【小説】生理用品を買う男
瀧野は生活雑貨を買い揃えるためにドラッグストアを訪れる。夜中でも煌々と明るい二十四時間営業だ。なんでも屋の如き品揃えで、日常消費する大抵の物は売っている。紙類や洗剤はもちろん、スリッパや衣類、毛布まである。食品に至っては、根幹の医薬品より幅を利かせている。驚くべきは、目立たない場所とはいえ、かつてバカチョンカメラと呼ばれた使い捨てカメラまで置いてあることだ。瀧野は電池を探している際にそれを見つけ、誰が買うんだよと思わず呟いた。
彼は時折、生理用ナプキンを買う。レジで対応し