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試合当日のピーキングとは?

前回のピーキングの記事の続編として、今回は試合当日のピーキング(広い意味での)について書いてみたいと思います。 タンク村上はこんなことを考えながら試合当日を迎えているんだ、と知っていただくことで、パリ五輪の試技を見ていただくときの面白さが増したら嬉しいです。 また、アスリートの方には「当日のピーキングにはこういうやり方もあるのか」と何かの参考にしていただけたらと思います。 前日の夜、いつものラジオを聴いて寝る順調にピーキングが進んでいれば、試合の前日の夜は緊張も収まって

    • 試合7日前からのピーキングとは?

      今回は試合に向けたピーキングの話をしたいと思います。 みなさんは普段、どんなピーキングをしていますか? 試合に向けてベストコンディションを作るのがピーキング。ほかにも、似た文脈で使われる言葉にテーパリングというのがあります。 テーパリングは試合に向けて疲労を回復させるため、練習量を減衰させていきます。 一般に、試合の直前まではガンガン練習をするけども、10日から2週間前くらいを区切りに、そこからは身体を休ませつつ、調整期間に入る人が多いのではないでしょうか。 ぼくも

      • スクワットで自己新記録を達成したメニュー

        こんにちは。タンク村上です。 スクワット370kg2本、300kg10本を達成した際の3週間分のメニューを紹介します。実際に紙で使用していたメニューをスキャンしたもので、私が手書きで殴り書きしたメモが記入されています。コーチにメニューを修正していただいたところも一部ありますが、原案は全て自作のものです。 ご興味のある方は、ぜひご購入ください。

        • 重量挙げのベストフォーム論〜ファーストプル〜

          この記事ではファーストプルで力を発揮しやすいフォームについて書きたいと思います。 数年前から自分自身のフォームの改造に取り組んできました。 いろいろ調べるなかで、日本人選手のファーストプルのフォームと、海外(とくにヨーロッパ)の選手のファーストプルのフォームに、大きな違いがあることに気づきました。 実際に海外の選手のフォームを取り入れてみて、記録が伸びる手応えも感じています。 やや専門的ですが、重量挙げの競技者やトレーナーの方にぜひ読んでもらいたい内容です。 ファー

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          デッドリフト強化方法 〜ウエイトリフターの美しいフォームの秘密〜

          はじめにデッドリフトにおいて、私が最も重要だと考える点は、体幹の姿勢です。スクワットも同様の要素が重要でしょう。 しかし、直接動作を目視で観察するだけでは、適切な力の入れ方が分かりにくいという課題があります。 特にウエイトリフターは、爆発的な速度のデッドリフトが求められるため、パワーリフターに比べて瞬間的に強力な体幹の姿勢保持が必要とされます。ウエイトリフターの視点から見た、姿勢改善のためのポイントを、このノートを通じて全てのトレーニング愛好家に共有できればと考えています。

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          デッドリフト強化方法 〜ウエイトリフターの美しいフォームの秘密〜

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          ウエイトリフティングにおける意識の重要性

          はじめに「もっと膝を伸ばせ!ケツに力を入れろ!」 といった指示は、ウエイトリフティングの指導現場でよく聞かれますが、初心者にとってはこれらの指示を理解し、正しく修正することはとても難しいでしょう。そして個人的な経験から、運動中に何を考えるかが、トレーニングの成果、競技力に影響を及ぼすと考えています。 そこでトレーニングでどこに意識して動作するのが良いのかまとめてみました。 意識の方法には、内的焦点と外的焦点という考え方があります。内的焦点は自分自身の身体の感覚や動きに意識

          ウエイトリフティングにおける意識の重要性

          ウエイトリフティング入門のためのフロントスクワット

          はじめにウエイトリフティングやりませんか? 日頃からスクワットをトレーニングに取り入れているアスリートのみなさん。 フロントスクワットという選択肢はどうでしょうか。 スクワットとフロントスクワットは両方とも下半身を鍛えることができるトレーニングですが、そこには大きな違いがあります。 説明するまでもないですが、スクワットはバーベルを背中に担いで、足を広げて立ち、膝を曲げて屈伸動作をするトレーニングです。下半身全体を鍛えることを目的としています。  一方、フロントスクワ

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          ウエイトリフティング入門のためのフロントスクワット

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          【対談企画】【対談企画】タンク村上とライバルに色々質問してみた(第3回)

          知念光亮選手とタンク村上選手。重量挙げ超級のライバル2人の関係を探る27の質問の続きです(第2回の記事はこちら)。 【19】重量級の選手になった理由は? ――では次に行きます。「重量級の選手になった理由は?」。 知念 自分はもともと重量級なんで笑 高校1年で重量挙げを始めたとき、すでに100kgちょいあったんです。 ――なるほど。生まれつき身体が大きいタイプだったということですか? 知念 赤ちゃんのときから大きかったですね。幼稚園で体重35kgとか(5歳男児の平均体

          【対談企画】【対談企画】タンク村上とライバルに色々質問してみた(第3回)

          【対談企画】タンク村上とライバルに色々質問してみた(第2回)

          知念光亮選手とタンク村上選手。重量挙げ超級のライバル2人の関係を探る27の質問の続きです(第1回の記事はこちら)。 【7】運動神経がいいのはどっち? ――では次に行きます。「運動神経がいいのはどっち?」 知念 それは英士朗かな、確実に。 村上 そうかなあ。知念は球技がうまいでしょ。 知念 球技、うーん、そっか。 村上 俺はマット運動とかはわりと得意なほうかなとは思うけど。側転とか宙返りとか、体重軽い頃はけっこうやっていた。 ――そうなんですね! 知念 でも自分

          【対談企画】タンク村上とライバルに色々質問してみた(第2回)

          【対談企画】タンク村上とライバルに色々質問してみた(第1回)

          ライバル2人はどんな関係?本音を探る27の質問スタート――これは知念さんと村上さんのおもな対戦記録をまとめた表です。高校1年の前半は、村上さんが高校総体1位、国体2位と抜群の成績を収めていますが、このとき知念さんはまだ出場されていないんですよね? 知念 そうですね。まだ重量挙げを始めて何ヶ月とかです。 ――それなのに、高校1年の3月の全日本ジュニアでは、知念さんが2位、村上さんが4位といきなり村上さんを超える成績をとられています。 知念 はい。(表を見て思い出しながら)

          【対談企画】タンク村上とライバルに色々質問してみた(第1回)

          【対談企画】重量挙げの瞬間のパワー展開力は他の競技で役立つか?〜砲丸投げ編〜

          砲丸投げの練習ってどんなことをしていますか? ーー武田さんと村上さんは、日大の同学年、クラスメートだったということですが。 村上 武田さんはすごくまじめで競技に一途なアスリートでしたね。 武田 村上さんはのほほんとして、いつもニコニコしていた印象です笑 ーー武田さんは中学から砲丸投げを始められて、すぐに中学記録を樹立、生光学園時代は2年生で国体優勝。日本大学に進学後、3年、4年とインカレ2連覇。日本選手権は2019年、2021年と優勝の経歴を持つトップアスリートでいら

          【対談企画】重量挙げの瞬間のパワー展開力は他の競技で役立つか?〜砲丸投げ編〜

          五輪代表の落選後すぐトリプル日本新記録を出した僕がひそかにやってきたこと

          一年前、ぼくは重量挙げの東京五輪代表に落選しました。 ずっと目標にしてきた舞台に立てないつらさは大きいものです。気持ちを立て直すためには時間がかかりました。 でも、人から注目をされず、すぐに大きな大会がない時期は、思い切って新しいことに挑戦しやすいものです。 このnoteでは、ぼくが代表落選後に何に取り組んで、昨年11月の全日本でスナッチ、ジャーク、合計の3つで日本新を出すことができたのか。そして5月1日に行われる今年の全日本で、日本新のさらなる更新に自信を持っているの

          五輪代表の落選後すぐトリプル日本新記録を出した僕がひそかにやってきたこと

          超・高重量主義のスクワット練習法

          はじめに:この記事が目指すこと「スクワットが伸びない」。追い込まれれば追い込まれるほど、神経系が疲労しまくるまで練習してしまう人がいます。 そういうときは、だいたいがフィジカル不足だと思います。 競技をはじめて、最初はぐんぐん重量が伸びます。神経系が一気に活性化されてコーディネートされて、その動きに慣れていきます。でもある程度のところにいくと必ず止まってしまいます。 重たい重量を触っているのになぜ伸びないのか。それは今ある筋肉量での限界に達してしまったからです。神経系の

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          重量挙げはなぜ瞬発力の競技と言われるのか?

          重量挙げは垂直跳びでバーを引き上げる重量挙げでは、要(かなめ)となる動作において、垂直跳びのジャンプを行い、地面を蹴る力を利用して、バーベルを上方向に持ち上げます。 同じくバーベルを使う競技であるパワーリフティングとの違いはここにあります。 パワーリフティングでは、多くの選手がゆっくりとしたスピードでバーベル移動を行います。しかし、重量挙げでは、基本的には同じような動作を行いつつも、一つの試技の中で、1回ないしは2回の垂直跳びを行います。そのことにより、純粋な筋力だけでは

          重量挙げはなぜ瞬発力の競技と言われるのか?

          【対談企画】日本人は重量級で世界一になれるか?(後編)

          フルギアベンチプレス120kg超級選手の藤本竜希さんをゲストに招いて行った、日本パワー競技界の2人の重量級選手によるスペシャル対談。今回は後編をお届けします(前編はこちら)。 競技の才能とは? ーー競技をするうえで才能についてどう考えていますか? 藤本 これはベンチプレスに限ったことではなくて、才能という言葉を使うなら、あらゆることが才能だと思います。努力できる才能、継続できる才能、僕がたまたまベンチプレスを好きになったこともある意味、才能ですよね。ベンチプレスの何が好き

          【対談企画】日本人は重量級で世界一になれるか?(後編)

          【対談企画】日本人は重量級で世界一になれるか?(前編)

          フルギアベンチプレス120kg超級選手の藤本竜希さんをゲストに招いて、日本パワー競技界の2人の重量級選手によるスペシャル対談を行いました。 ほぼ初対面で、ベンチプレスと重量挙げという競技の違いがある二人。しかし、どちらも最重量級の日本記録保持者という共通点があり、以前からお互いの動向に注目していたといいます。 日本人の重量級選手が世界大会で優勝することは可能か?どんなことを考えてトレーニングしているか?など、直球の疑問をぶつけてもらいました。今回はその前編をお届けします。

          【対談企画】日本人は重量級で世界一になれるか?(前編)