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避けて通れない認知症

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認知症は、長寿社会において誰にとってもいつ訪れるか分からない避けて通れない病気となってきました。

認知症の定義とは「いったん正常に発達した認知機能が、後天的な脳の障害によって徐々に低下し、日常生活習慣や社会生活に支障をきたすようになった状態」と定義されるものです。

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まず「後天的に」というのが特徴なので、生まれつき認知機能が発達していなかった人、というのは当てはまりません。成長と共に発達を遂げた認知機能がその後の人生において脳の障害によって失われ、家事や仕事、他人とのコミュニケーションなどがうまく出来なる状態を認知症と言います。

祖父母も認知症になる前は、矍鑠とした​元気のいい人達でしたが、認知症になったとされる頃から、自分で自分の世話が出来なくなり、家出をしたり癇癪が激しくなったり、コミュニケーションを取るのが難しくなって来たりしていました。

認知症を引き起こすさまざまな原因疾患

代表的なものは、まずアルツハイマー病、レビー小体病、パーキンソン病といった神経が関係する疾患で、脳梗塞や脳出血によって引き起こされる血管性認知症もよく見られます。脳腫瘍や正常圧水頭症、頭のケガやが原因などなど認知症を引き起こす疾患は様々に存在します。

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これだけではなく、脳神経系の感染症や多臓器不全、内分泌異常、中毒性疾患、代謝性疾患、慢性のアルコール依存症など様々な全身の疾患によって認知症が引き起こされる事も分かっています。

しかし、これだけ原因疾患が特定されているにも関わらず、認知症の症状を劇的に改善する薬剤は開発されていないのです。。。

そこで対策療法として、行動療法・認知療法・刺激療法などが症状の進行を食い止める目的で行われています。

行動療法
認知症が原因で起こっている様々な異常行動を正常な状態に正していく手法

認知療法
なつかしい出来事を思い出させて記憶を揺さぶる手法、日時や場所を認識させて認知機能を改善させる手法

刺激療法
五感をフルに刺激し、その刺激に反応させることで認知機能を改善させる手法、芸術療法や音楽療法などがある

でもこれらの療法が本当に効果があるかどうかは、分かっていないそうです。。。とほほ🥲

しかし芸術療法や、学習療法などの脳トレに代表される、学習する人とそれを支える人がコミュニケーションを図りながら、音読と計算を中心とする教材を用いた学習を行うもので、学習する人の認知機能やコミュニケーション機能、食事や排せつ・服を着るといった生活の中で自立するための機能など前頭前野機能の維持・改善を図る事が期待されているそうです。

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前回の記事でもご紹介した通り

知的好奇心を持って、なにか楽しみを見つけると同時に、脳の認知機能の現状維持、あるいは活性化のために脳トレをおすすめします。
脳トレは午前中にやる事が望ましいとされていますので、次回はこの辺りについて書いていきたいと思います。

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