見出し画像

書けない

私は書くことが好きで、小さい頃から、詩でも作文でもなんでも書いてきた。自分の考えや、心で感じた事を書き連ね、誰かに伝えたり、共感してもらえたりするのが楽しかったのだ。

ところが最近、私生活で色々あった私は書こうとしても書けなくなった。

今こうして書いてるじゃあないか、と思うかもしれないが、書けていた時は、書きたい事が頭にたくさん浮かんできたものが、今では浮かばない。それどころか書こうとすると頭が真っ白になる。書いても満足のいく文章は書けない、そういう日が増えてきた。

誰も何も思わないだろうけど、自分自身の心の中で
「本物の作家になるような人はどんな事があっても書く事をやめないだろうな、こんな事で書けなくなるなんて私はやっぱり才能がないんだな」
そんな風に思って諦めていた。

私が以前から好きだと掲げてきた事は、こんなにも脆く崩れるものなんだ、そう思っていた。

それで私は文章を書く代わりに、絵を描き始めた。単にメモ帳サイズの紙にボールペンで描きたい絵を模写して色塗りするのだ。そういえば、絵を描く事も小さい頃から一人黙々とやっていた事の一つだった。但しズボラで適当なので色塗りが下手、そこは大きな課題だった。

毎日描いているうち、自分でも上手く描けた、と思う事があって、妹に送ってみたところ
「お姉ちゃん、小さい頃から絵が上手だったよね」
という感想が返ってきた。私はそうだったんだっけ?と思ったが、同時に
「そうだ、そういえば絵も好きだったな」
と、思い出した。

なんだか、好きな事を思い出せて嬉しかった。それに絵を描いている時間は、集中して無心になれるので心がスッキリした。

書くことはいつか心が元気になったらまた初めてみたいと思っているが、描くことは気分転換に続けてみたい、そんな風に感じている。好きなことがもう一つ発見出来て嬉しくなった。

描き間違えても上から線を重ねて誤魔化したり、落書きのように楽しんでいる!

(MacBook)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?