ようあい

がん闘病中のワイン愛好家。2020年1月に血液がんを発症。これを機にこれまでの飲食体験…

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がん闘病中のワイン愛好家。2020年1月に血液がんを発症。これを機にこれまでの飲食体験を振り返っていきたいと思います。主にワインですが、ビールや日本酒、焼酎も飲みます。過去ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/yohblog/

最近の記事

ワイン入門の思い出 ⑧ボジョレー・ヌーボーとクリュ・ボジョレー

ボジョレー・ヌーボーを初めて飲んだのは、ワインを飲み始めてまもない頃でした。当時は友人と家でよく飲み会をしていたのですが、ある日友人から、ボジョレー・ヌーボーというワインがあって、そろそろ解禁日らしい、という情報を聞きます。それで、じゃあ話のタネに飲んでみますか、となったのがきっかけでした。 その頃、私はほとんどワインを飲み慣れていませんでしたが、美味しいと思ったかどうかはさておき、楽しむことはできたように思います。そして、これがワインに興味をもつきっかけの一端になったと言

    • ワイン入門の思い出 ⑦ピノ・ノワールとの出会い

      私が最初に遭遇したピノ・ノワールは、カリフォルニアでした。それも、ピノ・ノワールを飲んでみようと狙って飲んだわけではなく、ワゴンセールでエチケットが印象的なボトルを買ってみたらピノ・ノワールだった、という具合でした。 この時はボルドー赤を中心に飲んでおり、赤ワインはだいたいこんな感じかと思っていたところでしたが、初めて飲んだピノ・ノワールの味わいは、ボルドーとは全く異なる方向性で、とても衝撃的でした。 トリア・ピノ・ノワール・カーネロス私が初めて飲んだピノ・ノワールです。

      • ワイン入門の思い出 ⑥ボルドー赤 そしてグラン・クリュへ

        お金のない学生がボルドーのグラン・クリュに手を出すには、ワインに詳しい人の手引きが必要でした。そして、一度この世界を知ってしまうと、もう後戻りはできませんでした。 きっかけは意外なところにその手引きをした人物は、意外にも大学の同じ学科生でした。講義でグループが一緒になったのが縁で、家で協力してレポートを仕上げることになり、せっかくだからその後そのまま飲み会にしますかとなって、普段飲む酒を聞いたらワインだった、ということです。 親御さんがワインを飲むらしく、良いワインを知っ

        • ワイン入門の思い出 ⑤ボルドー赤 クリュ・ブルジョワ

          千円前後の赤ワインをランダムに拾って飲んでいく中で、特に難しいなと思ったのがボルドー赤です。当時、この価格帯では、固くて渋くて青臭いものしか見つけることができませんでした。 特に千円を切るとかなり厳しい印象です(今でも難しいと思いますが)。そこで、予算を2千円前後まで広げて、やっと美味しいと思えるものに当たるようになってきました。特に印象に残っているのは、以下の2本です。 シャトー・ボーモンボルドー左岸、オーメドックのクリュ・ブルジョワのワインです。ブドウ品種は、カべルネ

        ワイン入門の思い出 ⑧ボジョレー・ヌーボーとクリュ・ボジョレー

          ワイン入門の思い出 ④オーストラリアのフルーツ爆弾

          ワインに詳しくなっていく段階の中で、誰しもフルーツ爆弾と呼ばれるタイプの濃厚なワインに遭遇すると思います。私が初めて経験したフルーツ爆弾は、オーストラリアワインでした。 ローズマウント GSMオーストラリアのローズマウント社が造る、GSM という赤ワインです。私がワインを飲んでいるのを知った人が、手土産に持ってきてくれたものでした。 ブドウ品種は、グルナッシュ、シラーズ、ムールヴェードルで、GSM はこれらの頭文字を取ったものです。この表記はオーストラリアで見かけることが

          ワイン入門の思い出 ④オーストラリアのフルーツ爆弾

          ワイン入門の思い出 ③キャンティ

          千円前後で軽めのイタリア赤を探していると、目についてくるのがキャンティです。いろいろな生産者がキャンティを造っていて、価格も手頃なものが多かったので、安いキャンティを見つけては買って飲んでいた時期がありました。 安いキャンティはハズレも多いですが、不味くて飲めないというほどのものには当たらなかったと記憶しています。この時期は赤ワインの経験が浅く、そもそも最初からそんなに期待していなかったので、許容範囲が広かったのでしょう。また、美味しいかどうかよりも、ワインの味のバリエーシ

          ワイン入門の思い出 ③キャンティ

          ワイン入門の思い出 ②イタリア白、そして赤ワインへ

          ワイン入門時に、ドイツの甘口白ワインに続いて飲み進めていったのがイタリアワインです。実際には、イタリアに限らず1000円前後のものを中心に色々なワインに手を出していたのですが、その中でも特にイタリアに興味を持ちました。 その理由は、この価格帯でもある程度選択肢の幅があることと、他の地域のワインがあまり美味しいと感じられなかったためです。また、当時は一人暮らしでよくパスタを作って食べており(パスタを茹でて、買ってきたソースをかけるだけですが)、なんとなくそれに合いそうだから、

          ワイン入門の思い出 ②イタリア白、そして赤ワインへ

          ワイン入門の思い出 ①ドイツの甘口白ワイン

          ワインに入門した学生時代に、ドイツの甘口白からスタートして、ブルゴーニュ赤に辿り着くまでの変遷を書いていきたいと思います。時期は2000年前後、当時の私とワインを取り巻く状況は前回記事に書いた通りです。 ドイツの甘口白ワインから入門スタート当時、ワイン初心者はドイツの甘口白ワインから入るのがお勧め、という話を聞いて、私もそこから入りました。赤ワインは酸っぱくて渋いという印象を持っていたので、そんな私にはちょうど良い入口だったように思います。 入門者向けのドイツの甘口白で有

          ワイン入門の思い出 ①ドイツの甘口白ワイン

          ワインの沼へ

          私がワインにハマったのは学生時代、今から20年以上前のことです。当時、ワインは今ほど身近なお酒ではありませんでした。私の周辺でワインを日常的に飲んでいる人は皆無でしたし、ブログもSNSもサービス自体がまだ存在しておらず、情報も今と比べてずっと少ない時代でした。いまは至る所で開催されている一般消費者向けの試飲イベントも、当時はほとんどありませんでした。 そんな状況でワインにハマるきっかけを作ってくれたのは、当時の家の近所にあったお酒のディスカウントストアです。街の中心から少し

          ワインの沼へ

          はじめに

          お酒の美味しさとその多様性に魅了され、20年以上に渡ってワインやビール、日本酒を中心に色々なお酒を嗜んできました。仕事は飲食と全く関係のない業界で、完全にアマチュアの趣味の世界です。 これまで一番多く飲んできたのはワインです。アルコール飲料の中でも圧倒的に種類が多く、その全体像を理解しようと色々試しているうちに、深い沼にハマってしまいました。 ビールも飲酒歴の浅いうちから、国内大手から世界のビールやクラフトビールに目が移っていきました。味わいの幅に関してはワインを凌ぐので

          はじめに