コラム「緑の休息」
本日の『ジブンダイジ』は緑が美しいカフェへ
私の暮らす仙台市は緑が美しい。
「杜の都」とはよく考えられたものである。どの都市へ行っても、緑の美しい場所は多いけれど、仙台の湿度の低い、ひんやり冷たい爽やかな風と、澄んだ空、空が高い景色は素晴らしい。
今日は仙台の老舗カフェ「モーツァルトアトリエ」という広瀬川沿いにあるカフェを目指す。
モーツァルトは創業36年。地下鉄の駅、美術館や大学などに併設されたカフェを含め全部で5箇所にあるそうだ。
私のお気に入りは美術館。今日は美術館のカフェを目指そうとしたが、数ヶ月前の地震で被災して現在休業中だと今朝知った。
それなら、川沿いにあるモーツァルトを目指そうと家を出た。今日はよく晴れて天気が良かった。まずは東北大学片平キャンパス沿いの道路を歩く。
光が燦々と降り注ぎ、心地よい風が吹く。歩くのには最高の天気だ。
ふと上を見上げると木々の間から差し込む光の輪が大きくてきれいだ。そんな光景に癒されながらのんびり歩く。
しばらく歩き進めて、目的地に到着した。
「カフェ モーツァルトアトリエ」だ。
すると、ここは昔、小さな美術館だった事を思い出す。学生時代、ひとりでも友達ともよく通っていた。
大きな美術館とは違い、新進気鋭の若手アーティストの作品がよく飾られていたように思う。近代的で個性的な絵が。
降りる階段の勾配で当時の記憶が蘇った。
中に入るとすぐにバスキアのアートポスターが飾ってあった。バスキアってポップな中にも今にも弾け出しそうな熱い情熱が伝わってきませんか?なんだか元気が出ますよね!
私は家具の中で椅子がとても好きなんだけど、たくさんの椅子が並べられておりとても興奮した。特に椅子の脚や、脚の間に広がるその先の景色が好きだ。だからわざわざしゃがんでその景色を楽しむ事が気分転換になる。
少し想像してみてほしいのですが、自分の身体で考えた時も前屈姿勢の足の間から見える景色というのはとても特別な気がする。
例えば鉄棒で前周りをして、逆さまになった体勢から眺める景色は特別だったなあと思い出しませんか?
普通の景色が割増されて美しく感じる。
今日はテラス席に座る、と決めていたのでテラスに出てみる。
すると間近に広瀬川が流れ、木々に囲まれたテラスは開放感に溢れていた。
見通しがよいと心が休まるのは窮屈ではないからか?遮るものは何もない。
すごく気持ちがいい。ウグイスが「私の美しい歌を聴いてごらん」と言わんばかりに、何度も何度もさえずりを奏でる、そんな事が日常からほんの少し非日常へ導いてくれているように感じる!
皆さんはカフェのどんなところに楽しみを感じますか?
もちろんお洒落なインテリアに、美しく広がる景色、素敵な音楽があることも楽しみのひとつですが、何より私は思い思いに会話を楽しむお客さんを見ていると、とても気分が良くなる。
カフェの醍醐味って、風景を切り取ったような空間に、美味しい料理や、色々あるけれど、楽しんでいる人達の楽しそうな気持ちが伝わるから楽しめるんじゃないかな、そんな風に思いました。
最高の気分転換です。
(MacBook)
上 : カフェ・モーツァルト 関連のURL
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