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【漂う宴感】日本酒ドボドボ鍋

日本酒は好きですが、家族で飲むのが自分だけなので、どうも持て余してしまいます。何だったか忘れましたが何かしらの祭事で1升瓶を2本もらい仏間に供えられていて、いつまでもいつまでも鎮座していました。

これはいかんと思い、日本酒を大量に、かつおいしく食べられるレシピはないかと思案し、冬だし、「酒鍋」に至りました。立ち昇る湯気はむせかえるほどの日本酒臭を孕んでいます。

アルコールはほとんど飛んでしまいますが、残っているので、車の場合は控えてください。正月にゆっくり家族と楽しんだり、友人とコテージなんかに泊まって楽しむのも良いですね。

酒を食べる。意外に新しい楽しみ方

水とは違う出汁の味わい。

酒鍋は特に珍しい訳ではありません。ほうれん草と豚肉の「常夜鍋」とかもありますしね。(常夜鍋という名前がとても好きです)でも、「鍋をしよう!」と思った時に酒の鍋は思い当たらず、寄せ鍋・チゲ鍋なんかになりがちではないでしょうか?

そんな時の選択肢のひとつに「酒鍋」は意外と良いと思います。特にお酒が好きな人に。鍋に使ったのと同じ日本酒を合わせると違和感なくお酒がスイスイ進んでしまいます。

煮えたぎる。酒の香りがたまらない。

出汁だけを飲んでみると、苦い感じというかあまりおいしく感じられないと思いますが、具材を入れて煮込むと野菜の甘みや肉の脂などが溶け込んで、絶妙においしくなります。お酒が苦手な人はもしかしたら嫌いかもしれませんが、ぜひ一度試してほしいと思います。お酒によっても味が変わるので、色々試してくださいね。

材料(3〜4人分)
具材は自由に(ひとつの具材例として鶏団子の作り方も掲載しておきます)

出汁
水500mL
日本酒500mL
※水と日本酒で1Lになるように。日本酒割合をもう少し減らしても良いと思います。
塩麹 大さじ1
醤油 40mL
昆布 5g
干し生姜 適量
干ししいたけ 2個分ほど

作り方
1 水と日本酒を合わせ、干し生姜・干ししいたけ・昆布を入れて30分ほど放置
2 塩麹と醤油を入れ、火にかけ、煮立ったら火を止める
※この時点で一度味見してみてください。あまりおいしくないかもですが、具材を入れて煮込むとおいしくなります。その変化を感じてください。
3 鶏団子など火の通りにくい具材から煮込む
4 煮立った後に、ほうれん草や絹豆腐などを投入し少し煮込む
5 出来上がり 味見をしてみて必要に応じて味を調整してください。

干しきのこ・干し生姜・塩麹などを作っておくと重宝しますよ。

レシピのポイント

  • とんでもない酒臭が立ち昇るので注意

  • 出汁ができたところで味見

  • 鶏団子の作り方

とんでもない酒臭が立ち昇るので注意

酒臭がすごい。

出汁を沸かし、鍋の蓋を開けた瞬間、とんでもない酒臭を纏った湯気が立ち昇ります。鍋の上に顔を持っていくとむせ返ってしまうので、注意してくださいね。

出汁ができたところで味見

出汁ができたところで一度味見してください。この時点では酒の苦さ?みたいなものが際立って、あまりおいしく感じられないと思います。でも、ここで味を足して調整しないでください。具材を煮込むと甘味や旨味が追加され、おいしくなります。具材を煮込んで食べられるようになったところでもう一度味見して、それでも何か足りないと感じたら、塩などで味を整えてください。

塩麹と醤油どちらも入れていますが、もちろんこの通りでなくても良いです。私も塩麹だけでいけないかと思ったのですが、ちょっと酒感が強すぎると思い、醤油を足してみたところ、良い感じに整いました。

この辺りは好みなので、少しずつ調味料を足してもらえればと思います。

鶏団子の作り方

しっかり練るのがポイントです。

具材は自由ですが、鶏団子を入れるとおいしいと思っています。
ぜひ以下の手順で作って、投入してくださいね。

材料
鶏ひき肉(むねでもモモでも)  400g
ネギみじん切り 適量
卵 1個
干し生姜パウダー(生姜のしぼり汁やチューブ生姜でも)
塩 小さじ1/2
醤油 小さじ1
片栗粉 大さじ1.5
酒 大さじ1.5

作り方
1 鶏ひき肉と塩だけでまずは練る(ここでしっかり粘りを出します)
2 酒以外の材料を入れ、さらに練る
3 酒でゆるさを調整し、さらに練る(酒量は適宜調整してください)


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