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地方移住あるある!?|私はこうやって仕事を見つけました!

こんにちは、まさるです。富山県で移住お試しサービス「ためスモ」を運営しています。これまで、富山県に移住された方々にたくさんお話を聞いてきました。

移住してよかった点はもちろん、後悔や、移住者特有の苦労まで…。そこで、今回は「仕事」にまつわる移住者エピソードをまとめてみました。

これから地方移住したいと思っておられる方、地方移住がちょっと気になるという方の参考になれば嬉しいです。

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*知り合いがきっかけでした

◎インフラ企業へ転職

知り合いの元を尋ねて、初めて富山を訪れた一ノ瀬逸平さんは、知り合いの紹介で出会った方から「不動産事業の立ち上げができる人を探している」と言われマッチング。すぐに富山の企業へ転職&移住しました。

もともと、転職を検討していたとはいえ、初めて富山を訪れてからたったの3ヶ月で移住を完了させた一ノ瀬さん。富山へ移住されてから、プライベートがとっても充実するようになったそうです。

ーー休日はどのように過ごしておられますか。
もっぱらアウトドアですね。釣り、登山なんかを楽しんでいます。先日は立山登山をしました。平日の夜も四方(よかた)港、新湊港、海老江港などに釣りに出かけています。街中から海も山も30分ほどで行けちゃうのは関西での生活じゃありえないですね。もともとアウトドアが好きなんですが、これだけ楽しめるなんて本当に富山はヤバイっす(笑)。

すごい楽しそう。

年収はちょっと下がってしまったようなんですが、

年収は下がりましたが、固定費が抑えられるし、食について、驚きの価格でクオリティーが高いものが食べられるし、アウトドアなどの趣味の時間も確保できるし、関西時代よりもQOLが確実に上がっていますね(笑)。食のコスパの平均値がものすごく高いです。

とのこと。

◎製造業の中小企業へ転職

富山に移住した小林剛さん

偶然北陸へ転勤した結果、北陸の虜になってしまって富山に移住した方をご紹介します。東京出身の小林剛さんは、政府系金融機関に就職し、金沢にある北陸支社に異動に。そこで、「地方の製造業の未来のために働きたい」と強く思うようになったんだとか。その想いをかなえるために、仕事でお世話になっていた石川県の製造業に転職されました。

勤めているのが大企業とはいえ、将来会社がどうなるかはわからない時代です。だから、「どんな会社で働くか」よりも「自分の力でどう生きていくか」「自分のやりたいこと」の方が大切だと考えるようになりました。
ーー小林さんにとって、「やりたいこと」とはなんでしょうか。
それが、地方の製造業の未来を考えることでした。「未来に対して投資していく企業を増やしたい」と思ったんです。少し収入が下がっても、自分のやりたいことが実現できる会社なら転職しても良いと考えるようになりました。

こんなに北陸のことを真剣に考えてくださるなんて…

◎富山出身の経営者に惚れ込み転職

株式会社TOYAMATO立ち上げの時の記者会見

銀行員時代に東京で出会った富山出身の経営者に惚れ込み、富山での会社の立ち上げをするために単身富山へ移住したのは、株式会社TOYAMATO取締役の中谷幸葉さん。

新卒で勤めていたメガバンクで、いろんな経営者の方と関わる機会がありました。その中のお一人が、青井茂さんでした。
東京で不動産事業をする株式会社ATOMの社長で、おじいさんは富山県出身でマルイの創業者である青井忠治さんです。ちょうど、富山で新会社を立ち上げようと動いておられるところでした。

なんで富山に移住する決意ができたの?

富山のことを語る青井さんがキラキラして見えて。僕は「誰と働くか」「どんなことができるか」を重視して仕事を選びたかったので、株式会社ATOMに転職することにしました。

当時、北陸新幹線効果もあり金沢はとても注目を浴びていましたが、富山の良さはまだ誰も発信できていませんでした。

富山には「余白」があるから面白いんだと青井さんは常々言っていました。東京は完成された街で、余白がなく、つまらない。

それを聞いて、富山湾と立山というどこにもない強みを持ちながらも、まだ余白がたくさんある富山では、面白いことができそうだとワクワクしました。

「富山に永住します!」と宣言して移住したそうです。

*転職活動しました

◎転職フェア|営業職での転職

県内の転職フェアを訪れて、全国転勤がないこと、前職の経験を生かせる仕事であることを条件に仕事を探しました。すんなりと富山県の商社に転職することができました。

条件ぴったり!

そう語るのは、兵庫県出身で埼玉県に住んでおられた佐藤将貴さん。営業職としてのキャリアを積んでおられました。こうやって、真正面からお仕事探しする手もありますね。

◎転職サイト|未経験でデザイナーとして転職

デザインやプログラミングを学びながら転職活動し、未経験でありながら富山の企業に転職された方もいらっしゃいます。

埼玉県出身のEさんは、これからの社会で必要とされるノウハウを身につけたいと、デザインやプログラミングを学び始めました。転職先として全国の求人を見ると、未経験でも採用の門戸を開いている企業がたくさん見つかったそうです。

当然のように首都圏の会社を中心に就活していましたが、「25歳でこのまま東京で働く人生なんてつまらない。もうひとつ””かましたい””!!」とふと思いまして(笑)。コロナ禍に、東京にいる意味もあまりありませんし。

正直、就活をしながら未経験で働く先はあるのだろうかと焦りを感じていたんですが、全国の求人を見れば未経験での挑戦を後押ししてくれる会社がいくつもありました。

その中で出会ったのが、現在勤めている富山市の会社です。社長の人柄に惹かれ、この人の元で働きたい!と感じたことが決め手となりました。この会社には移住者が多いので、事前に移住しての印象や暮らしについてオンラインで話を聞けたのもよかったんです。

コロナ禍が人生の転機に。

*資格を生かしました

◎高校教諭

©︎北條巧磨

島根県出身、東京での社会人生活を経て、富山県氷見市へ移住された吉田英文さん。

もともと教員免許を持ち、東京で高校教諭として働いておられたため、富山県の教員採用試験を経て富山県内の高校教諭として働くことができたそうです。現在は、氷見市役所へ転職され、より一層地域に密着したお仕事をされています。

*起業しました

◎海辺のまち・岩瀬のホテル

富山市の海辺にある町、岩瀬にある宿「SHIROKUMA INN」。ここは、カナダ出身のケイレン・キースさんと富山出身の麻里子さんが営む「B&B」(=Bed & Breakfast)スタイルのホテルです。カナダのホテルで25年ほど勤めていたというケイレンさんが、その経験を生かして起業されました。

ケイレンさん:2002年に結婚し、麻里子の両親にあいさつするために射水市を訪れたのが初めての富山でした。富山はバンクーバーっぽいんですよ。海と山を同時に見られる場所ってなかなかありません。町と自然が近いところがなんとなくバンクーバーを思わせます。

麻里子さん:富山県人は富山のことを田舎だと思っていますが、カナダ人からすると、富山は田舎のうちに入らないそうです。カナダの田舎は隣の家まで2~3キロあったりします。ケイレンは人の多すぎる場所が苦手なので、私がもし東京出身で、東京に住まなければいけないのだったら、日本には住めないと言っていました。

海外からの移住には苦労が多いイメージがあったんですが。

2階建ての古民家をDIYし作った「SHIROKUMA INN」。客室のベッドは畳のリメイク。ウッドデッキの飾りは醤油の古い樽を解体して製作。風呂の浴槽カバーや台所のまな板には、改装中のパチンコ店から出た大理石の廃材を活用…。工夫があちこちに見られるお宿です。

◎パン屋

先ほどご紹介した吉田英文さん(高校教諭として富山へ移住)の奥さまは、氷見市中央町商店街でパン屋「考えるパンkoppe」をオープンされました。もともと、パン屋を開くことが夢だったという奥さまは、マルシェなどでのパンの出品から初めて、念願の店舗をオープン。

コロナが流行り始めたころにオープンしましたが、おかげさまで、ほぼ毎回売り切れています。
この店舗兼住宅には、「ひみ里山杉」を使っています。そして、建築家・能作文徳さんに設計していただきました。能作さんのご意向もあり、地域の方や建築を学ぶ学生さんたちに手伝っていただきDIYで仕上げました。

店舗の作りにもこだわりが垣間見えます

*飛び込みました

◎木製バット職人

木を削り、バットを作る中塚陸歩さん

最初は門前払いだったけれど、10ヶ月間アツい思いを伝え続けて富山の企業に転職した方もいらっしゃいます。

「野球バットを作りたい」その一心で、縁もゆかりもなかった富山県に移住した中塚陸歩さん。あまり知られていませんが、実は富山県南砺市福光は、木製バット生産日本一のまちなんですよ。

インターネットにはほとんど情報が載っていなかったので、アポなしでインターから近いメーカーから順に回っていきました。唯一、工場の中を見学できたのが、今働いている有限会社エスオースポーツ工業です。
見学はできたけれど、就職は断られました。社長には「名前だけ聞いておくが、考え直せ。若いんだからもっといい仕事がある」と言われて。それでも諦めきれず、毎月兵庫から電話をしたり、そのあとも2回ほど富山を訪れました。
社長がようやく折れて、10ヶ月後、「とりあえず半年やってみい。思ってたんと違ったらやめたらいい」と言ってもらえました。

熱意が伝わったみたい

*ぶっちゃけ、どこでもできるんで

リモートワークが広まっている昨今なら、パソコンとネット環境さえあれば、どこでも仕事できる!という人も多いのでは?
「どこでもできる仕事だから、富山でやっています」という方々にもお話を伺いました。

◎セブ島の会社員

そんな一人である久保村慎吾さんは、セブ島の会社に所属しながら※富山のシェアハウスに住み、仕事をしているという異色の働き方をしています。

※現在は都心で勤務

登山やスノボが好きだったことがきっかけで、縁もゆかりもなかった富山への移住を決めた久保村さん。アウトドアがお好きでリモートワークができるお仕事の方には富山はぴったりの場所のようです。

ーー富山の暮らしはどんな人に向いていると思いますか?
僕と同じように、アウトドアが好きな人ですね。山も海も川も「立山キングス」もあるので、満足すること間違いなしです(笑)。
なんとなく東京に住んでいるなら、一度富山に来たらいいと思います。関東生まれ関東育ちの僕からしてみると、富山って馴染みがない県なんですよね。でも今は、東京から北陸新幹線でたったの2時間で富山まで来れるので、気軽に訪れてほしいです。

そうそう。意外と近いんですよね。

◎IT関連企業

東京出身で、京都府でIT関連企業を起業されていたTさんは、『FIRE最強の早期リタイア術』でも話題の「地理的アービトラージ」をかなえるために富山県に移住されました。

「どこでも仕事ができる」なら、生活コストが低く、満員電車もなく、広い家に住める場所に引越したい、と思われたそうです。

ーー実際に富山に移住されて、固定費は京都での暮らしよりも下がりましたか?
富山で最初に住んだ賃貸物件は家賃約10万円で3LDKでした。東京でのワンルームマンション⇒京都での2DK⇒富山での3LDKと、同じ家賃でかなり豊かな生活を手に入れることができるようになりましたね。
今はマイホームを建てたので、単純比較はできませんが、間違いなく固定費は下がりました。家にこだわりたい人には富山での暮らしをオススメします。なんと言っても土地が安いので、その分内装にこだわることができるんですよ。富山市の平均坪単価は約20万円ですから、例えば世田谷区と比較したら10分の1です。

広くゆったり暮らしたいなら、地方移住していただきたい…

*肩書きをたくさん作りました

◎カメラマン兼ミュージシャン兼プログラマー

自ら仕事を生み出した方もいらっしゃいます。
もともと、ドラマーとして音楽家の道を進んでいた矢地真也さんは、その音楽の腕を買われて富山へ移住。現在はミュージシャンとしてだけでなく、カメラマンやプログラミングの腕を磨き、富山のIT企業に勤めながら、カメラマン兼ミュージシャン兼プログラマーという異色の肩書きで活動しておられます。

持ち家率が日本一の富山県。矢地さん曰く、「富山にいると家を建てたくなる」そうなんです。ご自身も素敵なお家を建てました。なんと、ご自宅に防音のスタジオを作ったので、好きな時にドラムを叩けちゃうんですって!

ライブハウスは少ないので、素人で音楽をやりたいと思う人にとっては不便かもしれませんが、プロとしてやるなら家にスタジオを作ってしまえばいいだけなので問題ないですしね(笑)。

その発想はなかった…!
素敵すぎるおうちでビビりました。

ーー矢地さんのインスタグラムには、「#富山でできるもん」というハッシュタグが付けられていますよね。このハッシュタグを付け始めたきっかけは?
音楽をしていても「東京行かないとやっていけないよ」って言われるし、写真を撮っていても「写真で食べていくには東京にいく必要がある」って言われるんです。でも、これだけSNSが発達している時代に、東京である必要なんてないんですよね。
富山でもこれだけのクオリティのものができるってことを示したいし、このハッシュタグはいろんな人に使ってほしいと思っているんです。音楽や写真以外の分野でも、「富山でできるもん!」って。

めっちゃカッコええやん。

*永久就職しました

◎富山の人と結婚

「運命の人」と思える方に出会い、仕事をやめて富山へ移住した方も。Yさんは今は専業主婦として生活しながら、今後は栄養士の資格を生かしていろんなことに挑戦してみたい、とお話してくださいました。

ーー富山移住に踏み切った一番の理由はなんでしょうか。

夫と出会い、「こんな心の美しい人と一緒に暮らしていきたい」と思ったことがきっかけです。そして、夫だけでなく、夫のご家族も心を洗ってくれるような素敵な人たちだったんです。

夫の妹さんとは一緒に立山を登ったりしたんですが、彼女の優しさに触れて彼女のことも大好きになりました。夫は四人兄弟なので、一気に家族が増えてとても嬉しいです。

なんて素敵なんでしょう…

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「移住先の仕事探し」と一言で言っても、そのかたの経歴や現在のお仕事、今後の人生プランによって探し方は大きく変わります。

今回ご紹介した移住者の先輩方の中に、皆さんと近い境遇の方や、参考になるエピソードがあれば幸いです。

富山移住のご相談や、お試し移住サービス「ためスモ」のご利用はこちらまで。

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