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1300年前の言葉が世界を救う

いつの間にか令和2年になり、しかももう2月。
令和、令和と騒いでから、もうすぐ2年になります。
月日の経つのは早いものです。

さて、令和という言葉は『万葉集』から抽出された漢字ですが、『万葉集』の設立には女性の天皇である持統天皇が深く関わっています。持統天皇は天武天皇の妻です。天武天皇の長男(母親は持統天皇ではありません)が高市皇子で、その子は長屋王です。

この長屋王が中国(唐)に送った言葉が、今回の新型コロナウイルスで困難を極める中国の人たちへの支援物資に書かれていたので、話題になっています。

それは以下の漢詩です。この言葉を書いた袈裟千枚を唐に送った。その中の一枚を鑑真さんが見て、日本に行くことを決意したのです。

山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁

地域や国が異なっても、風月の営みは同じ空 の下でつながっている。
この袈裟を僧に喜捨し、ともに来世での縁を結びましょう。

鑑真さんが日本に来たのは754年なので、この言葉は1260年以上も前のことなのです。

盲目になって日本にやってきた鑑真さんは奈良市の世界遺産、唐招提寺を創建しました。


さて、この言葉を送った長屋王は、鑑真さんが日本に来た時にはもういませんでした。謀反の罪で自害させられたのです。

人は死んでも、言葉は死なず!

長屋王は仏教で、心が荒れる日本を救おうとしたのです。
理想の国を鑑真さんに託したのです。
しかし、荒れた人心は、清き心を亡き者にしてしまいました。

今の世界を見てみましょう。
偏見と分断、格差と嫉妬……
これらの言葉が人の心に巣食うとき、あるいは第二の長屋王が生まれるかもしれません。

今、世界中でこの動きに抵抗しています。
若い人たちが立ち上がっています。
環境問題でもそうです
グレタさんの何ものも恐れない態度を見ると明るい未来を感じます。

人類の歴史は、このように泥流を清流で希釈する歴史でした。

きっとそうだったのです。

そんなもの、笑い話だ!

と言う大人の目には、長屋王が送った遣唐使の命がけの渡航も
鑑真さんの決して諦めない心も映っていないでしょう。

未来は、言葉によって作られていきます。

その意味で、このノート(note)の役割はとても大きいと思います。


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お読みいただきありがとうございました。
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