タンケ@理学療法士

痛みに関する内容を中心に自分が勉強した内容についての備忘録的なものとして不定期でまとめ…

タンケ@理学療法士

痛みに関する内容を中心に自分が勉強した内容についての備忘録的なものとして不定期でまとめています。基本的には全て無料でお読みいただけますが時々有料記事があります。Twitter(@tanke_94pt)

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  • 痛み関連series

    痛みの科学や臨床経験についてまとめた記事です

  • 臨床に役立つかもしれないseries

    痛みとは違った内容で、臨床に役に立つ(かもしれない)内容をまとめています

最近の記事

疼痛感受性とその個人差について

久しぶりのnote投稿となりました。 疼痛シリーズのnoteは9記事目、トータル10記事目となりました! いつも反応をくださる皆様ありがとうございます^^ さて、今回のnoteでは「疼痛感受性の個人差」について僕が勉強したことをまとめていこうと思います。 "痛みは人それぞれ感じ方が違う"ということは誰もが想像に易いことではないかと思いますが、ではその"感じ方の違い"について今現在でわかってきていることはあるのでしょうか?そして、その様な現象に対して理学療法士として評価で

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    • ヒアルロン酸ってなんだ?

      こんにちは!タンケ(@tanke_94pt)です! 最近noteの機能が少し変わったらしく、この記事を書いている際も機能を使いこなせずにモヤモヤしてしまいました。。。 そんなことはさておき、今回の記事ではヒアルロン酸やその効果について自分が最近改めて知識をおさらいしてさらに深めていこうと感じたのでそれをまとめていこうと思います。 ヒアルロン酸は変形性膝関節症や肩関節疾患の患者さんに対して診療場面で使用されることが多いかと思いますが、理学療法士としてその効果を把握できてい

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      • 社会的ストレスと痛みの関連

        久しぶりの投稿となりました。タンケ(@tanke_94pt)です。 noteをゆるりと書き始めて8記事目となりました。反応をくださる皆様いつもありがとうございます^^ 今回は「社会的ストレスと痛み」について自分がこれまでに勉強してきたことやそこから感じたことをnoteにまとめていこうと思います。 社会性という、とてつもなく広範なテーマから特に"ストレスと痛み"と関連した内容を中心に今回は稚拙な内容ながらまとめていければと思います。 まず社会性の大枠から、人類の進化の過

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        • ヒトの行動心理と痛み

          かなり久しぶりのnote投稿になりました。タンケです^^ 今回のnoteでは「ヒトの行動心理と痛み」というテーマで、特に疼痛行動に関する内容を中心に自分がこれまでに勉強したことや経験の中でお話できることをまとめていこうと思います。 ーーー 疼痛に関しては1960年代から70年代にかけて痛みに対する認識が大きく変革する時期がありました。 そのなかで痛みの表出における中枢性の侵害刺激伝達の調節機構であったり、内因性オピオイドの発見による体内の自己鎮痛機構であったりが報告さ

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        疼痛感受性とその個人差について

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        • 痛み関連series
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        記事

          骨粗鬆症由来の痛みを理解する

          こんにちは、タンケ(@tanke_94pt)です^ ^ 今回のnoteでは「骨粗鬆症が引き起こす痛み」について骨粗鬆症の基本的な病態や疼痛メカニズムの例を挙げながらまとめていきたいと思います。 僕はこの痛みのメカニズムを知るまで、骨粗鬆症を患っている患者さんは二次的に脆弱性骨折などを引き起こしやすくなることで、その骨折に由来した痛みが生じているのだと思っていました。 しかし近年の骨粗鬆症研究では、骨粗鬆症自体が疼痛発生メカニズムを生じていることがわかってきているそうです

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          骨粗鬆症由来の痛みを理解する

          [後編]ノルアドレナリン系経路を理解する

          こんにちは、タンケ(@tanke_94pt)です! [前編]セロトニン系経路を理解する では、下行性疼痛抑制系におけるセロトニン系経路のお話を中心に活動電位や神経伝達、受容体などの生理学基礎の部分も含めて解説させていただきました。 今回はその後編でノルアドレナリン系経路についてです。 セロトニン系経路同様、ノルアドレナリン系経路も下行性疼痛抑制系や周辺機能にとって重要な部分になるところですので、少し苦手意識がある方などは是非読んでいただければと思います^^ 個人的なこ

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          [後編]ノルアドレナリン系経路を理解する

          [前編]セロトニン系経路を理解する

          こんにちは!タンケ(@tanke_94pt)です^ ^ これまでの記事でも度々取り上げてはいますが、今回は下降性疼痛抑制系の特にセロトニン系経路についてもう少し掘り下げた内容も交えて書いていこうと思います。 まず下行性疼痛抑制系 Descending pain inhibitory systemとは、 (Descending:下って行く inhibitory:抑制する) 中脳水道周囲灰白質(PAG)を起始核として、セロトニンとノルアドレナリンを伝達物質として脊髄後角に投

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          [前編]セロトニン系経路を理解する

          術後遷延性疼痛への理解を深める

          久しぶりの投稿になりました。 前回記事「運動による疼痛抑制効果 EIH機序」にたくさんの反応をいただきありがとうございました! 今回のnoteのテーマは「術後遷延性疼痛への理解を深める」です! 術後の長引く痛みを訴える患者さんへのリハビリは多くの医療従事者が経験していることが予想でき最近ではICD-11(国際疾病分類)でも明記されました。 今回のnoteではまず術後遷延性疼痛に関する疫学からそのメカニズムまでを解説します。 術後遷延性疼痛のメカニズムは現在しっかり解

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          術後遷延性疼痛への理解を深める

          Exercise Induced Hypoalgesia:EIH

          久しぶりの投稿になりました。タンケ(@tanke_94pt)です^ ^ 前記事「慢性疼痛が引き起こす社会的不利益とは?」へ、たくさんの反応を頂き、ありがとうございました! 今回のnoteはタイトルの通り、「運動による疼痛抑制効果」と題して、主にはExercise induced hypoalgesia(EIH)に関しての内容を書いています。 EIHに関連する疼痛抑制機構の脳内メカニズムやEIH効果を引き出す運動の条件は何なのか、などの内容が中心になります。 メカニズム

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          慢性疼痛が引き起こす社会的不利益とは?

          note初投稿です。 こんにちは、タンケ(@tanke_94pt)です! 今回は、 慢性疼痛の基礎知識「慢性疼痛が与える社会的不利益」 に関してなるべくシンプルにまとめました。 内容は全て無料でお読みいただけます! 早速本題です! 〜〜〜 ○はじめに厚生労働省の国民生活基礎調査(2013)によると、 頻度の高い自覚症状として腰痛・肩こりのような慢性痛の訴えが、男女ともに上位を占め、慢性疼痛を保有する人は全国に約2,315万人いると推計されており、およそ5人に

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