コラム「たけ政のどんぶりは500円」
私はお昼ご飯に毎日お弁当を持っていきます。これは子供が高校生になったのをきっかけに自分のお弁当も毎日作るようになりました。
大昔は毎日お昼も外食で、だいたい一度に700円〜1000円くらいはお昼代が必要でした(すごくもったいない)。
お弁当を持ってくるようになったら、ほとんどお金がかからない。それがすごく嬉しくてなるべくお弁当を続けています(食べ過ぎ防止にもちょうど良いのです)。
ですが、今週は少し疲れていて、今日はお弁当を忘れてしまいました。
近くのチェーン店の定食屋に行こうとしましたが、近頃混んでいて入れないため、久しぶりに500円どんぶりが有名な会社近くの居酒屋のランチを食べに行きました。
お店の名前は「たけ政」といいます。
夜の居酒屋のたけ政は足を運んだ事がないのだけど、昼のランチは以前から好きで何度も足を運んでいます。
いつも混雑していますが、料理を提供するのが早くお客さんの回転率が早いため、待ち時間がなく、短い昼休みにはちょうど良い。
どんぶりは大体が500円のワンコインで提供しています。
名物は大きな山盛りの天ぷらをご飯に乗せたメガ盛りの天丼です。
過去に食べた事があるけれど、ボリュームが半端ないので、私はいつもマグロととろろが乗っている「山海丼」を注文します。
ワンコインで味噌汁とおしんこ、それにご飯の量も多いので、すごくコスパが良い。ありがたいお店なのですが、昨年の今頃、コロナの影響でランチ営業を休止しました。とてもがっかりしましたが、今日、たまたまお店の前を通りかかり、覗いてみたら、なんと嬉しいことにランチ営業が再開されていたので入ってみました。
相変わらずの500円丼!
「早い!安い!うまい!」は変わらない、嬉しいなあと思って注文したのですが、ふと思いました。コロナ禍にある今、追い打ちをかけるような、原油高による材料費の高騰。
マイナス要素が重なる中、同じ価格で提供し続けるのはどんなに大変な事なんだろう。天ぷらの油に小麦、それだけではないと思うけど、計り知れないことでしょう。
なんだか500円丼がとても尊く神様のように感じました。
「早い!安い!うまい!」って、私たちは当たり前に思っていないだろうか。でも実は「早い!安い!うまい!」を実現するため、お客さんに喜んでもらうために、お店の人はすごく苦労しているのではないか、そう思いました。
お会計をしたら50円値上がりしていた事が発覚したけれど、それでも久しぶりに食べたたけ政のどんぶりはすごく美味しくて、私の昼休みはとても充実感に溢れたものになりました。
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