した。もう弾くことはほとんどないだろうと思いつつ、これだけの銘器を簡単に手放すのが躊躇わ

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土の地蔵 ~聖光学院時代「文芸同志会」の想い出~

土の地蔵 ~聖光学院時代「文芸同志会」の想い出~

爺のリハビリ一発録りシリーズは、リハビリというより、「昔作った歌を今も歌えるかどうかじたばた試しながら老いを実感しつつしみじみするしょーもないシリーズ」(長い)になっている。

小松くんが中学生のときに書いた「麗しき距離(ディスタンス)」という詩に、あたしが大学入学後に曲をつけた作品があって、Amキーのシンプルな曲なのだが、一部の人たちには人気があった。
単純な構成だけに、訴える力が強いのかもしれ

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『神は成長する』

『神は成長する』

俺はツチガエルだ……という悟りを(ちょっとだけ)ひらいて気持ちが楽になったせいか、ずっと止まっていた『神は成長する』の原稿を少しだけ書き進めることができた。
昨日書いた分の最後はこんな感じ。

当初は最低でも100ページ以上を想定していたのだが、今は数十ページの薄い本でいいかな、と思い始めている。
ただでさえ読むのに苦労しそうな内容だから、無理に引っ張る必要はないだろう、と。

問題は脳がどこまで

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爺のリハビリ弾き語りシリーズ?

爺のリハビリ弾き語りシリーズ?

指がどんどん動かなくなる。声が驚くほど出なくなっている。
老化というよりは怠惰が原因なんだよね。
昔作った曲を今演奏するのは新しい曲が書けなくなったからだと認めるようでいやだったのだが、新しくもっといいものを作らないと、と思いつつ、昔の曲も演奏できなくなっているのはもっと情けない。リハビリのつもりで毎日5分でもいいからギターに触ろうと思いつつ、その5分すら続かない。ほんっとにダメなやつだな>オレ

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ツチガエルのように生きる

ツチガエルのように生きる

ツチガエルは栃木県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。水中の泥の中で越冬し、オタマも一部は同様に水中で越冬するので、1年中水がある場所でないと生きていけない。田圃から水が抜かれるようになってからは居場所を失い、どんどん数を減らしている。

亡くなった親父(20代は中学の理科教師だった)に言わせると「昔は道端などにいっぱいいたけど、今は見ないねえ」だそうで、田舎に住んでいても意識していないと「見たこと

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間違いを訂正するということ

間違いを訂正するということ

日本語の崩壊

↑テレビ番組を見ていたかみさん「下着が売っている」という文章を見て曰く、
「日本語が崩壊している!」

助詞の乱れはどんどんひどくなっているが、さすがにこれは許容範囲を超えている、と感じるのはジジババだけなのだろうか?
テレビの字幕では、話者が「食べれる」などの「らぬき言葉」で話してもちゃんと「~られる」と直して表示していたが、それも最近ではゆるくなってきた↓。

日本語の崩壊を「

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デイビッド・マーティン博士の「染色体=アンテナ」説

デイビッド・マーティン博士の「染色体=アンテナ」説

全世界ですでに2000万回以上再生されているという「新型コロナウイルス開発の1965年からの驚愕の歴史」なる動画を見てみた。
2023年5月3日、欧州議会・国際コロナサミットでの講演だが、内容もさることながら、この人物のキャラクターというか、個性が濃いので、興味を抱いてしまった。
彼の容貌からして年上かなと思ったら、なんと一回りも年下だった(←まあ、それはいいとして……)
講演は英語でされているが

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タヌパックブックスの現状

タヌパックブックスの現状

出版事業者としてISBNコードを取得したのはいつだったろうと日記を検索したら、2019年のことだった。

あれから4年。タヌパックブックスでISBNコードを振っている本は37冊になる。コードは100冊分取得しているので、あと63冊余裕があるわけだが、もちろん、生きているうちにあと63冊作ることは不可能だろう。

当初から黒字経営は諦めていた。オンデマンド本は1冊単位で発注し、印刷・製本するので、単

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