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【要約図解】アフターデジタル

アフターデジタルと聞いて皆さんはそのように感じますか?

本書では全てのものがオンラインに繋がった世界の中で
ビジネスはどのように変貌を遂げていくのか。

中国で既に起こっているアフターデジタルの世界を参考にしながら
これからの世の中を創造するビジネスパーソンに手に取って欲しい
一冊をご紹介いたします。

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ーアフターデジタルとは?

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アフターデジタルとは何か?
まずはそこから理解していきましょう!

皆さんは今、デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するために様々な検討をしているのではないでしょうか?
寧ろ、どうすればDXできるのか考えろと言われているのではないでしょうか?

そもそものDXについては、富士通が出しているFUJITSU JOURNALの中で
分かりやすく説明されていますので、アクセスしてみてください。

DXを知っている人は「ユーザーデータを得て、そのユーザーデータを基に様々なニーズを掘り起こし、製品やサービス、ビジネスモデルを変革していく」ことまでは、辿り着いているかと思いますが「アフターデジタル」ではその先のことを書かれています。

アフターデジタルを理解する上ではそもそもの考え方、捉え方自体を
入れ替える必要があります。

アフターデジタルの世界は、これまでにあった
O2O=オンライン to オフラインのような、リアルに繋げるためのデジタル活用ではありません。

デジタルがリアルを包含している状態がアフターデジタルの世界です。

ここで、一つ本書の中でも紹介している事例があります。

あなたには大学生の子供がいますが、引きこもりです。
友達がいるようには思えません。
ただ、オンライン上のTwitterでは趣味のことなどを話せる仲の良い友達がいます。

あなたは、この大学生の子供は友達がいると思えますか?

もし、それは友達がいるとは思えないと言う方で、DXを課題として仕事に取り組んでいる人がいるのであれば、すぐに本書を買うことをお勧めします。
(私が購入したキッカケもこの問いを友人にされた時でした)

アフターデジタルの世界では、立派な友達がいる
息子は孤独ではないから大丈夫だと思える状態がまずベースに必要になってきます。

これは、人々の感覚がオンラインとオフラインの区別をしなくなっている中で、オンラインとオフラインが融合した世界が広がってきていると認識してもらいたいと思います。

ーアフターデジタル時代の成功モデル

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アフターデジタル時代の成功モデルは

OMOOnline Merges with Offline 
オンラインとオフラインを融合し一体と捉えた上で、戦い方や競争原理を考えるデジタル企業の思考法

を習得していく必要があります。

OMOが実践出来ている企業として中国の「フーマー」という会社が紹介されています。
この会社はアリババが展開している新型店舗で2016年から展開されており、100店舗を超えて、あの「Amazon GOよりも実用的」と言われて世界中の人が視察に訪れていると言われています。

この動画からも学べますが、フーマーでは

・リアル店舗に言って自分の目で見て商品を選ぶこと
 もできれば
・ECを活用して店舗にある商品を自宅に届けることもできる

そう、その時、その瞬間に自分に取って一番便利な方法で欲しいものを手に入れることができるのです。

あと、もう一つ画期的な点は、生鮮食品であることです。
生鮮食品はなんとなくECで購入するのは抵抗がある、、、と言う心理的壁
自分がいつでも行けるリアル店舗から自宅に届けられるだけと言う変換をすることで、生鮮食品であっても安心してECで注文することができるのです。

ー企業に求められる変革

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ここからは、日本企業が今後アフターデジタルの世界に入っていった時に
どのような変化を起こしていく必要があるかですが、
大きくはモノづくり型から体験寄り添い型に変革していく必要があります。

1、組織

A商品の開発からセールスを考える組織からA商品、B商品、C商品を考える商品開発をする組織全ての商品を販売するためのCRM(Customer Relationship Management)を考える組織へと変わっていく必要があります

2、企業ビジョン

企業のビジョンも我々はどのように思われる会社になりたいから利用してくれる顧客にどのようになってもらいたいへ変わる必要があります。

3、ターゲティング

これまでの属性(年齢や性別など)の特定の顧客属性に向けて広告を打つのではなく、さまざまな顧客の状態(今お腹が空いてきている、移動を急いでいる)を捉えて広告を打っていく

4、ビジネスモデル

機能、性能、価格が安いことが競争力のためバリューチェーンを整えることが勝ちパターンであった時代から顧客のリアルタイムの行動をどのように分かるようにするかと言うバリュージャーニーを知っていることが競争力になっていく

これからの企業はデータを基に顧客と寄り添い続けることができるバリュージャーニーを描くための組織やビジョン作りが必要になっていきます。

本書では、具体的に日本企業が今からバリュージャーニーを描いていくための方法についても紹介されております。

著者の藤井さんにて、既にTwitterではアフターデジタル2の執筆にも取り掛かかられているとのツイートがあったりもしています。

時代に置いていかれないと言う点でも、日本を再度盛り上げていくという点でも是非、色々な方に読んで欲しい1冊です


タイトル:アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
○著者  :藤井 保文、尾原 和啓
○発行  :日経BP (2019/3/23)


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