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日光かわず庵雑記帳

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作家・たくき よしみつ のWEB日記『のぼみ~日記』(https://nikko.us/nikki/)の中から、コラム的なもの、時事問題的なものを選んで再編集し、集めました。
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2022年12月の記事一覧

大晦日に世界史のお勉強をしている爺

大晦日に世界史のお勉強をしている爺

どこまでできるか分からないけれど、クレムナの予言の解読本?執筆に取り組んでいる。

タラビッチは19世紀のセルビア人だから、時代背景を知るためにはどうしてもヨーロッパの近現代史も勉強することになる。
で、つくづく世界史はなんにも知らない自分に呆れる。
例えばオスマン帝国。もちろんそういう国があったことは知っているけれど、第一次世界大戦のときもまだあったという認識ではなかった。
まあ、爺になってから

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タラビッチの「クレムナ予言」 その内容と信憑性(4)

タラビッチの「クレムナ予言」 その内容と信憑性(4)

前々回、「次回はいよいよプーチンや第三次世界大戦のことを述べていると思われる箇所を読み解いてみたい」と書いたのだが、前回は結局そこまではいかず、石油文明や新コロ詐欺の話で終わってしまった。
今回は、いよいよプーチンと世界最終戦争のことを語っているのではないかと思われる部分を取り上げてみたい。

「北の国から出現する賢い男」は妄言を吐く女たちに悩まされる

まずは、問題の箇所をセルビア語で書かれてい

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タラビッチの「クレムナ予言」(3) 現代石油文明批判と「東方の賢者たち」

タラビッチの「クレムナ予言」(3) 現代石油文明批判と「東方の賢者たち」

タラビッチの「クレムナ予言」の解読に取りかかって5日目。
前回はテレビのことを述べていると思われる箇所の読み解きで終わったが、その後から続けてみる。

地下資源採掘で手に入れる宝は「本当の力」ではない

タラビッチが生きた19世紀後半は、石油の存在と可能性については知られ始めていたが、まだ本格的な石油文明は始まっていなかった。
世界で最初に設立された石油会社はアメリカ、ニューヨークの弁護士ビッセル

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ミタール・タラビッチの「クレムナ予言」 その内容と信憑性(2)

ミタール・タラビッチの「クレムナ予言」 その内容と信憑性(2)

さて、タラビッチの「クレムナ予言」の解読に取りかかって3日目。
昨日の日記で「私はこの本そのものを手に入れたわけではない」と書いたのだが、その後、WEB上を検索しまくり、出版された89ページのペーパーバック英訳本ではなく、その種本らしきもののPDFを見つけた。
著者名がないのだが、これがボイル氏の説明にある「セルビア/ウクライナ語で書かれた200ページあまりの本」に間違いなさそうだ。

しかし、キ

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19世紀のセルビアの農夫 ミタール・タラビッチの「クレムナ予言」 その魅力と信憑性(1)

19世紀のセルビアの農夫 ミタール・タラビッチの「クレムナ予言」 その魅力と信憑性(1)

In Deepの岡氏のメルマガで知ったミタール・タラビッチという19世紀のセルビア人の予言の話がとてつもなく面白い。
私はこれまでまったく知らなかったのだが、この手のものが好きな人たちの間ではだいぶ前から話題になっていたようだ。

タラビッチの予言とは?

最初に概要を紹介すると……、

内容はセルビアとその周辺の政情などがどうなっていくかという内容が多いが、あまりにも詳細に当たっていったので、セ

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この冬の先に待っているもの

この冬の先に待っているもの

もうだいぶ前から、年賀状というものは出さなくなった。代わりに「年末状」を出している。喪中葉書ではなく、年末の近況報告と挨拶。
その年末状を、まだ作っていない。
どうにも気が向かないのだ。
文面がね……この分断社会では、マイナーグループにいる私としては当たり障りのないことを書くしかないわけで、そんな葉書を高い金をかけて出すという行為に気持ちが乗らない。
生存証明という意味合いしかないのだが、まぁ、そ

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Jane Jane (ウクレレ3台と1人ヴォーカル多重録音で)

クリスマスが近いので、4年前にやったこんなのもついでに再掲。
この頃は親父も義母もまだ生きていて、お世話になっていた小さな介護ホームで頼まれてやることになった「ウクレレ教室」のセンセイ役から、ついにマイウクレレまで買ってしまった結果……。
ウクレレを弾いたのはこのときが生まれて初めてだった。それまでは弾こうと思ったことがなかった。ちっちゃいギターは持っていたんだけどね。
この曲を初めて聴いたのは中
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日光のクリスマス2022

高齢の、否、恒例の……毎年自分に課している「日光のクリスマス」シリーズの2022年版を苦労の末になんとかUP。
今年はクラシカルな?ワルツ。
歌にするつもりだったけど、どうにも歌詞が出てこない。言葉が虚しいというか、何も言いたくないというか。
タヌパックバーチャルバンドも、チェロのフォン爺とパーカッションのニャンニーニョはお休み。フォン爺はお国(ドイツ)が大変なことになっていて、歳でもあり、この冬
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