ワイン入門の思い出 ②イタリア白、そして赤ワインへ

ワイン入門時に、ドイツの甘口白ワインに続いて飲み進めていったのがイタリアワインです。実際には、イタリアに限らず1000円前後のものを中心に色々なワインに手を出していたのですが、その中でも特にイタリアに興味を持ちました。

その理由は、この価格帯でもある程度選択肢の幅があることと、他の地域のワインがあまり美味しいと感じられなかったためです。また、当時は一人暮らしでよくパスタを作って食べており(パスタを茹でて、買ってきたソースをかけるだけですが)、なんとなくそれに合いそうだから、という事情もありました。

白ワインから赤ワインへ

当時どんなワインを飲んでいたか、記録を残していなかったので、ほとんど分からなくなっているのですが、白ワインから赤ワインへ移行するきっかけになったワインはよく覚えています。ペッシェヴィーノという魚の形をしたボトルのワインです。白と赤があり、まずは白を試してみて良かったので、赤も買ってみたら美味しく飲めた、という流れで赤ワインに入門していきました。

このワイン、入門時に飲んだきりで、もう20年近く飲んでおらず、この機会に少し調べてみました。すると、しばらく日本に入ってこなかった時期があり、最近になってまた入ってくるようになったとか、味が変わったとか、なんかいろいろあったようです。魚のボトルがインスタ映えするという話もあり、時代を感じました。

ミディアムボディの赤ワインへ

それから、白ワインは飲むペースを落として、軽めの赤ワインを中心に飲み進めていきました。赤ワインの渋味に慣れてくると、白ワインが物足りなく感じられるものです。

購入するワインを選ぶ基準は、ラベルにライトボディまたはミディアムボディと書かれているものでした。店頭でワインを選ぶ際は、有名かどうか、評判が良いかどうかはほとんど気にせず、何となく気になったものをとりあえず買ってみて、飲みながらそのワインに関する情報を調べる、ということを繰り返していきました。

例えば、バルドリーノ・クラシコというワインを買ってきます。家で飲みながらこのワインについて調べると、バルドリーノに隣接するヴァルポリチェッラがとても有名で、高価なアマローネというのがあるらしい、ということを知ります。適当に拾ったワインを基点に関連情報を調べていくというアプローチで、少しずつ知識と経験を積み上げていきました。ハズレを引く確率も高いため、今思えば効率が良いとは言えない方法ですが、個人的にはとても楽しい作業でした。

キャンティにたどり着く

イタリアのミディアムボディの赤を飲み進めていくと、必然的にキャンティにたどり着きます。キャンティは非常に多くの種類が存在し、価格がお手頃なものも多く、さらには当時良く作っていたトマトソース系のパスタとの相性も良いため、しばらくキャンティを飲み比べすることになります。

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